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「情報活用能力 系統表」比較 レベル分け そもそも情報活用能力とは?

 令和4年度スタート!久々の5年担任、研修主任です。ICTは昨年度は私が主で教頭がサブでしたが、今年度は着任した後輩が主担当で、私はサブ担当です。OJT+新しい風 です。校内研修の体制も、「主題追究部会」と「ICT活用部会」の2つの柱を設け、新しい協働体制です。

 さて、ICT活用教育力向上において、個別最適な研修を進めたり、児童の実態について協議したりする際に、スキル等の一覧表が必要であるという話題に、本校でも市でもなっています。

 例えば健康教育、環境教育、人権教育等、どの◯◯教育にも年間指導計画表があるように、情報教育についても以前からありました。しかしそれは、コンピュータ室でたまにPCを触り、数台のデジカメを共用して取り込む、そのような環境前提のものでした。また、令和2年度から新指導要領に変わりました。小中一貫校になり学校教育目標も変わりました。年度初めはバタバタして刷新できなかったのですが、夏に改定しました。
 こちらの、玉祖小の資料を主に参考にしました。

 



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 下の表は市でたたき台を共有してあったものを自分なりに改定したものです。

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 しかし、作りながら、すっきりと表現するのはなかなかに難しいと感じました。

 その後、Teams、キュビナ、ロイロそれぞれでの活用レベルを、教師・児童生徒それぞれで一覧にすることで、市内の研修に役立てるとのことで、たたき台を見ながら考えました。我々の小学校でも自由進度ICT研修をするにあたって同様のものが必要と感じていたからです。
 これを考えること自体が学びになると感じました。私たちはどんな姿を目指しているのか。それまでにどんな過程を経るか。本当はこれを各校のICT担当者を中心として練り上げるとよいと感じましたが、いかんせん年度末年度初め、時間がありません。

 そこで、改めて国や教委が示しているものは?と調べてみましたので、網羅しているわけではないですが、一例としてリンクを掲載します。

1 まずは何と言っても文科省の「教育の情報化に関する手引」です。

「情報活用能力の体系的な整理」の項に出てくるのは、こちらです。

 

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引用:文部科学省

「ステップ1(小学校低学年),ステップ 2(小学校中学年),ステップ 3(小学校高学年),ステップ 4(中学校修了段階),ステップ 5(高等学校修了段階)をそれぞれイメージしている」と書いてあります。
 まさに体系的です。本校も項立ての名称をこの「想定される学習内容」4つに揃えればよかったと今更思います。
 しかし、どうしてこんなに小さくて膨大な文字量の表になったのでしょう?それは、同じ「想定される学習内容」でも「A知識及び技能」「B思考力・判断力・表現力等」「C学びに向かう力、人間性等」の資質・能力の3つの柱に分けて表記されているためですね。

2 各自治体、各校の資料

 三木市のものは「基本的な操作等」を「ICTスキル」として表にしており、詳細です。

 熊本県のものは、教科ごとに分かれた欄があります。そこに文科省の手引に例示されているプログラミング教育のABCDが書かれているので一目瞭然です。
 また、「基本的な操作スキル」も、文科省の表を引用しながらもすっきりしています。質が高いイメージです。本校もこれを基にすればよかったと今更思います。


 そして、熊本市の資料2021年版を改めて読みました。これは、ICTというより、主体的・対話的で深い学びへの授業改善の必要性等が整理されており、校内研修の全体会でそのまま使いたいくらいです。(本校はまさに協働的な学びが今年度のテーマなので。)そこから簡潔に自然にICTについて述べられているのが秀逸だと思います。

 それにしても、高学年でタイピング速度が1分間に70字を目指すとは、結構な速さだと思います。(そもそも私は一体何字なのだろう。)


 いかがでしたか。検索すればたくさん出てきますが、洗練されたものを見つけ出すのが一苦労でした。
 そして、作って終わらず、進捗を確認しながら使えるようにするために、今年度は壁面に掲示しようと思います。
 

 ここまでの掲示は難しいですが、「見える化」します!
 大型モニターは便利ですし、Amazon Echo Showも便利そうですが、「紙を掲示し、書き込む」、これはなかなか代えのない素晴らしいデザインだと思います。
 附属新潟小の国語の研究授業で、「拡大教科書」の大きな紙を3人で指差し押さえながら書き込んでいたのを思い出しました。



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