「夢にかけた男たち ある地域リハの軌跡」を読んでみたお話
リハビリテーションの歴史や今の制度の根源について知りたい,リハビリテーション職種の皆さんにおすすめの記事です🙌
高知県のリハビリテーションが全国的にも歴史があり盛んと言われる根源を当書から読み解いていた,いえやすです↓
よく患者さんの課題を解決するために
「最新の知見を知るためには,最近の論文を読むように」
と,よく言われませんか?
一方で,過去の様々な歴史を知り今に活かすためには,当時の書籍を読み,当事者に伺うしかありません.
最新の書籍には記載されていないのです.
今から23年前(1998年)に発刊された当書から,私は初めて知った,学んだことが多くあり,主に以下の10点です.
①ボランティア活動として実践し続けることの意義,制度や金銭的報酬は後からついてくる.
②付き添い看護を廃止した経緯
※付き添い看護の詳細は下記参照↓
③看護師以外の医療従事者が病棟配属になるメリット
④業務時間外でも取りかかれる情熱(業務時間外業務を美徳といっている訳でも批判でもなく)
⑤昔の公的病院のリハビリテーション部は赤字が多かったが,民間病院が努力すれば経営の裾野が広がっていた事実
⑥リハビリテーションチームは「分業」ではなく「協業」であること
⑦新しい改革を起こす際には,すさまじい確執もつきものであること
⑧重度の障害を持つ高齢者が長期入院となる7つの要因
⑨他職種(医師,看護師)からみた療法士の印象
⑩「トラの威を借るキツネ」の実体験 〜自分ではなく組織の看板で見られた話〜
読んでみての感想は,
「23年前の書籍だから,正直知ってる話ばかりだな」
とは,全然ならなかったのです.
今の時代でもあるような苦労が過去でも多くあり,なぜ今のリハビリテーション制度がこのようになっているのか?と多くのことを知れました.
「昔の書物を知って何が得られるの?」
の問いがあるとすれば,
「未来を変えるためには過去を知ることから始まるから」
かと,読んで感じます.
・今の職場に改革を起こしたい!
・そもそもリハビリとは何なんだろう?
等々,考えている人はおすすめかと思います.
是非,読んでみてください🙌
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