見出し画像

(仮)投資について学ぶ会 イベントレポート

こんにちは、グロービス・ワーキングペアレンツ・クラブ幹事の原田妙子(2019期オンライン)です。7月のGPCのイベントでは、グロービス生の森本 啓史さん(2021期オンライン校)をお招きし、投資についてじっくり教えていただきました!

森本さんプロフィール
中国上海現地法人にて赴任中。エンジニアをされる傍ら、 副業で神戸の美容室NIMOWの経営に参画されています。投資歴は10年ほど。現在は米国のインデックスメインでNISAやジュニアNISAの運用をされています。
ご本人から一言:「昨年から少しでもGIVEできればとグロビ生向けに投資の勉強会を10回程度開催してきました。一緒に学んでいき、一人でも投資を始める方が増えたら嬉しいです。」

投資の最適解は人それぞれ。
投資に最適解はなく、現在の年齢・年収・家族構成で異なります。例えば、50代では、取り崩しが必要になるタイミングが近く、下落の際の影響が大きいことから、リスクの高い投資は一般的にはおすすめされません。逆に20代は、年収は低いかもしれませんが、その後の時間が長いため、リスク許容度は高い傾向となります。

王道な流れは正直大変…なので、まずは始めてみませんか?
可能であれば、まずは家計状況を把握し、いつまでに・いくら必要なのかライフプランを基に決め、月々の投資額を決められるとベストです。しかし実際はハードルが高く、ライフプランもどんどん変わっていくので、「こういうの考えるの大変そう」「そこまでの時間がない」と諦めてしまうこともしばしば…
そこで、森本さんのおすすめは、手元の余剰資金を少し使って、オーソドックスな銘柄を買うことで、第一歩を踏み出してみることです。

実際何をいくら買ったらいいの?
ファイナンス基礎でも学んだ通り、市場全体に分散投資することが一番のリスク回避になります。全世界の市場(あるいは全米の市場)に分散投資できる銘柄(インデックス投資の投資信託)が最初の一歩にはおすすめだそうです。
「いくら買うか」も最適解はありません(ただし生活を圧迫しない額というのは大前提です)。積み立てNISA制度の年間非課税額から逆算し、月々の投資額を決めてみる…という決め方もありです。
(iDeCo・ジュニアNISAなどの制度も色々ありますが、それは発展形として、一度に全部ではなくやりながら学んでいけばいい、というお話でした)

いつから始めたらいいの?買うための心構えは?
森本さんのお答えは「いつからでも始めて大丈夫。毎月積み立てるのであれば同じ」です。長期的に見て右肩上がりの相場であれば、毎月少しずつ買うならば、それなりの(100点満点は目指せなくとも60~80点の)買い方ができるそうです(ドルコスト平均法)。途中でやめると効果は薄れてしまいますが、株価が下落したときに買い続けられるかがとても難しいポイントだそうです。
少額で踏み出して、市場の下落に実際に直面することで、「ここまで下がると自分はどう思うのか」「自分はどこまでのリスクを許容できるのか」を見極めていくことが、投資するうえで重要な経験・学びとなります。だからこそ、森本さんは早く一歩踏み出すことをおすすめしています。

子どもと一緒にどう学んでいったらいいの?
「投資をすると増える」「市場の上がる・下がるは繰り返すということを経験して、心の余裕をもった状態で社会に出てほしい」「米国株が長期的に上がることを実感してほしい(背景は成人してから学ぶのでもOK)」ということでしたが、肝心なことは「並走するにしても、教えるにしても、まずは親(保護者)が動き出さないと始まらない」ことです。
子どもの金融教育を考えるなら、まずは自分から学ぶ姿勢を持つことが重要ですね。

お話しいただいた後も、色々な質問が出ました。以下は一例です。

質問「ポートフォリオを組むための判断材料(情報ツール)は何かありますか?」
回答「まずやってみる。いろんな本が詳しく情報を載せているので、読みながら自分に合うものを探すと良い」

質問「ドルコスト平均法がリスク少ないと理解したのですが、リスクを抑えるには初期購入額は極力控えて、定期的に購入した方がいいということでしょうか?リターンを求めるのであれば、初期購入額を高めに設定していくことも考えられるのでしょうか?」
回答「初期投資するかどうかはそれぞれの資金や家の状態による。価格が高いか安いかは誰にも分らないので、定期的に買うことを選ぶという判断もある。リターンを求めるかどうかは、株価が今後上がるか下がるかという話になるので、そこは分けて考えてもいいのかもしれない」

インデックス、ETF、VTIなど、一見さん泣かせの用語が飛び交う投資領域ですが、「まずは始める、そこで興味が出たらもっと学んでみたらいいし、向かないと思ったらやめればいい」という森本さんの言葉に、背中を押してもらった方も多いのではないでしょうか。

今回はパワーポイントではなく、マインドマップを使ってのプレゼンだったことも注目ポイントです!

次回のイベントは9/9に『ダメ夫集まれ!GLOBISやらかし夫座談会』、9月後半にグロービス製薬ビジネスの会とコラボイベント(フェムテック勉強会)を開催します!お楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?