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22歳の社長就任 ~ココイチを「FC運営」する社員約40名の会社で~

「株式会社スカイスクレーパー」の社長
2024年5月1日付で就任したのは、
諸沢莉乃さん、22歳!
今年の春、大卒で新入社員になった方と同年代。

「スカイスクレーパー」と聞くと
『冷たい泉に素足をひたして見上げる』あれ…
と、プリンセスプリンセスの「Diamonds」の
歌詞が思い浮かぶ…のはさておき、

この会社のことを紹介します。

『CoCo壱番屋』すなわち
『ココイチ』などの飲食店の運営会社!

平成8年(1996年)に、
カレーハウスCoCo壱番屋のFC本部と
フランチャイズ契約を締結しました。

…誤解を避けるために
先回りして書いておきますと、

『スカイスクレーパー』は、
あくまでFC、「フランチャイズ」の会社。

ココイチなどの飲食店を運営している
地方の中小企業です。

ココイチをゼロからつくった会社ではない。

社員約40名。パート・アルバイト約400名弱。
1996年創業。資本金1,500万円。
群馬・新潟・東京・神奈川・茨城・
千葉・埼玉・栃木・静岡で
27店舗(注:執筆時のデータ)。
本社は群馬県。

この会社の社長に、諸沢さんが就任した。

一方『カレーハウスCoCo壱番屋』を始めた
本家本元の、フランチャイズさせている側の
『株式会社壱番屋』は、大企業!

ハウス食品グループの連結子会社。
1982年設立、本社は愛知県。
「資本金15億」を越える大企業で、
連結で「1,000人」を超える社員がいる。
総店舗数は約1,200店(国内外で約1,400店)。

この二つは別の会社です。

◆(株)スカイスクレーパー:社員約40名・27店
◆(株)壱番屋:社員1,000人以上・1,200店以上

諸沢莉乃さんは、スカイスクレーパーの
社長に就任した。
壱番屋の社長ではありません。
全世界のココイチのトップではない。

それなのに、ニュースの見出しでは
字数制限でトリミングされて
見出しになる…。

『【大抜擢】“ココイチ”FC新社長に
22歳アルバイトの諸沢莉乃さん』

…誤解するのでは? 私も誤解した。

「…ええっ! 世界進出までしている
あの日本の大企業、カレーチェーンの
『ココイチ』の壱番屋が
22歳の諸沢さんを社長に大抜擢!?」

間違えて錯覚してしまう。

本記事は、この諸沢さんの
大抜擢人事について書いてみます。

先述したようにまず、
『ココイチ=大企業=そこに22歳社長?』と
誤解されるような見出しの
ニュースが一気に広がりました。

なぜ広がったのか?

これはもう確信的にニュースを
流したのでは?

22歳の女性が社長に就任!
しかもココイチ!
となると、当然ニュースになりますよね。
テレビでも取り上げられました。

もちろん、よくニュースを聞けば
「ココイチを『フランチャイズで
運営している群馬県の会社』の
社長に就任した」
とわかります。

でもサラッと聞いただけだと
「愛知県の大企業、全国的なココイチ」
のこと?と間違えられる。


現に、このニュースに対して
コメントする方の中には、

「22歳で『大企業のココイチ』の社長に
なれるんだ、すごいなあ…」

誤解をしている人がけっこういました。

ニュースを意図的に流した
「仕掛け人」がいるはず…。
それはスカイスクレーパーの前社長、
西牧大輔さん(54歳)ではないか?

西牧さんは、次期社長に
諸沢さんを大抜擢した方です。

で、ご自身は引退はせず
『代表取締役会長』のポストに就いています。
『常務取締役』の役職者は
木村一弘さん(51歳)。

◆代表取締役社長:諸沢莉乃さん(22歳)
◆代表取締役会長:西牧大輔さん(54歳)
◆常務取締役:木村一弘さん(51歳)

会社のホームページには、
年齢が明記されている。
この三人で今後の舵取りをしていく。

…つまり、諸沢さんは社長に就任しますが、
「圧倒的な独裁権を持つワンマン社長」
というわけでは、ない。

むしろ、圧倒的な力を持つ
「創業者:西牧会長」の下で、
経営者としての経験を積みながら、
社長の「対外的な顔の部分」を主に担う。
それが任務
と考えるほうが自然…。

「ではなぜ、西牧会長は
何十人もいる社員の中から
あえて諸沢さんを社長にしたのか?」

色々と推測してみましょう。

◆若くても社長になれるというメッセージ?
◆年功序列ではないという姿勢を告知?
◆素晴らしい人材の諸沢さんを世に出すため?
◆話題づくりのため?
◆自分が院政を敷くため?
◆会社の「顔」を担当させるため?
◆自らの「経営術」を次代に伝授するため?


真の理由は西牧会長の
心の中にあるのでしょうけれど、

◆西牧会長の「理念」に共感し、
その意向を汲んで実行できる
諸沢社長を大抜擢した


という部分が大きいのではないか。

西牧会長に叛旗を翻して
対立するような人は、
さすがにこんな抜擢は
受けないように思いますので…。

さて、視点を変えましょう。

他の人の目に、この人事は
どう映っているのか?

例えば、常務取締役。
自分よりとても若い社長を上に戴いて
働くことになるわけですけれども、
その心中は?

また、何段飛びかで
「追い越されてしまった」
古参の社員たちはどう思っているのか?
感動か、羨望か、嘆声か、はたまた…?

もちろん、そんな
揺れる心理などお見通しで、
西牧会長は
この抜擢人事を実行したのではないか。

「異例の人事」は、
スカイスクレーパーの内外に
「メッセージ」として届いたはずです。

年功序列ではない。性別も関係ない!
「実力」があって、しかも
「会社の理念に共感している人」を
大胆に社長に据える、そんな会社だよ…と。

『社長になってもらった人を信用するより、
信用できる人に社長になってもらう』

西牧会長はこう語ったそうです。

まず肩書があり、
そこに人間をあてはめるわけじゃない。
まず人間がいて、見極めて、
信用できる人に社長になってもらうのだ…と。

そこには諸沢さんの「人間力」に
期待するところがあったと思います。

(ここから引用)

『最近、研修を終えた新入社員に
諸沢さんが、こんなごほうびを贈ったという。

「僕なら焼き肉に連れていくとかだけど、
“まつ毛パーマ”に連れていくと。

22歳の社長になる人でないと
でない発想だと思う。
年齢は関係なく、彼女なら絶対に、
今までより良くなる
と思って託した」』

(引用終わり)

最後にまとめます。

本記事では(株式会社壱番屋ではなく)
株式会社スカイスクレーパーの社長に
抜擢された諸沢莉乃さんの人事を
紹介してみました。

スカイスクレーパーとは、
「超高層建築物」「摩天楼」

諸沢さんがどこまでの高みに昇るのか?
それともあくまで大地に根差した
着実な運営を行っていくのか…?

その後の展開に、胸が躍りますね。
この「胸が躍る」という
スパイシーな効果こそが、
大抜擢の狙いではないか…
と、
私は思うのです。

読者の皆様は、この人事について、
どう思いますか?

※株式会社スカイスクレーパーの
会社のホームページはこちら↓

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採用情報はこちら↓

※【22歳社長?!】新たなBOSSに
西牧社長がインタビュー!!の動画はこちら↓

※「プリプリ」ことプリンセスプリンセスは
1980年代から活躍している
五人組ガールズバンドです。
名曲『Diamonds』はこちらから↓

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