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僕が最短期間で ドイツ永住権取得 までにした事 〜渡独からドイツ永住権(EU無期限ビザ)を取得するまでの7年間の全軌跡を公開!〜

1. はじめに

海外長期滞在者なら、(恐らく)誰もが目指す永住権。その永住権を昨年12月、ここドイツで獲得することができました!

獲得が確定したのは2019年10月29日のこと。それから1ヶ月半ほど永住権所持を証明するIDカードの発行を待ち、ついに2019年12月10日にベルリンの外人局にて永住権カードを無事に受け取りました。

というわけで、本記事ではこのドイツの永住権を僕らがどのように獲得したのかについて書いていきたいと思います。

なお、一般的に「ビザ」と呼ばれるものは滞在許可を意味しますが、これは厳密には間違っています(ビザは査証であり、滞在許可/在留許可の事ではない)。しかし、一般的な認識に基づき、本記事における「ビザ」という言葉は滞在許可/在留許可を指すものとします。また、ドイツでは2005年の新移民法制定以降は「永住権」ではなく「定住許可」になりましたが、これも事実上はほぼ同義なので、こちらも本記事においては一般的な認識に基づき、「無期限定住許可/滞在許可」のことを「永住権」と表記します。(前提知識の無い人に対して「在留許可」とか「無期限定住許可」とか言っても、ピンと来ないですから…w)

2. 本記事の主旨とターゲット層

これは、僕が海外移住を目指し始めてから、実際にドイツに渡り、7年後(2019年)に念願のドイツ永住権(EU無期限定住許可)を得るまでの手記です。ドイツ移住してから、本当に多くの方から移住のために準備したことやビザの取得方法などについての質問をいただきますが、そういったことに関して、少なくとも僕ら夫婦が経験した事については、この記事を見ていただければ、ほぼ全て分かるはずです。

ただ、「こうすれば必ず永住権が取れる!」という再現性を保証するハウツーではありませんので、そういった内容をご希望の方には、有料ゾーンのご購入はオススメしません。あくまでも、僕ら夫婦が永住権を獲得するまでに

① どのようにリサーチをし、
② どのように戦略を立て
③ どのように行動し
④ どのような困難があり
⑤ どのように乗り越えたか

…について経験談を中心に書いていくので、有料ゾーンをご購入されるのは、そういったサンプルをご自身の移住生活にひとつの参考として自己責任で役立てていただける方か、あるいは特に実際に移住などはする予定は無いけど、僕のドイツでの紆余曲折を垣間見たい…という好奇心がある方のどちらかが良いかと思います。

ハウツー的な要素もある程度あると思いますが、ハウツー主体にはしたくないのです。その理由は、

① 僕がビザの専門家ではないから
② ビザ取得の条件は年々変化するから
③ それどころか、審査するオフィサーによっても結果が大きく異なるから

です。どの国でもある程度は同じかと思いますが、特にドイツは③のムラが激しく確度の高い情報を体系化するのが難しいため、再現性は保証しないという前提で「ひとつ成功例」をシェアしたいと思っています。

【僕らは永住権はいつから狙っていたのか】
ちなみに、僕らがいつからドイツの永住権を狙っていたかというと、移住前からです。長期滞在ビザが取りやすい国で、且つ永住権も取得できる可能性がある場所としてドイツ(その中でもベルリン)を選び移住して、そこから7年間のベルリン生活の方向性は、すべて「なるべく早期に永住権を獲得する」という目標から逆算して決定してきました。

【永住権獲得は想定より早かったか?遅かったか?】
結論から言うと、これは非常に早かったです。というのも、実は2019年10月の申請は永住権のためではなく、普通のビザ更新のためだったのです。なので、今回も以前と同じように2年か3年のビザを発行してもらい、2〜3年後にまた更新に来るか、あるいはその有効期間内に諸々の条件を完璧に満たして永住権申請をしようか…と考えていたところでした。

ところが、ビザ更新日に外人局に必要書類を持って行き更新申請→軽いインタビュー(面談)→審査をしてもらったところ、そのオフィサーが「あなたたちの経済力や語学力をみて、永住権を持つ資格があると判断した。なので、希望すれば永住権を発行します」と言ってくれたのです! 思わぬ展開に驚きつつ、即答で「はい、希望します。お願いします!」と(ドイツ語で)伝え、永住権を発行してもらえる運びとなりました。

というわけで、僕らの永住権獲得は想定よりも1年以上早まりました。ちなみに、ドイツの永住権獲得の条件のひとつは保険と年金を払いつつ、ドイツに最低5年居住することなのですが、僕が年金を払い始めたのは2014年4月のことで、そこから5年半経過した時点(5年経過後初の更新)で永住権獲得となったので、事実上最短期間での永住権獲得と言えると思います。

3.ドイツの永住権の種類

ドイツの永住権は、

① Niederlassungserlaubnis (ドイツ国内の無期限滞在許可)
② Erlaubnis zum Daueraufenthalt-EU (EU圏内の無期限滞在許可)

…の2種類があります。

違いは色々ありますが、メリットは圧倒的に②の方が多く、①がドイツ内のみの永住権なのに対して、②はドイツ内の無期限は同じですが、EU内なら6年までの滞在が許可されます。また、①はドイツから半年以上離れてしまうと失効するのに対して、②はEU圏を1年以上離れるまでは失効しないので、例えば日本への一時帰国やアメリカなどEU外の外国の滞在なども②なら一度もドイツ(あるいはEU圏)に戻ること無く連続して1年することが可能になります。

