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日本人義肢装具士・ルダシングワ真美さんからの手紙

書店で出会った本が思わぬ大きさで世界を広げてくれることがあります。

私の読書日記によると、この本を購入したのは2019年10月7日の事。棚ざしになっていたこの本が私を呼び止めたような気がしました。そういう本はだいたい当たりなんです。経験に裏打ちされた選本眼には自信があります。そして本当に名著でした。総ふり仮名で子供でも読める、そういう造本になっています。

ある日本人女性が、病気で足が不自由になったルワンダ人の男性に恋をしました。彼の義足を作るために義足製作の修業をして結婚しようと決意したときに、あの忌まわしいジェノサイドが起こりました。

その後、かの国に移り住み、夫のガテラさんとジェノサイドで生き残った人への義足提供のため、NPO「ムリンディ・ワンラブ・プロジェクト」を立ち上げます。せっかく作り上げたワンラブランドは、度重なる洪水やら政府からの強制撤去やら、無理難題が彼らを襲い、活動の場をいったんは失ってしまうのです。詳しくはHONZに掲載された『義足と歩む』のレビューを読んでください。

及ばずながら私も、少額の寄付をしたりルワンダの名産を買ったりしているうちに真美さんと交流ができました。去年は彼女一人で帰国していたようですが、コロナやらなんやらで結局会うことは叶っていません。


その真美さんからメールが来ました。今年、夫婦で帰国されます。抜粋してご紹介します。

さて4月の下旬頃から7月いっぱいまでの3か月、日本に帰国します。ガテラはもう4年も日本に戻っておらず、今度こそ二人で一緒に帰国をします。

ガテラは19年末の洪水被害後、ワンラブランドの強制撤去となり、更にCOVID-19で行き来が難しくなり、ずっとルワンダのワンラブを守ってきてくれました。だから少しの間ルワンダを離れ、ガテラの奮闘をねぎらいつつ、気分転換をさせたいです。お湯を張ったお風呂にも入ってもらいたいし。
しかしながら活動の広報と支援集めは帰国の最大の目的であり、いつものように二人であちこちを回り、ワンラブやルワンダのお話をする予定です。

毎度のお願いとなってしまいますが、話をする場所を探しています。私たちの話を聞いてください。私たちの話を聞いてみようと思う方がいらっしゃいましたら、ぜひ声をかけてください。

ずっと日本に戻れなかったガテラは、ワンラブが怒涛の日々を送っていた頃のことを、みんなに伝えたがっています。何よりも、復活のためにワンラブを助けてくれた人たちに、自分の言葉でお礼を伝えたいと願っています。

メディアの取材も大歓迎です。私たちの25年に渡るルワンダでの活動のことを取材してください。発展に向けて進んでいる虐殺後のルワンダは多く語られるようになりましたが、虐殺前のルワンダを、今日本で語れる人はわずかです。オンラインでももちろん対応します。

私たちにワンラブのことやルワンダのことを話すチャンスをください。よろしくお願いします。
ムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクト
ルダシングワ真美 
info@onelove-project.info
Facebook https://www.facebook.com/mami.rudasingwa

RUDASINGWA Mami
MULINDI JAPAN ONE LOVE PROJECT
info@onelove-project.info
onelove@rwanda1.rw

日本から遥か彼方の国ではありますが、真美さんの驚異的な活動を多くの人に知っていただきたい、そして少しでも支援の手と資金調達をお助けしたいと思います。学校(小・中・高・大学・専門学校など)や会社、皆さんの所属している組織や団体での集まり、イベントなどで企画を立ち上げてください。新しい世界を知ることができるのは間違いありません。


去年買ったゴリラTシャツ3枚。

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