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生活習慣と虫歯について

先週の投稿でお話しした当院での虫歯カウンセリングシート📝
それぞれの項目の意味をお話ししていこうと思います☝️

食事、間食の頻度に関しての項目

この表では起床から就寝までの
食べ物を口にしたタイミングを確認します。

これがとても大事なのです!
虫歯で歯が溶ける際に歯の表面付近では何が起きているのか…

歯の表面付近のph(酸性アルカリ性のあれです!)は普段は弱酸性で保たれています。
そして食べ物(や飲み物)が口に入る事でphは変化します。酸性へと進んでいくのです。

phは上がアルカリ性、下が酸性です

phが約5.5以下になった時に歯は溶かされます。
食後約30分は酸性に進み、そこから緩やかに元のphへと唾液の緩衝力によって戻っていきます。
ph5.5をまた上回った時に今度は歯を修復する時間になります。

人間が食事をするたびに口の中ではこの現象が生じているのです。

なので食べる回数が増えると↓↓↓

上と下を比較してもらえるとわかるように、修復をする時間が短くなってしまいます💦
青の面積が減り茶色の面積が増えています。

間食が多いと虫歯リスクが高まってしまうのです。

ジュースや牛乳といった飲み物も同様です。
ちびちび、ダラダラ飲んでいると虫歯リスクを高めます。

歯間ブラシ、フロスの使用の有無についての項目

歯間ブラシやフロスを使用していない場合
どうしても虫歯ができやすくなってしまいます。
歯と歯の間は特に虫歯ができやすい好発部位なのです。

歯磨きの際毎回とは言いません。
何回かに1回は歯間ブラシ、フロスを使用して欲しいです👨‍⚕️

口の中が乾燥しやすいかという項目

唾液は虫歯から歯を守るのにとても重要です。
水分不足、全身疾患、口呼吸などの要因で
口の中が乾燥しやすい場合
どうしても虫歯ができやすいです💦

フッ素入りの歯磨き粉使用の有無の項目

虫歯予防にフッ素が有効であることは論文でも示されています。
特に生えたての歯に効果が高いですが
大人もフッ素が入っている歯磨き粉を使用した方が良いです!
日本で認められている家庭用の歯磨き粉のフッ素濃度は最も高いもので1450ppmFという値です。

ぜひ歯科医院の物販やドラッグストアで探してみてください。

喫煙の有無の項目

タバコのヤニ成分はどうしても歯にくっつきます。
ヤニはネットリとしているため、その周りに虫歯の原因となる菌が定着しやすくなって虫歯の危険性が高まります。

喫煙の有無もカウンセリングシートで確認しています。

虫歯だけではなく歯周病にも喫煙は悪影響を及ぼします。
可能であれば禁煙に向けて動いてもらえると嬉しいです😭

歯ぎしり、食いしばりについての項目

歯ぎしり、食いしばりといった
無意識で歯と歯を強くor繰り返し接触させる行為は
多くの歯科トラブルを引き起こしてしまいます。
今回のお話である虫歯もそうです。

強い力や繰り返しの力によって
歯にヒビがはいる事があります。そのヒビから虫歯になってしまう事がよくあるのです。
他にも過去に被せ物で治した部位ではくっつけているセメントが力で弱まって
そこから2次的な虫歯が生じるケースもよく目にします。

これら無意識の力に対策を講じる必要があるのです。


まとめ

本日は当院で行う虫歯リスクが高い人向けの、カウンセリングシートについてでした。

自分は大丈夫と思っていても実はリスクが潜んでいるかもしれません。
細かいリスクを調べるには
歯科医院での診察が大切です。

何かわからないことなどあれば
気軽にコメントしてくださいね!

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