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『最後は妻にメッセージ』

男兄弟で育った僕には2人の娘がいます、長女はそろそろ7才、次女は1才になったばかり。

7年前にお腹の子の性別が判明した時、女の子なんてどうやって育てたらいいのかわからない、それが最初の感想。

どんな感じで娘って接したらいいの?年頃になったら例外なく臭い汚いだの言われるんだろう?少し想像するだけでネガティブなことばかりが頭の中を埋める。

で、育てて7年の現在、今の感想は本当に女の子で良かった!
(男の子が生まれてても男の子で良かった!って言うてると思うけど)

なんせ、可愛い。これに尽きる。

今後、臭い汚いと忌み嫌われる可能性は否定できないが、現状、娘という存在はこんなにも可愛いのかと思う。

今回は長女の話。

小学校に通い始め、日々、勉強に遊びに色々と刺激をもらい帰宅してくる彼女。

先日、いつものようにおねだりのトーンから始まった。

『ねぇ、パパ〜』

『ん〜どした〜』

最近はこの枕の部分を聞かれただけで妻から【甘いんだよ!パパは!】と詰められることもしばしば。

『あのさ〜、同じクラスの〇〇ちゃんがね〜、いっつも髪の毛クルクル〜ってめっちゃ可愛くなってるの〜、私もアレやりたい〜』

『あ〜、わかった〜、じゃ今日寝るときにパパが編み込みか、三つ編みか、フィッシュボーンしてあげるからそれでええやん?明日起きたらクルクルになってるよ』

娘にハマるために必死で覚えた三大奥義を自信満々に並べ連ねる、パパは何でも対応できますよ〜、とばかりに。

『ちがうの〜、あれはさぁ起きたとき髪の毛細かいクルクルでしょ?〇〇ちゃんのは大きくてふわぁっとしてるクルクルなの〜』

なにィ!?!?ちがう???
ちょちょちょちょっと待ってくれ!
君が2才の頃からコツコツ練習して、今ではかなり高いレベルで細かく編めるようになった三大奥義がもう通用しないのか!?!?というかこの技術は普遍的なんちゃうんか??
昨今の時代の価値観の移り変わりのスピードに対応しなければならないと必死でアップデートしているつもりで生きているけど、極めたと思っていたこの技術も古くなる時が来るのか!!解せん!!解せんぞ!!だが、長女に【解せん!】とは返せない。

『ん〜どゆこと〜?』

焦りを隠しながら甘甘トーンでお伺いを立てる。

『だ!か!ら!細かいクルクルはイヤなの!!!』

込み上げてくる【そんな怒ったトーンで言わんでもええやないか】という言葉をなんとか飲み込み、対応する。

『え、どんなクルクルなん!?』声が上擦る。

『だから言ってんじゃん!大きくてふわぁってなったクルクルなの!!!』

込み上げてくる【目尻からジーンと溢れそうなもの】をなんとか押し戻し、対応する。

『ちょっと待ってスマホで画像検索するから、こんな感じっていうのあったら教えて。』

慌ててスマホを操作するも簡単なロック解除に手こずる。

なんでそんなに焦ってるって?読みながら思ってます?

だって嫌われたくないじゃないかっ!!!!!!!

ごめんなさい、感情的になってます。

一旦、落ち着きを取り戻します、、、。

解除を終えて、2人でスマホを覗き込み【パーマ】【カール】【大きめ】と入れて画像検索。

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