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2023/06/10 雑記(戸田真琴サイン会/「そっちにいかないで」感想)

「あなたを特別に思っている人がいます!」というマッチングアプリからの通知が来る。本当にそう思っているなら今すぐここに来て欲しい。

好きな人(仮)から前日にドタキャンされたので、どうでも良くなって仕事終わりにロッテリアとモスをハシゴしたのが昨日の夜(しかも両方で海老カツバーガーを食べた)。それでも久しぶりの2日間休みを無駄にするのは絶対許せないのでお風呂に入って就寝。好きな人(仮)とは遊べないけど戸田真琴のサイン会がある。

厚手ではないものの、この時期に着るには暑いに決まってるニット素材の洋服をどうしてもおろしたくて、数日前から気温が低くあって欲しいと懇願していたが願いは通らず今日の気温は26度だった。それでも頑固が勝ち自分の特別にかわいい洋服を見に纏って出掛ける。がっしりした脚がバレたくないからロングスカートにしてたけど、予定がなくなったから脚の出るものに変える。
昨日の仕事帰りにイヤホンを職場に忘れたことに気付き、折角の2日休み、音楽を聞かないわけにはいかずダイソーで1000円のワイヤレスイヤホンを買った。音質のこと、何もわからないけど多分ちょっと安っぽい音がする。それがなんか心地よくて気に入ってるし、白い色も今日の服に合っててよかった。

定期券内の新宿まで出て、埼京線に乗って池袋で降りる。普段乗らない電車に乗るのは好き

何回降りても池袋が苦手で、新宿とさほど人の量は変わらないはず、同じ日本・東京なのにこんなにも疲弊する。毎日新宿で乗り換えるように池袋で乗り換えていれば慣れるものなのだろうか。とにかく出口が見つからないのが1番のストレスだ。

地上っぽい出口を目掛けて外に出る。ジュンク堂池袋本店に向かう。ジュンク堂池袋本店ってここか。3回くらい来たことがある。3回とも池袋苦手だなって思ったし3回とも違う人と来たし全員好きな友達だ。ここって本店なんだ。

3Fで身だしなみを整えて自撮りをして会場の4Fへ向かう。到着したらサイン会目的の人が並んでて、驚いたのは男性の多さだった。勝手に男女比率は五分五分だと思っていたので95%くらいが男性だったことに驚く。

18:50の回の方ーという店員さんの声でぞろぞろとみんなで壁沿いに整列する。そういえば今思い出して書くけど、男性が殆どを占めているのにあの居心地のよさというか、不快感のなさはなんだろうと考えたけど、書店であること・本当にみんな一人で来ていたからだったとと思う。(あとは本でも語られてたのが理由?)大抵ライブハウスやイベントでは既にコミュニティが作られていて、そこで行われるやりとりに疲弊してしまったりする側なのだけれど、あんまりそういう会話も見受けられず、あとは何故かスマホをいじる人もいなくて、緊張してるのかなとか喋りたいことを考えてるのかなーと私はなぜか余裕綽々だった。
渡された小さい紙に「為書き」を書く。あまりに長い名前や漢字はNG。本当は漢字がよかったけど、気に入っているネットでの名前もないのでiPhoneを下敷きにして「かずみ」と書いた。渡した店員さんのお姉さんに「rurumu:ですか?」と訊かれてびっくりする。「keisuke kandaのカバン持ってたのでそうかなーと思って、本物初めて見ました〜かわいい〜」と言われた。いや、私なんか毎期買ってないんです、これ初めて買ったんです。と言い訳したい気持ちを抑えてお礼を言う。かわいいと思われたいけど、真正面から言われるとこんなにも恥ずかしい。かわいいを言われてる人はえらい。やっぱりちょっと私には違う。情けなくて顔が真っ赤になる。

4Fはなんかの縁なのか宗教とか虐待とか、そういった類の本が集まっている階だった。慶應大学卒業のなんとかという人、一回死んだことがあるとかなんとか、本の出版社が出したポップで「人は死なない。」と書かれていて、嘘くさーと思いつつ、ま、そういう人もいるよねーと思う。良いか悪いとか、どっちだっていい。

私の5人前くらいで戸田さんが休憩を挟むということで列が止まった。大人が何人か私たち客に向かって申し訳ございません、と言っていたのでなるべく口角をあげた。なるべく機嫌のいい人だと思われたい。なるべく雰囲気が嫌になる感じにはなりたくない。思ったよりも早く再開されて、大丈夫かなと思った。

