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今が幸せ

毎月、漢方内科に通っている。
貧血、冷え性、胃腸虚弱、精神的なものとか、そんな理由で通っている。
先月は快方に向かっていたのに、今月はまた戻ってしまったみたい。

こんなことを書いていると元気がない人みたいだけど、そうでもない。
広い窓から青い空と変わった形の雲を眺めている。

こんなことを書いているとまるで元気のない人みたいだけど、そうでもない。
桜が散って、薄ピンクに彩られていた木々が濃いピンクに見える。それでも風に耐え、ただ一枝頑張っている薄ピンクの塊が揺れるのをただ眺めている。

いやいや、こんなことを書いているとまるで元気のない人みたいだけど、そうでもない。
なんか書いているうちに、だんだん自分が鬱々とした暗い人間のようで嫌になる。

私は散歩してカフェに行くのが好き。
出かけるときはある程度のおしゃれをする。学校行事では無難な格好をすると決めているので、カフェへ行く服装で知り合い会うと、仕事?とか、おでかけ?と聞かれる。学校の私は偽りの私なのだよ…と心でつぶやきながら、ちょっとね!と濁すことにしている。

歩いて行ける範囲にはけっこうたくさんカフェがある。スタバ3店、タリーズ2店、ドトール2店、ベローチェ、コメダ、星乃。地元の純喫茶系。色々めぐった結果、最近はお気に入りの2店を気分で使い分けている。

ひとつはチェーン系。早い時間帯のモーニングが落ち着いていていい。丁寧な年配の女性が接客してくれてとてもいい。早口でランチタイム向きみたいな元気な女性の接客の日は私にはちょっとハズレ。あと、客層も日によってだからうるさい日はうるさい。でも年中無休だから寄りやすい。
去年の大晦日は夫婦水入らずでここでモーニングした。

もうひとつは純喫茶系。年配のご夫婦で営まれていることろ。おしゃべり好きな店主ではあるけど、品があるので不快感はない。気持ちが疲れているけど、ちょっとだけ誰かと話したいときにいい距離感を持って接してくれて助かっている。こういうお店では珍しくカフェインレスを扱ってくれているのもありがたい。試験的に取り入れてくれたみたいだけど、2年くらい続いているからなくならないことを祈るのみ。客層は中高年が多い。店内が狭いから、そこまでうるさくならないのもいいし、長居させてくれる。窓から空が大きく見えるのもいい。

この2店の常連でありながら、パン屋のイートインや星乃にも時々出没する。いつも静かで考え事ははかどるし、時々大声のお年寄りから面白い話を耳にすることもあって楽しい。あとは自宅カフェ。
いろんな場所でカフェインレスコーヒーを飲みながらフワフワしたことを考えたり、育児について悩んだり、夫婦問題を整理したり、仏教と神道の死生観を考えたり、ジブリ作品はなぜ掃除を描くのかを考察したり、折り紙は紙くずか宝物かを考えたり、自分を奮い立たせたりしている。

ん?やっぱり暗い人かな?
それでも今はこの生活がとてもとても幸せだと感じている。
明るく元気で笑顔を振りまいていた頃よりも、アウトドアで遊びまわっていた頃よりも、仕事で認められていた頃よりも、人に囲まれていた頃よりも、頼りにされていた頃よりも。

今が一番幸せ。

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