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ブランド品が最大90%オフ「オフプライスストア」、家事代行最大手ベアーズ「あと値決め」 …ねだんの新潮流!

今回のがっちりマンデーは…儲かる「ねだん」ビジネス!

どんな商品にもビジネスも必ずあるのが…「ねだん」!
儲けるためには、「ねだん」をいくらにするかは一番大事、といっても過言じゃない!

そんなビジネスの基本「ねだん」のことを当番組では…
意外にやっていなかった!

そこで今回は、「ねだん」をうまくビジネスに利用してがっちり儲かってる会社を大公開!!

超有名ブランドが、50%、70%、90%引き!
所沢に突如現れたナゾのブランドショップ!
秘密は「オフプライス」??

なぜか、お客さんが「あとで」ねだんを決める!?
家事代行No.1企業が仕掛けた、
驚きの「ねだん」ビジネスとは!?

ということで、今回は
「ねだん」のしくみを徹底解明します!
※以下、7/19に放送した内容の書き起こしです。


多彩なブランド品を集めて激安販売「オフプライスストア」

1つ目の、儲かる「ねだん」ビジネスは…

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埼玉県所沢市にある…

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「ラックラック・クリアランスマーケット」というお店。

失礼ながら聞いたことのない店名ですが…
とりあえず買い物中のお客さんに聞いてみると…

お客さん:ブランド品の服が半額以上、安くなっている。
定価12500円が2900円。1万円引き!

みなさん、ブランド品の超激安価格に興奮気味!

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フランスのブランド「アーペーセー」のデニムジャケット、
定価29000円が…12900円と55%オフ!

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さらに、サングラスで有名なブランド「フルラ」
定価30000円が…2990円、ということは90%オフ! 

一体、どういうことなのでしょうか?
社長の川辺雅之さんに聞いてみると…

川辺社長:常時、有名ブランドの新品が、30%~80%オフで販売させて頂いてるお店です。
スタッフ:古着じゃないんですか?
川辺社長:全部、新品です!
スタッフ:何て言うねだんビジネスですか?
川辺社長:「オフプライスストア」と言います。

儲かりプライスワード
「オフプライスストア」!

川辺社長が、昨年立ち上げた新品ブランド激安店、
「ラックラック・クリアランスマーケット」。
現在、神奈川や大阪などに6店舗を展開と拡大中!
こちら、「オフプライスストア」というやり方で
運営しているらしいのですが…
一体、なんで新品のブランドが、
半額以下の「ねだん」で販売できるのでしょうか?

川辺社長:ここに置いてる商品は余剰品やシーズンが過ぎてしまった物をメーカーさんから集めさせて頂いているので、とても、お買い得のねだんで販売しております。 

在庫品を安くする、というと、
郊外にある「アウトレットモール」が思い浮かびますが…

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アウトレットは、各店舗が、それぞれ自社のブランド「だけ」を
安く売ってるので、種類が少ない!

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川辺社長が始めたオフプライスは、
いろんなブランドを「1箇所」に集めて、「激安で」売っちゃうという、
新しい「ねだん」ビジネスなんです!
社長、よく思いつきましたね。

川辺社長:オフプライスストアはアメリカでは30なん年という歴史があってですね、最大手の企業だと、4兆円以上の売り上げ規模を世界中でもっているグループもあるんです。

実は今、世界中で大人気のオフプライスストア、
なのに、なぜか日本には1店舗もなかった…
だったら作っちゃおう!ということで、
川辺社長、国内第1号店をオープンさせたんです!

さて、そんなオフプライスの心臓部があるというので、
社長に案内していただくことに。
詳しい場所は言えませんが、愛知県内にある某建物…

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川辺社長:こちらが奥まであるんですけど、20万点くらいはありますね。

オフプライスストアでいちばん大事なのは…「広い倉庫」!
たくさんのブランド品を集めないといけないので、広大じゃないとダメ!

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にしても、こんなに巨大な倉庫、よく準備できましたね?

川辺社長:ゲオグループとして、最大限にバックアップして頂いてます。

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そう、実はオフプライスストア「ラックラック」は、
あの「ゲオ」が始めた、新たなるビジネスのひとつ!

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リユースの「セカンドストリート」などもやっているので、
もともと大きな倉庫のキャパをもっていたゲオ、
だからこそ可能になった、ともいえるんです。
現在、200社のメーカーから1000種類近くのブランドの在庫品を
ガンガン仕入れているラックラック。

川辺社長:10年以内には、300店舗にはしたいですけど…あくまでも思いでは、あります。

川辺社長、がっちり頑張ってください!

ラックラックはオフプライスストアでがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:大手ブランドメーカーが叩き売ったら、ブランドの価値が落ちる。だから、東京都から、ちょっと離れたところで売れば大きな影響はない。これは、アウトレットと全く同じ発想なんです。
加藤さん:アウトレットも確かに郊外にありますね。


お客さんが後でねだんを決める、家事代行サービス

続いては…

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東京都中央区にある「ベアーズ」という会社。
ベアーズマーケティング本部の服部祥子さんに話を伺いました。

スタッフ:何の会社でしょうか?
服部さん:お掃除、洗濯、お料理など、そういった日常のご家庭の家事を代行する会社になります。

「ベアーズ」といえば、1999年の創業以来、
家事代行業界No.1の儲かり会社。

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年間利用者数は右肩上がりで、昨年度は、45万人を突破!
気になる料金システムは、どうなっているのかというと…

服部さん:基本的には3時間からご利用いただくような形になりまして、だいたい、1回3時間だと1万円前後の金額になります。

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そう、基本は1時間でいくらという「時間制」。
しかし!
そんな家事代行最大手のベアーズが、昨年から、
まったく新しい「ねだん」ビジネスを開始したんです!それが…

服部さん:あと値決めというサービスになりまして…

儲かりプライスワード
「あと値決め」!

服部さん:お客様がサービスを体験したあとに、ねだんを決めて頂くというサービスになります。

ベアーズが始めた「あと値決め」システム

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基本料金は通常の「半分」。
お客さんが、あとでいくら追加で払うかを
自分で決めるという仕組み。ということですが、
ちょっとよくわからないので…
実際の「あと値決め」家事代行の様子を見せてもらうことに。

担当するのはベアーズ入社1年目、家事代行歴3か月の吉原愛美さん。
そして依頼したのは…
自宅で仕事をしながら二人のお子さんを育てている佐藤さん。
今回の依頼内容は…

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台所やお風呂などの水回りの清掃。
吉原さん、手際よく作業を進めていきます。
その間、佐藤さんは、黙々とお仕事。

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お風呂場も、排水溝までしっかり磨きます!

そして…

吉原さん:作業が完了いたしました。

こうして3時間の家事代行サービスが終了。

佐藤さん:スゴい!キレイになってる!

佐藤さん、大満足!

吉原さん:ありがとうございました。

と、吉原さんが帰ったところで、
依頼者の佐藤さん、いよいよ、スマホで「あと値決め」開始。

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スタッフ:0とか200とかありますけど…
佐藤さん:ここから金額がどんどん上がっていくんですね。

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ベアーズの「あと値決め」は、
サービスに対する5つの質問に対して「ねだん」で答えるシステム!

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最低だと0円。最高で4800円と、
7段階評価を「ねだん」で決めるんです。
「ねだん」の「幅」も、質問ごとに変えています。
すべての項目が最高評価だと…

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料金は9600円アップの1万6017円!
反対に全部0円だと、基本料金の6417円のみ。
さあ、では佐藤さんは、
どんな「ねだん」を付けるのでしょうか?

佐藤さん:初めてなので。こういう後から値決めするというのが。なので、スゴく難しいです。どうしようかな…

かなり、お悩み中…

佐藤さん:値決めできるから、もう少し下げたいんですけど…でも、下げようもないな。

果たして「ねだん」はいくらになったのでしょうか?

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佐藤さん:12017円になりました。

基本料金の6417円から、なんと5600円もアップ!
でも、ベアーズさん、
何でこんな、ドキドキするようなことをするんですか?

服部さん:やはり、お客様がシビアな評価をしてくださるので、サービスの改善に活かせるのが一番大きいと考えてます。

そう、お金がかかってるから、
お客が「真剣に」答えてくれる
ということ。
つまり、スタッフの本当にいいところも、
ダメなところも、はっきりわかる。
結果、将来のサービスの向上につながるというわけ。
だけど、どんなにいいサービスでも、
全部ゼロ円にしちゃうような意地悪な人、
結構、いるんじゃないんですか?

服部さん:現在96.5%のお客様が満足をいただいています。 

なんと96%の人が、
ちゃんと追加で料金を払ってくれているんです!
昨年のサービス開始以来、新規のお客が20%もアップ!
年間売上げも、55億円と絶好調!

ベアーズはあと値決めでがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:これは1回だけ、この仕組みを利用できるんです。
加藤さん:1回目だけなんですね?
服部さん:そうなんです。家事代行は、最初の利用ハードルっていうのがすごく高くて、実際に家事代行を利用した事があるって言う方が、6%しかいらっしゃらないっていう現実があるんです。「あと値決め」という、自分で価格を決められるっていうところが一個のそのハードル解除になるんじゃないかなと思っています。


1円単位で1席のねだんを決める「ダイナミックプライジング」

続いては…

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東京都千代田区にある「ダイナミックプラス」という会社。
平田英人社長に、儲かり「ねだんビジネス」を伺いました。

平田社長:我々がやってるねだんビジネスは、「ダイナミックプライシング」です。

儲かりプライスワード
「ダイナミックプライシング」!