なので、一般的に②の方が取得が難しいと言われているのですが、なぜか僕らはこの②のErlaubnis zum Daueraufenthalt-EUをもらえる事になりました(!!!)。まったく不思議な話ですが、これに関しても僕が推測する理由を有料ゾーンで少し触れたいと思います。

なお、ネット上の情報では「① Niederlassundserlaubnisは5年居住後に申請でき、①取得後さらに3年居住後に②を申請できる」と書いているサイトが散見されますが、専門の方に聞いたところ、そんなルールは無いそうです。実際僕らが①を経ずして②を発行してもらえていることが、それを証明しています。

4.僕がこの情報をシェアする意義

① 日本人同士の夫婦で
② 夫婦ふたりともフリーランス
③ 現地に身寄りも親しい友人もいなく
④ 渡独時にはドイツ語が全く話せず
⑤ それでいて最初から永住権狙いで移住

…という条件下で最短期間の5年(しかも慣れない環境で育児をしながら)で永住権獲得をした日本人夫婦は、たぶん史上初なのではないかと思っています(あくまで、僕がいろんな人から話を聞いた限りですが)。長く住んでいる日本人でも永住権保有者の割合が低い上に、保有していても配偶者がドイツ人であることが圧倒的に多く、そうでなくても10年以上かかったり、もともと大学でドイツ語を専攻していたり…というケースばかりで、僕らのようにゼロベースでスタートして5年で永住権を取った例は見たことがありません。

では、僕らがなぜできたか?というと、シンプルに

① 運が良かったから
② 戦略が正しかったから

に尽きると思います。

なので、これ以降の有料ゾーンにおいては、①に関してどういった点において運が良かったのか。その運を呼び込む要素は何だったのか?という話と、②に関してどういった戦略を立てて、そのために何をしたのか?という話を、僕らの渡独してからの生活を時系列に追いながらお話ししていきたいと思います。

それでは、高田家のベルリン生活物語にお付き合いください!(おそらく、とても長くなります)

《このnote記事を5000円(1月中は3000円)にした理由》
基本的には、僕は有料noteでも上限を1000円にしようと考えてきました。なので5000円というのは、今まで僕が出した有料noteの中では最高値です。では、この記事に限ってはなぜこの値段にしようと思ったのかを少し説明します。

【文字数】
まずは文字数です。移住してから現在に至るまでの7年もの記録は、かなり簡潔に書いたつもりでも9万文字以上にも及びました。9万文字といえば本一冊分に匹敵する文字数です。この文字数だけでも、世に出回っている有料note記事と比較すれば5000円という値段をつけるに値すると思っていただけると思います。

【前人未到の経験を通して得た貴重な情報が詰まっているから】
また、文字数だけでなく、本記事は僕と妻が体当たりで挑戦して得た経験をリアルに綴ったものです。前述の通り、夫婦揃ってフリーランスで日本人(しかもドイツ語力ゼロで渡独し、現地に全く身寄りもない)が最短期間でドイツの永住権を取得したのは、おそらく史上初のことだと思います(かなり多くの現地の日本人に聞きましたが、僕ら以前に達成した人を知る人は今のところいません)。そのためにしてきた事や、その伏線として考えたことなどを成功失敗問わず書ける限りすべて書ききったのがこの記事なので、そうした(海外移住・海外生活やビザ関連に関する)情報を欲しい人にとっては、必ずや値段以上の価値を得られる記事となっています。

【安くしてまで多くの人に読んでほしいと思わないから】
ある意味これが本記事の値段を高めに設定する最も大きな理由です。例えば、本記事にはビザ関連に関する情報に加え、本記事には僕や僕の家族に関するプライベートな情報も多く含まれています。そういう理由もあり、無料や安価にして興味本位で多くの人が読むという状況は避けたいのです。

なぜプライベートな情報を盛り込む必要があるかというと、永住権を取るに至った経緯を書くにはそうした話を避けて通れないからです。準備した書類や満たすべき条件や基準などを数字的に説明してもビザや永住権取得においては意味がありません。なぜなら、そうした条件や基準は申請者によって変わるものですし、同じ条件や基準を満たすとしても「どのようにクリアしたか」というプロセスこそが大事であり、その説明のためにはある程度プライベートな部分まで踏み込んでさらける必要があるからです。

【この記事を読んで欲しい人】
海外移住やフリーランス的な生き方に全く興味がない人にとっては、この記事はそれほど面白くは無いと思います(なので購入はオススメしません)。この記事を読んで欲しいのは、

① 海外移住したい人
② ドイツで永住権を取得したい人

③ 僕、高田ゲンキのベルリン生活のリアルな記録を見たい人

です。①②はもちろんのこと、③の方も5000円払ってでも見たい!と思っていただけるなら大歓迎です(僕自身に関心を持ってくれる人なら、かなり楽しめる内容になっています)。

では、どうぞよろしくお願い致します。
免責事項
この記事は、あくまで筆者個人の体験を基にした内容です。必ずしも正確性を保証するものではありません。内容を参考にした結果いかなる不利益が生じても、筆者は責任を負いません。予めご了承下さい。
本記事の有料ゾーンをお買い上げいただいた方に限り、移住に関する質問を受け付けます(原則としてお一人様一回まで)。必ず全ての質問に答える確約はできませんが、なるべくすべて回答したいと思います。なお、質問内容は海外移住に限らず、国内移住働き方進路人生に関する相談でもオーケーです!

質問への回答は、質問の内容やご質問者の事情を考慮しつつ、直接の回答あるいは本記事への追記という形で考えています。

有料ゾーン最下部のリンクから専用の質問フォームにアクセスできますので、質問送信の際はそちらをご利用下さい。




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