見出し画像

ネイビーズアフロみながわの濃裸夢

「初回」

 はじめまして。ネイビーズアフロみながわの「濃(コ)裸(ラ)夢(ム)」へようこそ。「何も包み隠すことなく、ありのままの思いをなるべく濃い状態でお届けする」というコンセプトからこの名前をつけたのではなく、「コラム」と読むことができる漢字を並べたら「何も包み隠すことなく、ありのままの思いをなるべく濃い状態でお届けする」ともとれる名前になっただけです。ですから、特に何も気にせず書きたいことを書きます。
 
 さて、コラムを担当するにあたって、改めて「コラム」という言葉を調べました。元々は「柱」を意味する「columna」というラテン語から来ているそうです。柱は縦に並んで立っていることから、この言葉は次第に「縦の列」という意味を持つようになり、さらに派生して新聞や雑誌などの縦書きの欄を「コラム」と呼ぶようになったそう。そしてそして今となっては「自分の主張や理論を展開する文章」という意味をもつ言葉になったんだとか。
 
 あぁ、調べなければよかったです。語源に忠実に考えると、「コラム」は元々縦書きの文章を表していた。だから、今僕が書いているこの横書きの文章を「コラム」と呼ぶこと自体に違和感を感じてしまいました。皆さんも今、横書きの文章を読んでいますよね? 左から右に(アラビア語に訳して読んでいらっしゃる方は右から左に)読み進めていますよね? 気持ち悪くないですか? 僕は気持ち悪い。どうすればいいでしょうか?

 この文章を縦書きで掲載してもらいましょうか? いや、きっと担当の方に手間をかけてしまうので、気が引けます。ですよね? 担当の方? この文章をチェックする段階で今読んでらっしゃいますよね? 担当の方? 安心してください、担当の方。僕はあなた様の手間を省くため、縦書きで掲載してもらいたいという要求はしませんよ。ですからいつも通りの段取りで、横書きで掲載して頂いて構いませんからね、担当の方!

 話を戻します。呼び方を変えましょうか?「横書きのコラム」と呼びましょうか? でもそうしてしまうと、「横書きの縦書き」みたいな気持ち悪い表現になってしまいます。「イギリスに渡米する」などと言っている感覚。「前に後退」とか「右に左折」とか「上に下降」とか「短い長髪」とか。気持ち悪い。

 結論、、、やめましょう。これからは、語源を調べたりすること自体やめましょう。こんなことが起こりうるのでやめましょう。

 ただ、もう「コラム」については手遅れなので今後は我慢して頂くしかありません。知ってしまった以上、これからも矛盾を感じながら生きて頂くしかありません。今後、「縦書きのコラム」と言う人に出会ったら、「『縦書きの縦書き』になってるやん。重複表現ちゃうん?『前に前進』とか『後ろに後退』とか『お腹が腹痛』とか『歯を抜歯』みたいな言い回しになってもうてるやん。」という感覚になるかと思いますが、我慢して頂くしかありません。本当にすみません。

 何行か前に「違和感を感じてしまいました」という文章を読んだ時に「『違和感を感じる』って、重複表現ちゃうん?」と思った方いらっしゃいませんでしたか? そこで立ち止まらず、よく我慢してここまで辿り着いてくださいました。合格です。あなたは今後、「縦書きのコラム」と言う人に出会ってもきっと大丈夫! 我慢できる人材! 自信をもって!

 コラムを書こうとしたら、コラムのことだけを書き進めて、コラムのコラムになってしまいました。料理教室で「料理」という言葉についてずっと解説されたようなもんですよね。

申し訳ありません。本当に、特に何も気にせず書きたいことを書いてしまいました。

■ネイビーズアフロ プロフィール
2011年結成。みながわ(左)、はじり(右)。NSC大阪校33期生。
皆川:ミスチル、コブクロの曲は全曲歌詞なしで歌える。
はじり:暗記とゲームが得意。

ネイビーズアフロINFO

著者/ネイビーズアフロ・みながわ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?