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アメリカのプラフリーへの取り組み

今回は、身近な生活の中でのプラフリーについて
まとめてみようと思います。 

1. アメリカのプラフリーのトレンド

現在、アメリカではプラフリーというと、ある製品から
水分を除く(=dehydrate)して、且つサブスクライブを
して定期的に郵送で受け取る、というのがトレンドです。

その背景になるのは、色々な商品の成分表を
見てみていただきたいのですが、
だいたいその原材料の一番最初に来るのは、
「水」だと思います。
台所洗剤、手洗いソープ、衣類洗剤、歯磨き粉....
全て、「水」という記載が見つかると思います。

なぜここが注目されたのか?
それは、「水」を加えると、
・容量が増える→物流コスト増
・耐水性の容器が必要になる
 →プラスチックケースが便利
  (ガラスでも可能ではありますが)

でも、よくよく考えてみると「水」って
どこの家庭にも当たり前にあると思います。
それを、わざわざ加えて、高い輸送費を払って、
プラスチックを使う。
ここに注目し、製品から水分を除去し、
ペーパーバックやプラフリーの容器に入れ、
低運送コストで消費者に届ける。
これがトレンドとなっています。 

2. 実例紹介:Kind Laundry (衣料用洗剤メーカー)

1社目は私も個人的にサブスクしている衣類洗剤メーカー。
アメリカで衣類洗剤(Laundry Detergent)はすごく大きくて
そして香料もバンバン使われています。
個人的にはあのコーナーに行くのは苦手で。
重いし液だれするし、毎月その大きな容器を捨てるのは
少し躊躇するほどのサイズ。
それが、本当に小さな、ビジネス本サイズの紙の容器に
60枚(=60回分)、シート状の洗剤が入っています。
使い方もぽいっと洗濯機に入れるだけ。液だれもないし
軽いし、かさばらないし、使い終わったら紙のリサイクルに
出すだけ。
物理的にも使う側の心も軽やかです。

3. 実例紹介:BLUELAND
   (キッチン&ランドリー関連メーカー)

次はBLUELANDをご紹介しようと思います。
元々はタブレット型のハンドソープの宣伝が
流れていた経緯で知ったのですが、COVID-19の
影響もあり、ハンドソープや消毒関係の需要が増加し、
それに伴いプラスチックボトルの使用も増加することに。
同社は

"make it easy to be eco with innovative products in reusable packaging that are convenient, effective and affordable."

をMissionとして掲げ、
具体的に起こすことができたインパクトとして

"Our products have helped to eliminate over 1 billion single-use plastic bottles from landfills and oceans since 2019"

を掲げています。
つまり、プラスチックの多くは永久に残るのに
大抵使われるのは一回のみ。その一度だけ使われる
プラスチック(同社でいうと現在プラスチックボトル)
の使用を、既存製品をイノベーションして
(すなわちDehydrate=水分除去をして)
繰り返し利用できるパッケージに変えて提供する、
というものです。
そして、2019年以降10億本以上(!!)もの
使い捨てプラスチックボトルの削減に貢献しています。

以前Instagramで同社のことを知った時、CEOのSarah氏が
その辺りのMissionとImpactについて話している動画が
あったのですが、見当たらなかったのでハンドソープの
動画を貼っています。
タブレットハンドソープがいかに小さいか、また
ボトルもデザインに凝っていて使うときもワクワクする
ものになっていることを感じていただければと思います。

4. まとめ

今回はアメリカのプラスチックフリーのトレンドである
水分除去をしてプラスチック以外の梱包を使う方法と、
具体的にそのビジネスモデルを実施している2社を
ご紹介しました。
特に、BLUELANDのHPには、プラスチックがもたらす
環境への影響がとてもわかりやすく記載されていますので
ご興味のある方はURLを貼っておきますのでぜひ
ご覧いただければと思います。
プラフリーに関心のあられる方の何かの参考になれば幸いです。

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