太陽系外惑星の天文学の概要と有料マガジンの紹介

はじめに

 はじめまして、IEAM(個人研究事業 町田系外惑星天文学研究所)事業代表の堂ヶ崎知誠です。太陽系外惑星(以下、「系外惑星」)を専門にして大学院時代には国立天文台「太陽系外惑星探査プロジェクト室」に2年間所属、その後大学院を修了し、2015年9月から個人事業で研究所(ieam.f5.si)を運営しています。過去には、別のメディア(現在は閉鎖)にて記事を執筆していました。

 主に私は「惑星×水」をテーマとして、地球外生命探査など幅広くトピックを取り上げ記事を書く予定です。
 最近、自宅を事業所として系外惑星の研究をしながら、あることがきっかけで野生のカラスと仲良くなって、専門の系外惑星天文学以外でも自然と触れ合う機会が増え、楽しい日々を送っています。
改めて、
「自分も自然の一部として暮らしているんだ!」
という強い実感があります。

 本記事では、今後掲載する予定の太陽系外惑星についての記事や有料のマガジンとその方針について紹介していきます。

有料マガジン「海を持つ惑星を探せ!〜生命探査に向けて〜の紹介

 このマガジンでは、系外惑星と大気や水との関係、ハビタブルゾーン、系外惑星の観測手法など、生命探査へ向けた惑星の検出に関する記事を書く予定です。少々専門的な内容になるかもしれませんが水惑星が宇宙にどれぐらい存在し、生命がいるのか否かを議論していきます。

太陽系の概要と構成するメンバーたち

 さて、私たち人間は、太陽を中心とした太陽系の第3惑星・地球という惑星の上で生活しています。太陽系外にも共通しますが、惑星とは、自らが赤外線を放ちながら主に恒星を周回する天体のことです。厳密に言えば、褐色矮星や連惑星もあるので恒星のみを周回しているわけではありません。特に地球は、私たちが生活できることから「ハビタブル惑星」、つまり居住可能惑星と呼ばれています。

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 太陽系の惑星は、全部で8個あり、太陽に近い順に、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星です。前半4個の惑星を地球型惑星、木星、土星を巨大ガス惑星、天王星と海王星を巨大氷惑星と分類しています。

 惑星を周回する衛星の数も結構多いです。地球には月、木星にはガリレオ衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)をはじめとする多くの衛星が存在します。

 図中のハビタブルゾーンは、温暖で天体(惑星や衛星)が液体の水を持ちうる領域のことです。私たちもストーブに当たる時に、熱くもなく、また寒くもない温暖なハビタブルゾーンにいることが多いわけです。

系外惑星天文学の概要

 太陽系外惑星は、太陽系外に存在する惑星のことです。系外惑星天文学では太陽系外惑星を主な対象として、あらゆる天体現象について追究する分野です。またキャストも系外惑星を中心に、周連星惑星、連惑星、褐色矮星、白色矮星、まだ観測されていない系外衛星についてもカバーしています。

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