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濃度計算に出てくる用語:%とppm

次亜塩素酸ナトリウムを希釈する時に、「○○%」と「ppm」がわからないという質問をよく受けます。
自分も「0」が増えると、時々こんがらがることがあります。
冬季の感染症流行シーズンを前に、「濃度」について整理しておきます。
「濃度」というのは、水溶液に原液がどれだけ溶け込んでいるかを表す数値で、パーセントで表示します。
そして、「濃度」が大きくなるほど水溶液は濃くなります。

ppmとは

次亜塩素酸ナトリウムの濃度表記で出てくるのは、%とppmです。
ppm(ピーピーエム)とは「parts per million(パーツ・パー・ミリオン)」の頭文字をとった略語です。
「100万分の1」という「割合」を表します。
1 ppmは100万分の1なので、0.000001となります。
たとえば、0.1%は0.001なので、ppmを求める式は
0.001÷0.000001(0が5つ)=1000となり
「0.1%」は「1000ppm」ということになります。

次亜塩素酸ナトリウムの使用時の濃度

次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスなどのアルコールに抵抗性のあるノンエンベロープウイルスの感染対策で、よく使われます。
ただし、塩素ガスを発生させるので、濃ければいいってもんではありません。
適正濃度で、換気をしながら使用することが必要です。
・見た目に汚染されていない高頻度接触面:0.01~0.05%(500ppm)
・吐物に汚染された床や感染者が使用したトイレの便座:0.1%(1,000 ppm)

まとめ

① %:水溶液に原液が溶け込んでいる割合
② ppm(parts per million):100万分の1という割合
1 ppmは「100万分の1」=0.000001
濃度「0.1%」=0.001 つまり「0.1%=1,000ppm」


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