CSAとは?

今回はCSAについて説明したいと思います。

ご存知の方も多いと思いますが、CSAとはCommunity-Supported Agricultureの略で、日本では地域支援型農業と呼ばれています。地元のFarmerから収穫される農作物などを購入する契約で、私が住んでいるアメリカではFarmersだけではなく、鳥や豚などを飼育されているFarmや天然酵母などこだわりのパンを焼いているArtisanなどもCSAを使ってBusinessをしています。

少し具体的に見ていきたいと思います。

例えば、私が2021年サインアップしたSummer CSAを例に
説明すると、、、

2月〜5月 :募集期間
(4月に申し込み&支払い)
6月〜10月 :毎週野菜の受け取り

スケジュールはこの通りになります。
ここでポイントは、申し込みの時に一括で支払いをしていること。
CSAに参加してる顧客から見ると上のようなタイムラインになりますが、
CSAを提供している農家さんから見ると、どんなタイムラインになると
思いますか?

2月頃〜 :土作り、夏野菜の仕込みなどを開始
      (色々なものを購入=先行投資)
6月頃〜 :収穫が始まる
      (収穫物を販売して収入をえる)

このように、農家さんは実際に収穫して販売できるようになる何ヶ月も前に先行投資をしていることがわかります。その資金負担を軽減するシステムがこのCSA。金融用語でいうと所謂『融資買材』です。

ただ、CSAの役割は単に資金負担を軽減するだけではありません。
昨今の異常気象により天候リスクは増えています。害虫の被害で畑が全滅、という農家さんの投稿も目にしたことがあります。そういったリスクが顕在化して収穫量が減ってしまったとしても、農家さんは安定的に収益を得ることができます。
また、消費者との交流が生まれることによって信頼関係を築き、リピート顧客を獲得できれば収益の安定化にもつながります。
アメリカではあまり当てはまらない気もしますが、日本では規格外などで破棄されてしまう農作物をオマケ感覚でCSAに加えることで食材ロスも減るかもしれません。

消費者としてのメリットは、特に生産者と消費者の距離感が大きい日本では、生産者の顔が直接見える、安心して食べられる食材が定期的に手に入るというのは大きなメリットとなるでしょう。

ただ、日本ではまだまだ知名度も参加者も少ないCSA。
アメリカでは参加者も多く、ビジネスとして活用している取り組みも
多岐に渡るので、CSA先進国の状況をお伝えしていければと思います。

CSA(Community Supported Agriculture)を通じて、農家さんのサポートをしていきたいと活動しています。賛同していただける方のサポートは大変嬉しく、励みになります。