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全然堂歳時記 夏 【梅雨3】20句

葉書俳句:

全然堂歳時記 夏 【梅雨3】

テキスト:

傘の骨ぐいと曲げたる梅雨入かな ハードエッジ
梅雨空のグラデーションの濃きところ ハードエッジ
梅雨の日々梅雨曇りなる日を挟み ハードエッジ
時差呆けのやうな雲行く梅雨の日々 ハードエッジ
水嵩を楽しむ梅雨の大河なり ハードエッジ

雨の字の中も雨ふり梅雨つづく ハードエッジ
蝶ひらり梅雨の影なき世界へと ハードエッジ
梅雨深し昼は灯らぬネオン塔 ハードエッジ
梅雨深く書類に印を点じたる ハードエッジ
教室やあかあか梅雨の灯を点し ハードエッジ

赤に黄に傘や合羽や梅雨楽し ハードエッジ
荒梅雨の袋ぶらぶらランドセル ハードエッジ
横にして傘をバサバサ梅雨の日々 ハードエッジ
外で差し傘立に挿し梅雨の傘 ハードエッジ
梅雨じめりしてゐるものへ扇風機 ハードエッジ

梅雨眠し老いたる猫の如くをる ハードエッジ
右の頬に左の頬に梅雨の髯 ハードエッジ
青梅雨の稲まつすぐに立てりけり ハードエッジ
玄関は靴の港や梅雨の夜 ハードエッジ
梅雨の夜の折紙の裏折りの鶴 ハードエッジ

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以上です


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