平田社長が行っているのは、サービスのお値段を
儲かるように上げ下げする、というビジネス。

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以前、アパホテルさんが、
部屋の空室具合を見ながら、1泊の料金を上げ下げしてましたよね。
あれも、ダイナミックプライシング。

平田社長が「ねだん」の上げ下げを請け負っているのが…

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永井さん:こちらが横浜F・マリノスのホームスタジオ「日産スタジアム」です。約72000席あります。

スポーツの席!これはかなりのビッグビジネス!

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サッカー、Jリーグの横浜マリノスは2年前から、
15種類ある席の、種類ごとのチケットの価格を、
決まった定価ではなく、試合の日まで
「ねだん」を上げ下げさせて販売しているんです!

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永井さん:例えば、こちらがサポーターズシートの自由席で、ゴール裏なんですが、標準価格が2500円ですが、例えば、同じ試合でも、あるタイミングで買うと2100円で買えたり、あるタイミングで買うと3300円になったりと、毎日、変わります。

確かに、チケットが高すぎてお客さんが入らないのは全然ダメ!
かといって安すくしすぎて、すぐに売り切れても、クラブは儲からない!
ちょうどいい値段で満席になるのがベスト!というわけ。
例えば、どんな感じで「ねだん」を、
上げ下げするのかというと…

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平田社長:昨年、横浜F・マリノスとヴィッセル神戸の試合のある席の価格の推移になります。

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昨年の5月18日に行われた、
横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸の試合なんですが、
ある日、グーンと「ねだん」が動いています!
これは一体…?

平田社長:日産スタジアムで、ヴィッセル神戸のイニエスタ選手が来てから初めて、横浜F・マリノスが戦う試合です。

試合の1か月前、対戦相手の神戸に、
世界的スーパースター、イニエスタ選手が
初めて日産スタジアムに、ほぼ出場するという情報が!
これを受けて、メインのトリプルS席の「ねだん」が倍に上昇したんです!
しかし!

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スタッフ:ガクンと下がってますね。これは何ですか?
平田社長:実は試合に近づいてきたときに、あれ、イニエスタ選手出ないぞ!っていう話が出てくると需要が下がって、価格も下げたということになります。

さらに平田社長によると、「ねだん」を上げ下げすることで、
儲け以外にも、意外なメリットがあるらしい。

平田社長:転売が抑止されるというメリットもあります。

あまりに安い定価のままだと、
転売目当ての人がまっさきに買い占めて、高額のねだんで転売してしまう!
なので、ねだんを上げて適正価格にすることで、
本当に試合を観たいファンがお金を払い、
クラブがちゃんと収益を得られるというわけなんです!
しかしダイナミックプラスがスゴイのはここから!
さらに進化した「ねだん」技術があるんです。
それは…

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平田社長:ひとつひとつの席の価格を変動させるという仕組みを提供しています。

これまでスポーツの試合では、
おおまかなエリアごとに「ねだん」を付けていたので、
エリアの中なら「最前列」でも「最後列」でも「ねだん」は一緒。
これでは、後ろの席の方は、お得感がない!
だったら1席、1席に「ねだん」を付けて
1席ごとに適正価格を出そう、というもの。
では、実際、どんな感じなのでしょうか?
あるプロ野球球団の、席の「ねだん」を見てみると…

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33列目21番席は5534円。

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ひとつ前の席だと、5557円と23円アップ!
そのおとなりの席になると、5036円と521円ダウン!
なんと1円単位で1席の「ねだん」を決めてるんです!
でも、1席1席、どうやって決めていくのか?
実はそこにも、すごい技術が…

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平田社長:あるスポーツイベントにおける、1つ1つ席が、どのように売れていったかのデータなんですけど。

そう、こちらの会社では、スタジアムの席が
どこから、どの順で売れていくか、全試合、データを取っているんです。
「早く売れる席は、価値が高い席」ということで、
何試合も分析して、細かく値段を設定していくんだとか。

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現在、Jリーグが10クラブ、プロ野球球団が4チーム
平田社長の会社が運営しているシステムを使って
ダイナミックプライシングを導入しているんです!
ダイナミックプラスは、チケットの売れた分から
数%の手数料をもらうというしくみ。
では、気になる売上げは?

平田社長:1年前に比べて6倍…ウン億円ですかね。

ダイナミックプラスはダイナミックプライシングでがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:これは、ポピュラーになっていく商売ですよね。
森永さん:
今、高速バスとかも引き合いがきてるみたいで、高速バスって、「右側の席座ったら富士山が見えるよ」とか、「やっぱり前の方が降りやすいから前の方の席がいい」とか。いいとこ見つけましたよね。


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