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長谷川反省会②《「長谷川くんのいちるの望!」第2話・第3話》


長谷川くんのいちるの反省会その2!


こんにちは。忍舐しゅりです。
第2回「長谷川くんのいちるの望!」反省会を始めたいと思います。反省会と言っても、当時のこととか忘れないうちにメモしておきたいという超個人的な気持ちで書いているので、皆さまが読んで面白いものなのか自信はありませんが、ご興味ございましたらぜひご一緒に「長谷川くん」を振り返っていただけると嬉しいです!

第1回はこちら。
長谷川反省会①《「長谷川くんのいちるの望!」第1話》|忍舐しゅり|note

第1回は、無料で試し読み公開がされている第1話の反省会なので、連載版と単行本版の両方を比較しつつ反省会を行っています。(全ページ載せると多くなるので一部のページです)
※第1話の試し読みはこちら→ 【試し読み】「長谷川くんのいちるの望!」第1話|忍舐しゅり|note

さて2話目以降ですが、ここからはページを載せることはできませんので、ネタバレしないようにしつつ反省会を進めていこうと思います!


《「長谷川くんのいちるの望!」第2話》

2話目のプロットを提出したのは2021年3月で、3話目とセットで出し、2話目のみすぐに通りました。3話目はそのあと長々と修正を繰り返してます。
この時期、Youtubeチャンネル「あるごめとりい」にハマって、原稿しながらずっとこちらのチャンネルの動画を聴いていました。

あるごめとりい - YouTube
https://www.youtube.com/c/Algometry

ゾッとする事件を取り上げて紹介されているチャンネルなので、あまりに連続で聞きすぎて、「長谷川くん」2話、3話を描いてた時期は、夜怖くなってトイレ行くのが苦痛になったりしていました…w(いくつになっても怖い話を聞いた夜のトイレは怖い)

「長谷川くん」2話の冒頭は図書室のシーンから始まりますが、本ひとつひとつ描くのが地味に大変だった思い出。
時間がなければ素材を使うという手もある…ということを知るのはもっと後の話…。笑 (素材のこととかよくわかってなかった…。というか長谷川くん序盤はまだデジタル作画そのものに慣れていない…)

この話での関本くん(中森くんフレンズの中の眼鏡の男子)の「恩売って貸し作っとけば…」という発言は、その後のプロットの中のある話の伏線のつもりで入れていました。そのプロットは担当さんに見て貰ったもののボツになったので伏線にはなりませんでしたが、関本の性格が表れているセリフだと思って読んで頂ければ幸いです)

2話後半、人物の顔アップが連続するので、作画の時に画力的な意味で辛くて心が折れかけました。。ストーリー考えたの自分だけど…。笑
特に当時は少し前まで「ゾンビさんと♀キョンシーちゃん」という創作漫画を描いていた手癖がまだまだ抜けていなくて、目の下にクマがなかったり、顔がつるんと綺麗だったりするキャラクターの顔のバランスがうまくとれなくて、顔の作画だけで物凄く苦戦してしまいました。。
あと、手!!
「ゾンビさんと♀キョンシーちゃん」では、アンデッドの汚れたしわしわな手をよく描いていたので、すべすべとした手にも苦戦しました。

「ゾンビさんと♀キョンシーちゃん」完結のあと、商業目指して練習を始めた時点で「もっと人間を描けるようにならなきゃいけない」という意識はあったので、長谷川くん連載の手前で人間の練習も兼ねて「ある魔族と僕の物語」という創作をしていたといえば、していたんですけどね;
まだまだ到底身についていませんでした…。
(この記事を書いている2023年4月の時点でも、見目麗しい人間キャラの作画は得意かと言われるとちょっと怪しい感じではありますが…)(なんか毎回同じこと言ってるな…)

↓創作漫画「ゾンビさんと♀キョンシーちゃん」↓


《「長谷川くんのいちるの望!」第3話》

上に書いた通り、3話のプロットは2話と同じタイミングで出したあと何度もリテイクを繰り返しまくり、あまりに通らず時間が無くなってしまったので、3話目は小ネタ集にすることになりました。
「長谷川くん」を通して読んでくださった方の中には、どうして3話だけ小ネタ集?と思われた方もいらっしゃったかもしれないですが…
答えは「プロットが通らな過ぎて時間がなくなったから」が理由です…。笑

通らなかったプロットのストーリーは、
・関本が長谷川くんについて何やら(間違った方向に)勘付く話
・中森くんが、なぜ長谷川くんが自分と友達になりたいのか?と疑問を持つ話
・中森くんの日常の話(中森家でどういう風に過ごしてるか)

の3パターンだったと思います。
提出した順番はちょっと曖昧なのですが、多分上からの順番で出したんじゃないかな…?

