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【ichihimeメンバー インタビュー#02】  2年生 ニコルさん


こんにちは!ichihime広報担当です。
ichihimeのメンバーへのインタビューの第2弾です!今回は2023年5月に加入した2年生のニコルさんです!留学生の彼女だからこそ語れる、貴重なお話をお届けします!


ニコル(Nicole LU)
台湾出身。2022年東京大学文科三類入学。東大の全英語授業プログラムPEAK (Programs in English at Komaba)に所属。ichihimeでは広報として主にデザインを担当。

■こんな方に読んでほしい!
・日本人と交流できるコミュニティが欲しい、東大の留学生の方
・ichihimeへの加入を検討している方
・ichihimeの活動についてもっと知りたい方

ichihimeに入った理由ときっかけ

ーichihimeに入ったきっかけと理由を教えてください。

私はPEAKという留学生がほとんどを占めるプログラムに所属していて、大学の授業だけではPEAKのメンバーとしか接点がなかったので、もっと日本の人と交流し、日本の社会になじみたいと感じていました。また、最初に東大に入りたいと思ったきっかけが、2019年の東大の入学式での上野千鶴子先生のスピーチを聞いたことで、そこで日本や東大のジェンダー問題についてもっと知りたいと思いました。このことと、元々ボランティアベースのサークルに興味があったことが相まって、ichihimeに入りたいと思いました。

ー東大には他にも女子の進学を応援するようなサークルがいくつかありますが、その中でichihimeを選んだのはどうしてですか?

とても単純で(笑)、4月の新歓の時に他のサークルには人が多すぎて話を聞きに行けない状況の中、幸いichihimeのブースがたまたま空いていて、ichihimeの方とたくさんお話することができたからです。ichihimeのみなさんはとても優しく歓迎してくださり、後の食事会でも雰囲気が良かったので、ここに入りたいと思いました。
でも、私にとっての一番の心配は言語の壁で、サークルに入ってみたいけど少し怖いな、という葛藤がありました。この悩みはichihimeの方々にも伝えてあり、最終的には、「やっぱり私はここでは役にたてないよね…」と入会を諦めかけていました。そんな時にichihimeの方がメールを送ってくださり、そこには、「ichihimeのメンバーで話し合いをし、これからは留学生もサークルに入りやすいように環境を整えていきたいと意気投合しました」というようなことが書いてありました。これを読んで私はすごく感動して、「あーここに入りたい!」って強く思いました。
ーそれはとても感動しますね…!

ichihimeを3つの言葉で表すとしたら?

ーニコルちゃんにとって、ichihimeを表す3つの言葉ってなんですか?

一つ目は「癒される」だと思います!二つ目は、「挑戦できる環境」です。「これをやりたい」って言った時に、曖昧に流されちゃったり、反対されたりする環境もあると思いますが、ichihime​​では、「めっちゃいいね!」とか「やってみましょう!」って背中を押してくれたり協力してくれたりと、一人の提案をみんなが応援してくれる雰囲気があります。三つ目は、「芯が強い」です。みんな目標に向かってちゃんと進んでいって、本気で大きなことを達成したいという気持ちが伝わってきます。

ichihimeメンバーとして具体的に達成したいこと

ーichihimeの一員として、具体的にどんな変化をもたらしたいですか?

これは難しい質問ですね〜。先ほども述べたように、私は日本のジェンダーによる格差の問題について関心がありますが、これはとても大きい問題で少し抽象的に扱われてしまうことがありますよね。でも、このサークルに入って女子校生向けのイベントやコミュニティを作っていく中で、少しずつでいいから確実な変化をもたらしていっている感じがして、抽象的な概念だったものが実体化された感触を味わいました。やっぱりただ本を読んだり授業を受けたりして知識をインプットするだけでは、この問題は抽象的で捉えどころのない概念のままになってしまうので足りないんだと思います。本気で何かを変えたいならイベントとかコミュニティを作って実際に行動をしていくことが大切ですよね。

ー本当にその通りですね。

ただ、私自身はichihime内で中高生と直接交流する仕事をまだしたことがないので、自分の仕事がどんな形で中高生に影響を与えているのか、はっきりとイメージができていないんですよね。それはこれからターゲット層である中高生ともっと関わっていく中で見えてくるのかなと思っています。

ーなるほど。ところで、ニコルちゃんは台湾出身とのことですが、台湾では教育の場での男女による意識の違いや格差はあるのですか?

ジェンダーによる格差は、日本より小さい感じがします。例えば東大では男女比が8 : 2ですが、台湾大学では男女比が5 : 5になっていますし、私が今まで育ってきた環境では、みんなが女子が志を持つことを支えて応援していました。男女格差はあまり感じないです。

ー個人的にそういう男女の差を感じたこともないですか?

はい、個人的には一度もないですね。また、私は女子校に通っていたので、女子が特に強かった環境にいたと思います(笑) 。日本では女性が強いというのはあまり良いイメージにならないことがあると思いますが、台湾ではそんなことはなくて、強い女性ばっかりでした(笑)。家族の中でも母や妻といった女性が主導権を持っているといった構図は、自分のところに限らず台湾の多くの家庭でみられます。

ーそうなんですね。日本の現状について知った時にはやはり衝撃を受けましたか?

はい。日本でのジェンダー問題については上野千鶴子先生のスピーチで彼女自身の研究を聞いたり、ネットで色々な記事を読んだりして知ったのですが、「え、こんなことありえないよね?」と疑いたくなるようなことが現実で起きているということを知って大きなショックを受けました。

ー日本のこういう価値観に対して問題意識を持つ人は留学生でも多いとは思いますが、そこで現状を変えなきゃ、と思ってニコルちゃんのようにサークルに入るなどの行動を起こせる留学生って少ないんじゃないかと思います。育ちや生まれが日本ではないのに、ニコルちゃんがこんなに熱意を持って日本の教育問題の解決のために行動しようと思えるのはなぜですか?

とても良い質問ですね〜(笑)。
多分、自分が女子であるということと、誰かにとって有意義なことをしたいという気持ちがあるからかな〜。このサークルに参加していなかったら、多分大学の授業に出て勉強したり遊んだりするだけの大学生生活だったと思いますが、それだともったいなくて、人のためにも何かをしたいとずっと思ってきました。そして、自分自身は女子だからといって不公平な扱いを受けたりした経験はありませんが、そのような状況にいる子が日本にいるということは同じ女子として悲しいので、小さいことでも良いから助けになるようなことをしたいと思います。もっと多くの女子が自由にやりたいことを追いかけて幸せに生きて欲しいですし、女子には自分はもっといろんなことが達成できるし、自分の可能性は社会に縛られていないのだと信じて欲しいです。

ー素敵なご回答をありがとうございます!


新歓情報

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【件名】活動参加希望
【内容】氏名・学年・ひとこと(興味を持ったきっかけなど)

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