2024年2月 良く聴いた音楽など

中身の濃さが新鮮に感じる作品に色々出会えた月でした。


■Witch Ripper「The Flight After The Fall」 2023年

メタルやハードコアなど様々な音楽の良い所を抽出して、情感も含めて融合したセンスの塊。
さらに、プログレや70年代ハードロックの豊かさを感じる所に、Mastodonを初めて聴いた時のような感覚があります。

・Witch Ripper - Enter the Loop

■Beaten to Death「Unplugged」(Re-isseu) 2023年

2015年リリースの3rdアルバムにライヴ音源を追加した再発版です。

土台の本気の激しさが伝わるので、メタリックに歪ませきらないギターでフレーズやコード感を聴かせても緩くならない、素晴らしいバランス。

「Don't You Dare To Call Us Heavy Metal」(タイトル!)、「Promise Catharsis」など、アルペジオの叙情性が琴線に触れる曲を聴くと、「まさにメロディック・グラインドコア」と感じます。

・Don't You Dare to Call Us Heavy Metal

■Morbid Angel「Formulas Fatal To The Flesh」 1998年

楽曲も演奏も、音楽性にあったクリア過ぎない音作りも良く、こうした作品が後に続くアーティストに影響を与えていったのだろうか、と感じながら遡って聴いた名盤。

妖しいインスト「Disturbance In The Great Slumber」も、呪術感があって雰囲気を醸成する役割があって良いです。

■Ruins Alone「Ruins Alone」 2011年

吉田達也氏によるソロプロジェクト。
高円寺百景で聴ける音楽性を煮詰めたような濃さで、打ち込みも時にクラシックを思わせる緻密さ。

飽きる間もなく刺激が押し寄せる、今まで何故か聴いていなかったことを惜しく感じた名盤でした。

・Ixzelgriver

■川井憲次「映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』オリジナル・サウンドトラック」 2023年

映画が素晴らしかった上に、音楽も川井節のアレンジでありながら、篠笛/フルートとピアノの情緒や、昏く精神的に重い閉塞感が作品にぴったりだったため、迷わずに購入しました。

「幻の里・哭倉村」が特に鳥肌ものの素晴らしさでした。

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