【投資の基礎知識】リスクを抑えたFX運用って何ぞや?
どうもサトルです。
2021年2月現在、仮想通貨関係が盛り上がっており、投資知識に疎い人も、とりあえず参入されているほど熱狂を感じます。
そんな中、過去に投資ブロガーとして活動していた私サトルが、皆さんの投資知識を少し底上げするために、比較的低リスクなFX運用を紹介します。
私がブログで無料公開していた内容なので、本記事も勿論無料です。
投資ブロガーの時はアフィリンクを踏んで欲しい下心もありましたが、本noteは下心無しなので、要点のみ説明して細かい内容は省略します。
最近流行っている、仮想通貨のデルタニュートラル戦略についても触れているので、無知識・ノーガードで臨むぐらいなら本記事を軽く読んでおいてくださいね。
できるだけ平易な文とし、難しい説明は省略しています。2時間で書いたnoteですし気軽に早速いきましょー。
無料noteでありアフィリンクも貼っていませんし、投資の推奨をしているわけではないです。
今回紹介する手法
為替のFXについて紹介しますが、一発逆転を狙ったような手法ではありません。低リスク・低リターン(年利4%で超上出来)程度の手法です。
その名も「スワップポイントのサヤ取り」
スワップポイントとは
低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買うことで受け取れる金利差額のこと。
例えば、米ドルは日本円より高金利です。そこでFX会社で「米ドル/円」を買う(日本円を売り・米ドルを買う)と、金利差をスワップポイントとして得られる仕組みです。
毎日スワップポイントが貰えるので、それ目当てで「米ドル/円」を買ったまま放置しておく手法(スワップ運用)もありますが、これには勿論リスクがあります。
FXで言う「買い(ロング)」とは、今の価格で買ったことを意味し、価格が上昇したときに売る(決済)ことで利益が得られます。
逆に「売り(ショート)」とは、今の価格で売ったことを意味し、価格が下がったときに買う(決済)ことで利益が得られます。
価格が上がった時に儲かるのが「買い(ロング)」で、価格が下がった時に儲かるのが「売り(ショート)」です。
スワップポイント目的で投資する場合、為替が変動すると以下のようにスワップポイントの利益が一瞬で消し飛びます。
為替の変動の影響を受けないためにはどうするか?答えは簡単で、同じ為替レートで「買い・売り両方行うこと(両建て)」です。
例えば、1ドル100円のときに1万通貨(100万円分)を両建てするとします。その後、相場が変動して1ドル90円になると損益はどうなるでしょうか。
・買いポジション : -10万円
・売りポジション : +10万円
合計すると0万円。つまり損失も利益もなしです。
これで為替の影響は受けませんが、この状態でスワップポイントが得られるかというと話は別です。
上記は「みんなのFX」のスワップポイントですが、2/23を見ると「買いスワップ=2円」「売りスワップ=-5円」なので、両建てすると毎日3円の支払いが生じます。
何の意味もなく毎日お金を支払う罰ゲームが発生している感じですね。
これだと全く意味が無いですが、スワップポイントは各FX会社によって異なります。そのため、以下のように両建てした場合は、為替変動が起きても常に利益が出るわけです。
なんとなく理解できましたかね?