【没案①関本が長谷川くんについて何やら(間違った方向に)勘付く話】

2話の反省会で書いた関本くんのセリフの伏線回収にあたるのが、このプロットでした。

メモです。

「あ~わかったぞ、こいつ中森のこと好きなんだ」と思った関本が長谷川くんに恩を売ろうとする話で、これだけだと不穏そうに見えるかもですが、1話完結で他の話に影響しない系ギャグのつもりでプロットを書いていました。

関本は恩を売る目的で、長谷川が中森と仲良くなれるように色々協力するのですが、普通に感謝されるうちに「あれ?こいつ(長谷川)けっこう可愛い…?」と思ってしまい、そんな自分に気づいて焦り「嘘だろ…男にときめくなんて…」と落ち込み、恩を売る作戦を諦める…

というストーリーでした。ややこしいですが関本は長谷川を男だと思っているので、不覚にも可愛いと思ってしまった自分に焦ったというオチ。
「メインの二人以外に話を広げないほうがいい」という理由で没になり、私も没理由には納得でしたが、この話はこの話で結構好きです。

【没案②中森くんが、なぜ長谷川くんが自分と友達になりたいのか?と疑問を持つ話】

たいていのことは来るもの拒まずな性格の中森ですが、自分が原因でブレザーが汚れたのに長谷川くんはクリーニング代を受け取ってくれなかったり、それどころか一生懸命な様子で友達になりたいと言ってきたりと、さすがに3話目あたりでちょっと疑問を持たせてみようかなと思って書いた話です。

中森は自分の姉にそのことを相談したところ、「それ、おもしれー女…ってやつじゃない⁉お金持ちに気に入られたんだよ!」と言われ、つまり自分は「おもしろい庶民として気に入られた」と解釈。これからは「おもしろい庶民として長谷川くんに庶民の生活を教えてあげなくちゃ!」と意気込むというオチです。

没の理由は忘れたんですが… なんだったかな…;
話自体がややこしいからとか、そんなだったかもしれません。そもそも長谷川くんがややこしい勘違いをしている漫画なので、勘違いネタは重ねないほうがいい、という感じだった気がします。多分。

【没案③中森くんの日常の話(中森家でどういう風に過ごしてるか)】

当時の私、なんか色々ややこしいこと書きすぎてプロット通らないんだなと思って日常回にしようと思ったのかもしれません。多分。
この話はとくに目立った展開とか無くて、とりあえず中森が帰宅後に母親の代わりに妹を保育園に迎えに行ったり、家事をしたりするだけの内容です。ラストに長谷川くんについて「不思議な人だな~、でも仲良くなれたらいいな~」みたいなこと考えて、終わり。

ちょっとプロットを提出した順番の記憶が曖昧なんですが、少なくともこのプロットを書くときに「展開盛りすぎないでおこう。サラッと読み流せる話も書けるようにしよう」と思ったことは確かです。

でも「何も展開が起こっていない」という理由で没になったので、非常に悪い意味でサラッとしかならなかったんだと思います…。しょぼりんこ。
あと、このプロットを何度か修正して思ったんですが、中森単体だとめちゃくちゃ展開に困る…!基本的に長谷川くんの一喜一憂で成り立っている漫画だからか中森だけだと恐ろしく何の展開もない…。笑
完結した今では、中学時代だったり、お泊り会以降の中森なら単体でも色々描けそうだなと思います。

そんな感じで、第3話の内容についてなかなかまとまらず、一度お電話での打ち合わせを挟みましょうか…ということで電話で打ち合わせしたのちに、スケジュール的にも第3話は小ネタ集を挟むことになりました。
あばば… なんか当時のこと思い出して大変申し訳ない気持ちになってきた…。私みたいなのをきちんと面倒見て下さった担当様には頭が上がりません…。

結局小ネタ集になった3話目ですが、最終話の伏線的なものを入れることができて良かったです。ちなみに小ネタの候補の中に微妙に下ネタっぽいものもありましたが、それはボツになりました。

あたりめーだろ!!下ネタ描こうとすんな!!!!笑


以上、第2回長谷川反省会《「長谷川くんのいちるの望!」第2話・第3話を振り返る記事》でした。
お付き合い頂き、ありがとうございました!!



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