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12月議会一般質問

 NOTEではすっかりご無沙汰しております、はっちーです。日々の活動や思うことももっとNOTEでも発信していこうと思っているのですが、インスタとフェイスブック、インスタライブとかで中々手いっぱいで発信できていなくて申し訳ないです。NOTEももう少し頻繁にアップしていくように頑張ります!

 さて、今回は12月議会の一般質問についてお知らせします。議員になって早3回目の議会となりましたが、今回も様々な疑問や問題について質問を行いました。

【1】職員による不正会計処理と再発防止策、管理職研修について
 令和5年5月に貝塚市職員による不正な会計処理があったと、10月ごろに議会に報告がありました。内容について、具体的なことは控えますが、ざっくり言うと「工事の終わっていない現場に対して料金を支払った」「その後、その業者は倒産し、現場もできてなければ、支払ったお金も帰ってきていない」という事件が起こりました。
 きっちりした手続きを行っておれば起こるはずのない支払いで、関わった職員が事実を知った(契約期間内に竣工することが不可能)うえで、支払いを行ったとのことです。市民の税金の使い方として極めて不適切で、元職員としてはとても憤りを感じています。
 僕は常々、市役所と議会は両輪であり、職員さんに対して高圧的な態度や、法律や条例でできないことを議員が来たからやれと圧力をかけるようなことが大嫌いです。議会と市役所は対等であり、個人に対して圧をかけるなんてもってのほかです。しかし、故意に税金を無駄にした行為に関しては、チェック機関としての議会としてきっちり職責を果たすべきであり、憤っていることも素直に伝えることが筋であると思っています。これは、僕が市長と同じ与党だからとかそういう理由で引っ込めていいものではないと考えているので、今回取り上げました。
 当該職員と市役所の責任、また損害の補填に関して等を問いました。当局の解答としては、有耶無耶に済ますことはなく、厳しい処分と金銭的な補填も行うが、事実関係をはっきりさせたうえで懲罰委員会や、弁護士相談なども重ねて慎重に行うことが必要とのことでした。はっきり決まった折には議会にも市民にもしっかり説明していただけるとのことでした。

 続いて、再発防止策について質問しました。
 起こってしまった過去は変えることができませんが、今後同じようなことを繰り返さないことがとても大切と感じますので、その辺を問いました。当局としてはダブルチェック体制にしたり、決裁手順を見直すことで今後こういうことの無いように努めていくとのことでした。しかし、今回は過失ではなく故意なので、いわゆる「中の人」が不正をすると目を盗んで通れてしまう可能性がある。ミスを引っかけるのではなく、万一故意であっても引っかけられるようにシステムを工夫していただくようにお願いしました。

 その中で、僕としては管理職の手腕ってとても大切であると思っています。6月議会や9月議会でも職員の離職防止やレベルアップについて質問を重ねてきましたが、管理職がきっちりと課の目的とミッションを課員に理解させ、異動してきた職員に何を期待しているの説明し、納得してもらって、自分の課に与えられた戦力で一番効果的な布陣を敷いて仕事に取り組む。そういう組織であれば自ずとモチベーションが上がり、成果を上げるのだと思います。逆にガバナンスが効いていなければ今回のような事態にもなり得るのだと思います。再発防止の意味も込めて管理職研修について問いました。
 当局としては管理職研修の重要性はとても認識しており、この事件の後も座学だけでないディスカッションやグループワークも合わせて管理職研修の強化を行っており、今後も管理職のスキル向上を目指して取り組んでいくとのことでした。

【2】子ども家庭センターについて
 貝塚市には子育て相談や軽度中度の虐待についての支援を行う「子ども家庭総合支援拠点」と、妊娠した直後の母子保健交付から検診、出産、赤ちゃん訪問、乳幼児健診、健康相談などを行う「子育て世代包括支援センター」の両方を擁しており、綿密な連携のもとに切れ目のない支援を行っております。
 それはとてもいいことなのですが、全国に目をやると、上記二つの機関の連携不足により制度のはざまに落ちてしまい支援が届かなかったり、中には虐待死してしまったケースもあります。貝塚ではしっかり連携で来ているので大きな問題はないものの、別々のシステムを使っているため記録の引継ぎに手間がかかったり、こちらで得た個人情報をあちらでも使いますよといった承諾書を逐一もらうなど手間もかなりかかっておりました。
 それらの課題を受けて今回、国が「子ども家庭総合支援拠点」と「子育て世代包括支援センター」を統合し、「子ども家庭センター」を作ることを令和6年4月から努力義務とすることを決めました(改正児童福祉法)。「子ども家庭センター」になることで、使える補助金のメニューも増え、より安心して子育てができる市にしていくことに大きく寄与できることとなりました。そこで、貝塚市ではどのタイミングで「子ども家庭センター」を創立するのかを問いました。
 これについては完璧な答弁で、努力義務となるその日(令和6年4月1日)に設置することが決まっていて、オープンに向けて準備を進めているとのことでした。これは非常に頼もしく嬉しく思いました。また、職員の増員もしてくれるとのことでますます安全で子育てしやすい貝塚市となって行きそうです!
 また、大阪府では重度の虐待ケースを取り扱う「児童相談所」を従来より「子ども家庭センター」と呼んでおり、このままの名称では市民に混乱が生じる可能性があるので、貝塚市では「子ども相談センター」との名称で設置するとのことでした。今後の貝塚市の子育て施策にますます注目です!