スワップポイントのサヤ取りの注意点
以下のとおり、為替変動の影響を受けずに利益が得られるのが旨味ですが、そんなに簡単にいかないのが現実です。
FXでは、自己資金より大きな金額を動かすことができます。例えば4万円を用意しておけば100万円を動かすことが可能(25倍)。
これを「レバレッジ」といい、サヤ取りはそもそも利益が多くない為、レバレッジは必須になります。
レバレッジの恐怖は「ロスカット(強制決済)」です。
例えば、4万円預けた状態で5万円の損失が出ると、FX会社は1万円をあなたから回収しなければなりません。
FX会社にとってそれは大きなリスクなので、例えば2万円の損失が出た時点で、無理やりポジションを解消することで、預けた金額以上の損失が発生しないようにするわけです。
サヤ取りでは「買い・売り」でFX会社を分けます。
そのため、為替変動が起きると一方の口座で損失が出ている状態になります。
この損失が自己資金より大きくなると、強制的にポジションが無くなる「ロスカット」が発生します。
一方の口座がロスカットされると、残ったもう一方が為替変動の影響を受けます。
例えば、米ドル/円が100円→70円に変動し、「買い口座」が耐え切れずロスカットされたとします。
「売り口座」だけが取り残されるので、このまま70円→60円になると利益が出ますが、逆に70円→80円に戻ってくると損失が広がります。
ロスカットを防ぐ方法
ロスカットを防ぐ方法は、急な変動が起きても耐えられるよう、資金をFX会社に預けておくことです。
必要証拠金は「ポジションを得るために絶対に必要とする金額」のこと。
入金額から含み損を引いた金額が、必要証拠金を下回るとロスカットが発生するため、こうならないように資金を預けておくことですね。
当たり前ですが、資金を預けすぎると利回りが悪化します。例えば、年間10万儲かるものに1000万預けると年利回りは1%・100万預けると年利回りは10%です。
最小資金で最大限の利回りを得るのが投資の醍醐味なので、この辺りをどうするか考えることに楽しみを感じてたのがサトルでした。
ではどれだけ預けるべきなのか。
細かい説明は割愛しますが、過去の価格推移を見て、変動幅が多い日を確認し、そのぐらいの変動が起きてもロスカットされないように準備しておくことです。
(データが古いですが)例えば、メキシコの通貨は、1日の最大変動幅が1.4円でした。比率にして17%の下落があったわけです。
であれば、17%の変動が耐えられるよう、FX会社に資金を預けておけば、過去最大級の下落には耐えられるわけです。(他にもいろいろ考慮点はありますが割愛します)
ちょっと難しくなってきましたかね?
細かい説明をすると長くなるので、この辺にしときます。
スワップポイントのサヤ取りの利回り
ぶっちゃけ利回りはそんなに高くありません。
ちゃんとやればかなり安全な手法なので、リターンが小さくなるのは当たり前ですね。
利回りが高くなる通貨は「トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランド」等の途上国です。値動きが大きくリスクが高い分、金利は高くなっている国ですね。
私の場合、比較的安全な米ドルやユーロと途上国の通貨を組み合わせて運用しており、過去の平均年利は4%程度でした。
多いときで1000万ほどを運用していましたが、今思えばその分を米国株に投入しておけば今頃は億り人だったり…
まあ安全性を取ったので仕方ないですね。
仮想通貨で起こっていること
2020~2021年2月現在は、仮想通貨が大盛り上がりでしたね。爆上げに次ぐ爆上げで億り人が多く輩出されたようで羨ましい限りです。
この仮想通貨取引においても、スワップポイントのサヤ取りのような手法で稼ぐことができ、2021年1月頃から利回りがエグイことになりました。
話題の「デルタニュートラル戦略」ってやつですね。
あんまり細かい用語を理解できてませんが、仮想通貨を両建てしつつ、金利(「FR」と呼ばれている)を得る手法です。
両建てしているので、ビットコインが下がりまくってもダメージがありません。
スワップポイントサヤ取りでは、FX会社を分ける必要があったため、ロスカットのケアが必要でしたが、デルタニュートラル戦略では1つの取引所(海外業者)を使うのでロスカットのケアもほぼ不要です。
殆どほったらかしで運用できるので、お金がちゃりんちゃりん状態と言えることもできるんですよね。
今仮想通貨は爆上げを続けているため、買いたい人が沢山います。
そのため取引所では需給のバランスを整えるべく、買い注文(ロング)に対してコスト(FR)の支払いが発生しています。逆に売り注文(ショート)に対しては、そのコスト(FR)の受取りが発生しています。
このFRの差額を搔っ攫うのがデルタニュートラル戦略ってやつです。
例えばビットコインの現物を保有しておき、一方で同じ金額を売り(ショート)しておけば、価格変動に関係なくFR分が稼げるわけです。
やり方等は私からは説明しませんので、無料で調べるか、他の方の有料コンテンツを買ってください。
ちなみにそんなに甘くもないっす。
デルタニュートラル戦略の注意点
仮想通貨に精通しているわけではないですが、思い浮かぶところで以下の注意点があるので挙げておきます。
①利益確定のタイミング
FRの受取りは仮想通貨で行われます。例えば1ビットコインに対して0.1%受け取るなら、0.001ビットコインが受領できるわけです。
これって、日本円に換金して初めてちゃんとした利益になるので、1ビットコイン600万で買った後に300万に下がった場合は、利益が減ることになります。
逆に価格が上がると利益も増える分メリットもありますが、利益確定のタイミングはある程度考えるべきかなと思います。
②今のFRが続くか
2021年2月現在、月利10%程度と鬼のような利回りとなっていますが、これは仮想通貨が爆上げしているからに他なりません。
仮想通貨が下落基調に転じると、逆にマイナス(FRの支払い側)に回ることに注意が必要です。
このサイトでFR(資金調達率)の履歴を取得できたので、月単位で合算して推移を出してみました。
見ての通り、2021年1~2月で盛り上がってきてるんですよね。未来は予測できませんが、長く続かない気もします。
比較用に「ビットコイン/円の」チャートも載せておきます。
③手を引くタイミングはいつ?
