2023年 良く聴いた音楽など、洋楽編
良い作品と言う事であれば、挙げきれない程色々あったのですが、特にリピートして聴いたり、印象が強かったアルバムです。
大変なことが日々沢山あったので、エクストリーム・ミュージックから気合を貰うことで、何とか乗り切れたと感じています。
■Ne Obliviscaris「Exul」 2023年
クラウドファンディングのリターンで届いた、CD+Blu-rayの2枚組新譜です。
激しさだけでなく、哀しく美しいヴァイオリンや歌メロも魅力で、叙情性と切り替えるのではなく共存するバランス。
通して50分以上を、全く飽きる事も、疲れる事も無く、ひたすら聴き入ることが出来る作品。
フレーズとして構築されたベースラインも大きな魅力です。
寂しくも広大な自然の風景が浮かびつつも、不協和音での暗黒プログレ風味も併せ持った「Misericorde I - As The Flesh Falls」は、至極の音楽体験でした。
・NE OBLIVISCARIS, "Misericorde I - As The Flesh Falls"
■Scar Symmetry「The Singularity (Phase II - Xenotaph)」 2023年
メロディと激しさの融合、歌い上げるクリーンヴォーカルと邪悪なハーシュヴォーカルのコントラスト、と要素自体はこれまでと共通のフォーマット。
それでありながら、速いブラストビートを絡めたデスメタル的な激しさは、時にCattle Decapitationを想起するほどであり、待った甲斐のある刺激的な作品。全体が聴き所な一枚。
・SCAR SYMMETRY - Overworld (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
■Demonstealer「The Propaganda Machine」 2023年
インドのデスメタルバンドDemonic ResurrectionのフロントマンSahil Makhija(The Demonstealer)の4枚目のソロ・アルバムです。
インドらしい詠唱やリフの音階のインパクトなど、楽曲ごとの耳を引く魅力があり、バンド作品として何度も繰り返して聴ける作品です。
・Demonstealer - Monolith Of Hate
■Nekromantheon「Visions of Trismegistos」 2021年
Destructionを思わせる神経症的にせわしないリフの格好良さで購入しました。
邪悪で疾走感のある楽曲は理想的なスラッシュメタルで、鳥肌もののリフの連続。
特にドラムに感じる、ライヴ感のある音作りも素晴らしいです。
・NEKROMANTHEON - VISIONS OF TRISMEGISTOS - FULL ALBUM
■Elder「Innate Passage」 2022年
ドゥーム/ストーナーロックの土台の重さと、ブルージーに聴かせるギターソロに、プログレッシヴな幻惑される心地良い変拍子、Anekdotenの影響を感じる寂寥感、そしてアナログシンセのスペーシーな宇宙感。
気付いたら時間を忘れて聴いている心地良さ。
軽くお酒を呑みつつ、ライヴで聴いたら堪らないだろうなと思います。名盤。
・Elder - Innate Passage
■Cryptopsy「As Gomorrah Burns」 2023年
明確に耳で追えるリフに、自然なドラムフレーズで、攻めの音楽性。
ベースのスラップが耳を引く「The Righteous Lost」や、昏く叙情的なギターソロの入れ方の「Flayed The Swine」も印象的。
全体に完全な統一性と流れがあり、繰り返して聴けるアルバムです。
・CRYPTOPSY - In Abeyance
■Dark Funeral「De Profundis Clamavi Ad Te Domine - Live in South America 2003」 2004年
スタジオアルバムとは異なった、荒れ狂う勢いに圧倒されるライヴ盤。
吹雪のような冷徹さが魅力だったスタジオアルバムと異なり、生ドラムの凄まじいエネルギーと共に、バンド全体が灼熱のような熱さで突き進んでいく感覚。
・Dark Funeral - De Profundis Clamavi Ad Te Domin
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