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子どもと平和 映画 ”ガザ 素顔の日常” 

今週は春休みなので、久しぶりにリソースを子どもに全振りしているmomomiです。
短い春休み、やっぱりあっという間ですね。

春休みは(といっても先月まで学童に行っていたので実質一週間ですが)普段と違うことをしようと思って、息子と映画を見に行ってきました。
今まではクレヨンしんちゃんとかドラえもん、ワンピースみたいなものしか見たことがなかったので、もうそろそろ社会を考えるものも良いのではないかと思いチャレンジです。
(あ、でもドラえもんもクレヨンしんちゃんの映画も相変わらずスキです)

見たのはこちら。
"ガザ 素顔の日常"

ぜひ、たくさんの人に見てほしい。
良い意味で期待を裏切られる映画でした。

紛争のイメージが強いガザ地区で暮らしている人たちの日常がそこにあるということ。
可哀想とかではなくて、そこで生きているのはどんな人たちでどんな日常を生きているのか知ることができる、貴重な映像だと思います。

印象的だったのは、私はテレビやネットでしか知らない紛争のイメージしかないガザに住む人たちに、もともとはあんなに豊かで自由な暮らしがあったこと。踊ったり、歌ったり、笑いがすぐそこにあったということ。

船長になりたい少年。海で遊ぶたくさんの子どもたち。
現実逃避のためにチェロを弾き始めた少女。
封鎖された、自由も何もないところでも、いつか世界に羽ばたくことを夢見て、ベドウィンの衣装を着てファッションショーを開いた美しい女の人達。

たくさんの笑顔と、たくさんの子どもがいる。
イスラム教なので、奥さんが3人とか子どもが30人という世界はやっぱりびっくりします。
でも、子どもは子どもなんです。どこに行っても。

子どもが全人口の45%くらいを占める地域で、未来のあるはずの若者が学ぶことも働くこともできずに鬱屈した日々を送り、イスラエル軍へのせめてもの抵抗に石を投げる。
東西に10km, 南北に40kmほどの狭いエリアに200万人を超える人たちが密集し、そしてそのほとんどが難民となり暮らしている現実。

ガザってエルサレムからも車でたった1時間半、東京都の6割くらいの面積。
でも、どこにも行けないのです。海も陸から5km以上離れたらダメなんです。
出たら逮捕されるか、殺されてしまうから。

子どもと世界平和について考えるきっかけになればいいなと思って上映会に参加しましたが、息子より私が勉強になって行って良かった。

私はある時期からニュースをあまり見なくなったので(悲惨なニュースが多すぎて落ち込むので)、子どもがいなければたぶんこの映画は見ていなかったでしょう。

実際にパレスチナで支援活動をされている方や国境なき医師団で活動されている方のお話も直接聞くことができて、ああやっぱり私は何も知らないのだな、と思いました。国際人道法を無視しているイスラエルの話、現実を大して見もしないくせに、欧米諸国が資金援助を止めてしまえばあっという間に右に倣えで止めてしまった日本の話。

映画撮影時より、刻々と状況は悪化している。

***

肝心の息子はといえば、「ねむい~」とか言ってぐだぐだモード全開でしたが、映画は最後まで見ました。支援団体の人の話は爆睡してましたがそんなものでしょう。

感想は聞かなかったけれど、映画を見ているときに「俺、日本に生まれて良かった」といっていました。

散々眠い、疲れたと言いながらよくがんばった(?)ということで帰りに駅前の地元のお寿司屋さんでお寿司を食べることにしました。
ランチはお手頃だったので。
知らないお店でしたがとっても美味しく、しかも子どもにやさしいお店でありがたかったです。

大好きなお寿司を食べてお腹がいっぱいになった息子は、急に「今日は楽しかったな~」とニコニコしだして、やっぱり男って単純、と思いながらお家に帰ったのでした。


読んでくださってありがとうございます。

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