私達は達成感が好き!

仕事で小さな達成を積み重ねるということは、非常に成長に繋がる。

小さな達成の内容は、仕事にさえ関係していれば、どのようなものでも構わない。

企画書の作成に必要なデータが見つかった。

今まで悩まされていたバグが解消された。

どんな小さな達成でも、モチベーションは高まり、そこにはやりがいの感覚が生まれる。

より身近な例として、コロンビアの大学の実験がある。

被験者達は、特定のカフェで使えるスタンプカードを渡され、次の2つのパターンで自由にコーヒーを買うように指示された。

①「コーヒーを10杯買えば無料で1杯をサービス」と書かれたスタンプカードを渡す。

②「コーヒーを12杯買えば無料で1杯をサービス」と書かれたスタンプカードを渡す。ただし、そのカードにはすでに2つのスタンプが押してある。

要するに、どちらのパターンでも、コーヒー10杯買わないと無料のサービスを受けられない点は同じであり、普通に考えればすべて被験者が同じようにカフェに通うはずだが、結果は大きく異なった。

現実には、「コーヒーを12杯で1杯のサービス」のカードを渡されたグループの方が、スタンプの貯まるスピードが速かった。

研究チームはこの現象を、「前進の錯覚」と呼んでいる。

すでに2つのスタンプが押してあったおかげで、達成感の感覚が生まれ、その感覚のモチベーションを高めた。

ただの錯覚でもヤル気が湧くのだから、私達の「達成感好き」は筋金入りだろう。

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