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今すぐ読まなければいけない本

ガザは実験場だという。百万人以上の難民を閉じ込め、50年以上占領下に置き、さらに16年以上は完全封鎖して、食料も水も医薬品も生きていくギリギリしか与えなかったら何が起こるかという実験の。イスラエルの最新兵器の性能を実演してみせる実験の。それらを続けたとき、世界はどうするのか、という実験の場だという。

結果はどうだったか。世界は何もしないことがわかった。イスラエルによる戦争犯罪は国際的に裁かれず、そこにある政治の問題は解決されないまま今に至る。

何もしないといっても、イスラエルによるガザ地区の攻撃が起こると日本も人道支援をする。でもそれだけでは問題の解決にはならない。またイスラエルによる攻撃と破壊行為が起これば、再び瓦礫の山となる。

『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急会議』(岡真理著 大和書房)。日本語が読める人は皆、読むべきだと思う。わたしにしたらめずらしく、つよく言う。そこには、日本のマスメディアが正しく教えてくれなかったことが書かれている。

パレスチナとイスラエルの間で起きていることは、暴力の連鎖でも憎しみの連鎖でもなかった。現状、中立の記事があるならそれは、イスラエルによるジェノサイドに加担している記事だ。一刻も早く、それをやめさせなくてはならない。

もしも自分や家族が住む場所を追われ、差別され、迫害され攻撃されたときに、まわりにいた人が助けてくれないまでも、「知らなかった」と言ったり、見て見ぬふりをしたり、見てもまったく何も感じなかったら、悲しいと思う。メディアが正確に報道してくれなかったら悲しいと思う。

それがいま、世界規模で行われている。知らないことが、恥ずかしい。無知でいたり誤解していたりすることはそれだけで罪だと思う。

この本は昨年10月のイスラエルによるガザ地区攻撃のあと、京都大学と早稲田大学で緊急に開催された岡真理さんの講義をもとに書かれた。

イスラエルという国の成り立ちや、住んでいた場所を追われ占領され迫害され虐殺されているパレスチナの人々のことが、話し言葉でわかりやすく書かれている。それはわたしたちがガザやイスラエルやユダヤ人やパレスチナ人について知る手掛かりとなる。

タイトルは『ガザとは何か』だが、わたしはこの本は結局イスラエルとは何か、について書かれている本だと受け取った。イスラエルとは何か、わたしはあまりにも知らなかった。

わからないものは怖い。異なる民族、異なる言葉を話す人、異なる思想を持つ人を、知ろうとする努力をしなければ、誤った先入観による浅はかな誤解や行き違いが起こる。
閉じられた場所で何が起こっているのか、問題の根本は何なのか、一般人一人の認識、一人の考えは砂粒ほどの大きさでも、それが多く集まれば大きな声になる。代表者を選び、大きな力に変えることができる。

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