3人前くらいになると流石に緊張してきて、パーテーションで戸田さんの姿は見えないけれど声は丸聞こえである。実際に誰かと「丸聞こえだもんねー」とか話してたり、「最近どうー?」という問いかけに対し「別れたんです」という男性の声も聞こえる。
「どうぞー」と呼ばれて中へ入る。どうしてサイン会に来たのかとか話そうと思ってたけど、戸田さんがrurumuとツインテールの話をしてくれた。戸田さんは黒いリボンをしていた。名前を呼びながらサインを書いてくれた。珍しく漢字のサインらしい。至極当たり前のことかもしれないけれど私は、前に並んでいた男性と同じテンションで話をしてくれたのが嬉しかった。

お腹が空いたのと、一刻も早く本が読みたくて駅ビルに入ったけどどこもピンと来なくて一度外に出る。喫茶店の気分でもない。通り沿いの入ったことのないチェーン店に入った。21時には閉まっちゃうしハンバーガーのお店だったけど、流石に2日連続ハンバーガーはまずいかなと思ってローストビーフを食べた。どっちもどっちか。

食べながら読み始める。隣の人が中国人の大学生で、暫く電話してたので内容が余り入って来なかった。エアコンが寒くて結局読めなかった。

高揚する気持ちはまだあるけど、落ち着かせるためにとにかく昨日から聴きまくっているドレスコーズの「最低なともだち」を歌いたくてヒトカラに入った。が、最新DAMでも入っておらず、下津さんが歌っているバージョンしか聞いたことがない「木綿のハンカチーフ」を原曲で歌った。楽しくて3回歌った。

本を読みたい気持ちと、こんなにかわいいのに誰とも会わずに帰りたくない気持ちを消化させるためにマッチングアプリで繋がった人を呼ぶ事にした。19時に連絡して、21時半には着けると言ったのに23時に到着すると言われたのでどうでも良くなった。どうでもいい人だから会話の履歴まるごと消した。私はこういうことが出来てしまう人間なのであんまり信用しないほうがいい。

思いもよらずカラオケが楽しかったので満足して電車で本を読みながら帰路に着く。お姉ちゃんに帰る連絡をすると「友達と電話してるかも!」と返信が来た。あー。まあまあ辛い。多分酔ってる、酔ってる姉のことは好きではない。イヤホン買っといてよかった。そっと家に入りイヤホンしながら風呂を貯め、更新された「リボンほどいて」を聴く。映画「怪物」の文字が目に入ってきて高揚する。4日前に観てからもうずっとこの映画の虜だ。Twitterで呟かれる「駄作」「呆れた」といった感想を見るたび自分を傷つけれた気持ちになっていたけど、戸田さんが怪物の話を丁寧にしてくれて救われた。そして明日また早朝の怪物を観に行こうと決心し、早く寝ようと意気込んだものの寝付けずそっちにいかないでを読み終え今である。

読み終わってすぐの感想、「羨ましい」と「すべてを言い過ぎじゃ?!」かな…特にMの部分は葛藤が無かったのかと問いたくなる。でもそれを書かなかったらたぶん嘘になるということなの、かな
共感することはあまりない。だって戸田真琴はあまりにもほんとうをずっとやっているからだ。共感したのはせいぜい生涯でする恋がたったひとつということぐらいだ。
学生時代のあの瞬き・きらめきを、本にしてくれた優しさが1番じゃないか、私だったら全てを自分のものにしてしまうと思う。
あとはつくるのがなぜ映画なのかがわかった気になっている。青野くんが好きなことも。いま、江藤くんのこと考えてる。

更新されたリボンほどいてで、
「みんなあんまりお行儀良くなりすぎないでね、お行儀良くなりすぎなくていいよ。絶対にすべてが正しい人間なんていないから。私も凄く不道徳です、電気料金が払い忘れるとかそんなレベルじゃないことがたくさんあります。それでも、自分がこれは絶対ダメだと言うことはしないし自分がこのことに従うべきとだと思うことに自分で決めて従うし自分の意思で判断するし。後悔がないように生きないとなって思います。」という。
(#07の21分頃からの発言。すべてきいたほうがおもしろいよ)
羨ましい。一貫性があまりにもないので、わたしにはこんなこと言えない。

ファンの描写にどきっとしたり(私は手紙を書く時自分の話ばかりする)、どれだけ子供時代が最悪でも大人になってしまうんだよなとつくづく思う。地続きで生活はしんどい。

私は戸田真琴のこと、能天気に戸田真琴って名前が羨ましくてかわいいと思っていて、まこりんってよんじゃったりなんかして、真琴くんのことが好きで、過去の本を2冊読んだことがあって、Podcastを聞いていて肯定のフィロソフィーが好きなくらいだ。過去のビデオを見ることはきっとない、何冊も本を買うとか、生活を削るほど応援することはないけれど、映画や本が出るなら積極的に活動を応援したい。プレイリスト「まこりん」にポルノグラフィティのCentury Loversを追加した。


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