見出し画像

[ONE] ペースを掴んでいた秋元皓貴がまさかの判定負け

ONEファイトナイト22で行われた秋元皓貴VS.ウェイ・ルイは0-3の判定でウェイ・ルイが勝利する形となった。

ただこの試合、個人的には厳しく見ても2-1で秋元の判定勝利だったのではないかと思っている。

1Rは割れる可能性がある拮抗したラウンドになっていたように思うけれど、2•3Rは秋元が優勢に試合を進めているように見えた。

手数や有効打に加えてダメージでも優勢を築いているように見えた秋元が、ユナニマスの判定負けとなるのは、やはり違和感がある。

あの試合内容で判定負けを喫してしまうとなると、秋元があの試合で判定勝利を収めることは非常に難しかったように思える。

つまり、勝つためにはフィニッシュもしくはそれに近い内容で終えるしかなかったのではないかと思う。

しかし一流の選手が集う場でフィニッシュ勝利を奪うことはそう簡単ではない。

だからこそ、ジャッジがその試合の内容を加味して決着を付ける「判定」が存在しているのだ。

そのジャッジが客観性を失い、試合内容を正確に反映することができなければ、競技レベルは次第に低下していくことになるだろう。

なので、アグレッシブに前に出続けて打撃もヒットさせている秋元よりも、下がりながら返しを当てるに留まるルイの方が評価されてしまったら、ONEという団体のレベルに懐疑的な見方が生まれてしまうのではないだろうか。

攻勢に出ているのか・受けてに回ってしまっているのか、これは試合内容が拮抗していればいるほどポイント評価に大きな影響を与える要素となってくるはずだ。

加えて言うと、ルイがはっきりと効かせた場面は見受けられなかったが、秋元のミドルが明確なダメージを与える場面はあったので、その点でも違いを見せることが出来ていたように感じた。

仮にルイ側に評価できる攻撃があったとしても、秋元が与えたダメージと大きな差があるとは思えないので、そうなると前に出て打撃をヒットさせている秋元を優勢と捉えるのが自然なのではないかと思う。

例えばこの試合でルイが相手をコントロールするような上手いアウトボクシングを展開していたのだとしたら話は変わってくるけれど、下がりながらしっかり秋元の打撃をもらってしまっていたので、その点でもルイを優勢評価するのは難しいだろう。

これまでも様々な団体の色々な試合を見てきたけれど、今回の秋元の試合内容は、「復帰戦でスロースタートとなったが、しっかり勝ち切る流れを手繰り寄せた力強いファイター」の試合作りになっていたように感じたので、判定の結果を目の当たりにした時は、式は合っているのに答えが合わないような違和感を覚えてしまった。

ただ、過ぎた結果を変えることはもう出来ないので、秋元皓貴には次戦でこの敗戦を払拭するような勝利を掴み取って欲しいと思う。

やはりインローやミドルから打撃を作っていく流れは、今回の戦いでも強さを見せていたと思うので、強みを活かしながら連敗を脱出して再びベルトを目指す姿を見てみたいと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?