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中国はリニア高速鉄道を作れない理由

割引あり

超伝導リニア

 現在JR東海が作っているリニア中央新幹線は「超伝導リニア」です。
 超伝導磁石と呼ばれる特殊な磁石の力を使い、営業速度500km/hでの運用を目指しています。
開業すれば 品川~名古屋間は40分間で結ばれ、現在の東海道新幹線のぞみ号での所要時間 92分から半分以下に短縮されることが期待されています。

 開業は2027年が予定されていますが、工事は様々な要因により遅れが予想されているというのが現状です。

 そんな中、最近注目されているのが中国リニアの台頭です。

博物館で展示されているJR東海のリニア実験車両

中国のリニア

営業路線

 まず、既に営業路線として開業しているのが「上海トランスラピッド」です。2002年に開業、浦東国際空港と上海市を結ぶ30.5kmの路線で、当初は430km/hで運用、7分20秒で結んでいました。

 この上海トランスラピッドは磁気浮上式ではあるものの、超伝導磁石ではなく、永久磁石と通常の電磁石が使われており、区別して「常電導リニア」と呼ばれています。

超伝導リニアを超える? 高温超電導リニアの登場

 2023年4月頃、中国の鉄道車両メーカー長春軌道客車が「高温超電導リニア」を開発したとして話題になりました。
 その特徴は、超伝導温度がこれまでよりも高いもの(マイナス196度以上を指す)であるということで、試作車両は最高時速600km/h走行が可能と主張しています。

 ただ、この話にはほとんど続報が無く、その後実際に進展しているのかはよくわからないのが実情です。

中国は〇〇不足でリニアを作れない

 さて、ここからいよいよ本題です。中国はリニア鉄道網を作る意欲を見せていますが、どんこめはまずこれは不可能であろうと考えています。

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