【3】校区や市境界を越えた越境入学の可能性について
 小中学校には当然ですが校区が設定されており、その地区の子はその地区の小中学校に行くのが原則です。その原則をどうこうしようというものではないのですが、子ども達の中には不登校やいじめなど生きにくさを抱えている子たちもいます。また、場所によっては校区の学校よりも隣の校区の学校や、隣の市の学校に通った方が近い場合もあります。そのようなケースの時に通常の校区以外のところに通う余地があるのかを問いました。
 当局の答弁としては、家の建て替え等に伴う一時的な転居である場合や、最終学年であと半年を残して転居をする場合など定められた要件を満たす場合で、かつ保護者が安全に通学させられるという条件で例外を認めているということです。
 それ以外の場合はどうかと問うたところ、いじめやDV、虐待など「教育的配慮」に該当する場合は例外を認めているとのこと。しかし、不登校の場合などは単に学校を変えることが解決につながらない場合も多く、校区外への転校よりも、スクールカウンセラーやレインボー教室などを整備し、当該児童生徒が従来の教室でなくても通えるような支援や、悩みを聞いてアドバイスをするなど、対処療法ではなく根治を目指す形での支援を行っているとのことでした。
 また、貝塚には永寿小学校が「特認校」となっており、特認校はその学校の理念(永寿小学校の場合であればスポーツを通じた健全な児童の育成)に賛同するのであれば、貝塚市中どこからでも通うことができ、永寿校区以外の児童は現在13名いるとのことでした。もちろんこの場合も安全に通うことができるの要件は必要になります。
 ただ、通学距離については「教育的配慮」にも当たらないため、たとえ隣の校区の学校が若干近くても、校区の学校に通うことになっているとのことでした。その際の通学の安全については、僕も二色校区で参加している「見守り隊」など地域の活動にお願いしているところも大きいとのことでした。行政としてはスクールガードが青パトロールカーによる巡回するなど、児童の交通安全と防犯に努めているとのことでした。

【5】図書館の今後について
 昨今、各地で図書館の建て替えが多く、そのタイミングでそれぞれが特色ある図書館として住民福祉の向上に寄与している図書館も多くあります。近くでは泉大津市立図書館(通称:シープラ)は立て替えに伴い駅前に移転し、広々とした空間を確保することで、誰にでも使いやすく、自習室は平日でもいっぱい、市民によるイベントが日1回以上のペースである年間400回を数えるなど地域力アップにものすごく貢献している例もあります。そういった例は各地で見られ、キーノ和歌山という施設に入る和歌山市立図書館や和歌山県海南市の市立図書館「のびのす」も成果を上げています。また、熊取町立図書館ではITCを使った電子書籍貸出しなどもしており、タブレット等で読み込んだら図書がダウンロードでき、言って期間がくれば勝手に消えて返却が不要であるなど利便性を向上させている例もあります。
 貝塚市ではまだ立て替えのタイミングではなく、当面は今の図書館を長寿命化することで今のままの機能を維持していくことになると思うが、いざ更新が来た時に早め早めに考えていなければ、とりあえず同じものを建て替えようなど安易な結論になりかねないので、急がないけれど重要な案件として話を始める必要があるのではないかと問いました。
 当局としては現在の長寿命化でむこう10年は現在の図書館で大丈夫との試算をしており、議論のタイミングではなく今の機能を精一杯維持していくとのことでした。議論くらいは初めても・・・とも思いましたが10年先となれば社会状況もトレンドもかわるので、一定理解しました。

今回も長くなりましたが、この12月議会で取り上げた一般質問と当局の答弁は以上となります。それぞれの内容についてはインスタライブでも発信しましたので、機会があればアーカイブもご視聴いただければ幸いです。


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