FRの旨味が無くなった時に手を引くことになりますが、見ての通り仮想通貨の価格に連動しているため、暴落が起きている最中にポジションを解消すると痛い目を見るかもしれません。
全て仮想通貨での取引なので、日本円に変えるまでのタイムラグ(海外業者から日本業者へ仮想通貨を送金→日本業者で仮想通貨を円に変える)の間に、暴落側へ価格が動くと利益がぶっ飛ぶ可能性もあります。
FRの旨味が無いからと言ってすぐに逃げ出すと、このような手痛い事態もあり得るので、その辺よく考えて運用しましょうね。
④為替の影響も受ける
細かい内容なので、これは読み飛ばしてOKです。
日本では「ビットコイン/円」を買いますが、海外業者では「ビットコイン/ドル」で売り(ショート)です。そのため、ドル円の為替レートも関係してきます。
つまり、1ドル100円→95円などの円高になった時、為替で損失が発生します。③&④のダブルパンチを食らうと傷が広がってしまいますね。
これ回避したいなら、為替FXでドル/円を売り(ショート)しておけば、円高になっても為替で利益が出るので、仮想通貨側の為替ダメージがなくなります。
ただし、ドル/円をショートするとスワップポイントの払いとなり、コストが発生します。ややこしいですねー。
⑤仮想通貨買ったほうが儲かるかも?
デルタニュートラル戦略は、仮想通貨バブルへの便乗(買いたい人が多い)なので、仮想通貨が上がる方向にBETしていることになります。
安全性が高い手法であり、失敗しても損失が少ないのがメリットですが、資金が少ないとあまり大きな効果は得られません。
どうせ上がる方にBETするなら、仮想通貨買ったほうが良くない?という考え方もあるわけです。
②にチャートを載せてますが、凄まじい爆上げが発生していますからね。
私は仮想通貨の未来が予測できませんが、もし今後も爆上げするなら、買わないと機会損失にもなるわけです。(投資は自己責任ですし、私は仮想通貨の買いを推奨も反対もしていませんが…)
まとめ
ざっくりとFXの手法を説明しました。
投資は自己責任です。
何となく参入して稼げたらラッキーですし、人の話に乗っかって大損こいても自分のせいです。
最低限の知識を付けておかないと、養分街道まっしぐらとなります。
投資でお金を増やすのも立派ですが、やっぱり実業で稼ぐのが一番っすよ。投資しないとお金持ちにはなれませんが、思考停止は絶対にNGっす。
この記事が有益でしたら是非とも感想Tweet等お願いします。
無料noteを書くモチベーションは皆さんに好反応を頂くことですので、スルーされると悲しくてもう書かないかもしれません(笑)
サポート頂いた方の期待に応えられるよう、今後も有益な情報発信を行うための調査としてサポート金を使用させて頂きます。 そして執筆者として評価されたこと、大きな励みになりますので、価格以上の価値を感じられましたら、是非ともサポートお願いいたします。