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現役クリエイター社長が「悪の組織」つくってみた

この記事は「GRIMOIRE アドベントカレンダー2021 ODD」の1日目の記事です

平素よりお世話になっております。
ゲームクリエイター兼代表取締役社長、魔剣機関魔術局長、およびハイパードラゴニックエグゼクティブプロデューサーの神谷です。

やたらに長い肩書ですが、現役で現場でゲームをつくる人とゲーム会社を経営する人をやっています。

エンジニア出身ということで、エンジニア向けのアドベントカレンダーではありますが初陣担当です。緊張しますね!

今はエンジニアとして最前線にいるわけではないので、エンジニアなネタよりも、エンジニア出身の経営者がどんなことを考えて経営しているのか、という話を紹介できればと思います!

結論からいうと、 『悪の組織』 をつくっています。

お前は誰だ!

"元エンジニアを騙る経営者詐欺" ではないですが、OSSコミッタのようなエンジニアでもないです。多感な新卒時代を Web 系 SI 畑で育ったタイプです。

サーバサイドエンジニアを業務レベルで約4年、エンジニアだけではゲームが作れないことに気づきプランナー・シナリオライター・アート管轄・ディレクター・プロデューサーなどなど非エンジニア領域に手を出して約12年、経営者としては約7年目になります。今は非エンジニア領域と経営がメインになっています。

肩書こそ代表取締役ですが、いわゆるスーツ族ではなく、プロジェクトメンバーの1人であり開発者としてゲームを作っています。
月にもよりますが、60~80%くらいがゲーム開発者で、残りが経営者というバランスです。

どんな会社だ、株式会社グリモア!

株式会社グリモアは、2014年設立のまだ若い会社で、2016年に Happy Elements グループにジョインしました。Happy Elements は中国北京で設立されたゲーム会社で、グリモアは京都のカカリアスタジオの子会社になります。
子会社ではありますが親会社タイトルの受注開発などはしておらず、グリモアのビジョンである【中二病を救う】を実現するために日本市場をターゲットにした自社IP(当社オリジナルタイトル)のスマートフォンゲームの企画から運営までまるっと任せていただいています。

『悪の組織』を目指すというグリモアらしい(普通は絶対に許されないだろう)経営理念や意思決定も、親会社の経営陣は代表である僕の決断を尊重し、ときに厳しく、ときに激しく、愛しく、せつなく、心強く応援してくれていると感じています。

いざ悪の組織へ!

さて、グリモアは『悪の組織』を目指しています。
これは現役クリエイターが社長として経営を任された約7年の結論です。

もう少し踏み込みますと、グリモアが目指すのは

- 勇者に倒されない魔王軍
- ヒーローに成敗されない怪人軍団
- 主人公校に負けずに全国優勝する強豪校

という、優れた『悪の組織』です。

地方予選の大会のスタジアムの観客席に現れて

「おいアレ見ろ!グリモアが来たぞ!」

と何故か業界に詳しい解説役のモブに言われるような、そんな会社を目指しています。

「へぇ、あれが今年のルーキーっすか」とか言ってみたりして。

かっこいい……。

*  *  *

では、優れた『悪の組織』とは一体どのような組織でしょうか。
当社が『悪の組織』を目指す理由は、実はいくつかあるのですが、話すと3日かかるので本日はその1つを紹介します。


優れた『悪の組織』に必要なものとは?

『悪の組織』といっても犯罪集団や半グレではないです。ゲームを作って届ける屋さんです。

ゲームはクリエイターが作ります。
クリエイターが働きやすいと感じられて、これ最高じゃん!中二病を救えるぜ!と思って作ったゲームが市場に出て、やっと中二病を救えるのだと考えています。

そこで、いちクリエイターとしての僕が働きやすく、中二病の皆様の救いになれると感じられる環境を考えた結果、目をつけたのが『悪の組織』の最大要件 【挑戦する文化】 です。

剣と魔法のファンタジーな世界の「めちゃめちゃ優れた魔王軍」で考えてみましょう。

彼らは魔王が掲げる世界征服という目標に向かって行動しています。
もちろん人類も抵抗します。予言どおりに勇者が現れたり、伝説の剣が作られたりします。

そんな中、魔王軍がやっていることは純度100%の挑戦です。

世界は既に人類という大規模で強力な種族に支配されています。
つまり、魔王軍はビジョナリーなベンチャー企業です。

王道からは切り崩せません。預言者や伝説の剣がそれを邪魔します。
つまり、魔王軍は覇道を歩む、逆転を狙い続けるチャレンジャー企業です。

毎日が挑戦です。

技術を磨いて、人類が突破できないダンジョンを作ったり、魔術を極めて戦力になったり、いろいろなことに挑戦します。

気を抜けば勇者に倒されてしまいます。
そんなリスクを支払ってでも、魔族による世界征服という夢を成そうとしているのです。
1人や2人ではなく、魔王軍全員が…!

そして、こんなシーンを見たことがあるはずです。

「次はオレにやらせろ!勇者はオレが倒す!」

「ほっほっほ、おぬしにゃ分が悪い。ワシが出よう」

「そうはさせないわ。あの子は私の獲物なの!」

全員やる気まんまん…!

もちろん魔族なので言葉遣いは悪いかもしれませんが、それは心理的安全性が確保された中でのこと。
何を言っても本質で会話できる環境が、優れた魔王軍には揃っているのです。

全員が同じ目標を夢見て、挑戦しまくる組織は最高だ!

優れた『悪の組織』は、メンバー全員が目標に共感し、同じゴールを追いかけ、心理的に安全で、自発的に挑戦しまくる文化を持っています。

そんな組織の中で戦えたら最高じゃないですか…!

戦いの中で成長しつづけられたら、
クリエイターとして幸福じゃないですか…!!

そも、我々グリモアはゲーム業界においては新勢力です。
数多くのゲーム会社やコンテンツ屋さんが日夜全力を尽くしている中、同じことをやっていては会社自体がサービス終了してしまいます。
それでは【中二病を救う】というビジョンが成せません。
それはとても悲しいことです。

であれば、答えは1つです。

挑戦するしかありません!!!

挑戦というのは99%は失敗しますから、何度も何度も折れずに挑み続けることが必要です。だからこそ【挑戦する文化】 を持つ組織が、当社の考える理想なのです。

アドベントカレンダーも挑戦だ!

当社では、忌み数とも言われる数字「13」を特別な数として扱っています。
5 や 10 、あるいは 12 といった区切りよりも上位に「13」を用いる変わった文化があります。

"公式には存在しない、隠された13番目の能力者" ――
とか、男子そういうの好きでしょう?僕は大好きです!

そんなグリモアらしいアドベントカレンダーとは何か…!ということを考えまして、当社のアドベントカレンダー2021は奇数日のみの『13日分』で構成することとしました!

『悪の組織』グリモアのお話にあと12日、
どうぞお付き合いいただけますと幸甚でございます。

最後に

ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございます!

心のどこかで少しだけ『悪の組織』に興味が湧きましたか?
その想い、その感情、ぜひとも大切にしていただきたい…!

――おっと!こんなところに採用サイトへのリンクが!
偶然ってあるものですね!

ということで、
グリモアは一緒に【中二病を救う】側になってくれる仲間を
大大大募集中です!
少しでも当社に興味を持って頂けましたら、
是非とも下記の採用サイトを御覧ください!


読んでくださりありがとうございま――…… え?さぽーと…?いやいやいや!そんな恐れ多いですよ!でも、サポートいただけると、ゲーム開発が少しだけ楽になるかも…… あ!ごめんなさい、独り言ですっ!えへへへ……