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事務用たんぽぽっていう名前の由来は架空の映画のタイトル

「事務用たんぽぽっていう名前はどういう意味なんですか?」ってたまーに聞いてくれる人がいるんだけど、答えるのが複雑なので、いつも「特に意味はないんですよねーあはは」とか言ってみたり、「小学校のときのあだ名です!」っていうガセを言ってみたりしてました。ゴメンナサイ…

noteだと長文書けるので、ここで名前の由来書いとこうと思います。

映画「ヤクザとたんぽぽ」

たんぽぽの部分の由来は、僕が昔、夢にみた「ヤクザとたんぽぽ」っていう、実在しない映画のタイトルです。この映画は、恋人の力士と同棲している少年が主人公っていう風変わりな映画です。

力士は少年を可愛がり、少年も力士になついていて相撲に取り組む力士を応援する感じの、ほのぼのしたストーリーが序盤は展開します。この少年は喫茶店でアルバイトをしているフリーターということになっていて力士もそれを信じているんですが、実はこの少年はヤクザ組織の構成員であり、力士の知らないところで犯罪行為に手を染めています

あんまりもう覚えてないですけど、たしか力士が犯罪に巻き込まれないように少年が組織の活動を邪魔したことかなにかが理由で、少年は組織の他の構成員から命を狙われる状況になります。

夜、すぅすぅと寝息を立てる力士の寝顔を見つめる少年。あくる朝、少年は相撲部屋に稽古に行く力士をアパート二階の部屋の窓から見送ったあと、カバンに少しだけの荷物を詰めて部屋をあとにします。午後、力士が部屋に帰ってきます。その手には二輪のたんぽぽが…。力士は窓際にワンカップ大関かなんかの空き瓶を置いて、そこにたんぽぽを生けます。ニコニコして通りを眺めて、少年が喫茶店のアルバイトから帰ってくるのを待つ力士。そこでスタッフロールが流れて映画が終わります。

その後、少年が殺されたのか、あるいは人を殺めてどっかに逃亡したのかは描写がないですが、とにかく力士は少年がヤクザであることを最後まで知らされず、また少年が力士の前に現れることは二度となかったっていう救いのない謎映画です。

たんぽぽ=愛され力士

「ヤクザとたんぽぽ」っていう映画タイトルとポスターからは、普通は「ヤクザみたいなゴツい力士と、その周りで翻弄される少年の話だろ」的なイメージを持つんですけど、実際には逆で、いつか真っ白なふわふわした綿毛になるたんぽぽは力士のことであって、映画の最初から最後までただのヤクザでしかなかったのが少年です。

僕がたんぽぽって名乗り始めたのは2021年3月ごろ、ちょうど2年前の今頃の季節なんですけど、春の気配の中で「あーーーなんかいい名前ないかなー」と脳内ライブラリの中からキャッチーなキーワードを検索したときに出てきたのが「ヤクザとたんぽぽ」っていう映画タイトルでした。

「ヤクザとたんぽぽ」だと名前っぽくないので、「極道たんぽぽ」とか「任侠たんぽぽ」みたいなのを最初考えましたけど、あまりピンとこず、というか意味が分からず、泣く泣くヤクザ成分の方を切り捨ててたんぽぽだけ残しました。

もし逆にその時の僕が、たんぽぽ成分の方を切り捨ててヤクザ成分の方を残してたら、いまごろ僕は「事務用ヤクザ」っていうヤバイ名前になってるので、しょうがないですね。

という感じで、たんぽぽとは、僕が夢に見た謎映画に登場する愛され力士のことです。どすこい!

「事務用」の部分はマジで特に由来がない

たんぽぽって名乗るのはいいとして、インターネット上でたんぽぽって名乗ってる日本人なんてたぶん一億人くらいいるじゃないですか。だから名前として使うためにはなにかユニークさが必要。

椎名林檎よろしく「丸の内たんぽぽ」とか「たんぽぽモラトリアム」みたいな感じでなにかユニークさを出せないか、散歩しながらぼへーっと考えてたんですけど、ピンときたのが「事務用たんぽぽ」。

なんかよくない?あいかわらず意味は分からない、意味は分からないけどなんかイイ。事務用品の消しゴム、はさみ、ホッチキスに並んで、謎のたんぽぽ。事務作業するときに机のすみっこにポツンとたんぽぽを置いて、ストレスを緩和するニュアンス。事務用品って白くて清潔なイメージなんだけど、「事務用たんぽぽ」というフレーズにすると、なんか白くて清潔なたんぽぽって感じがする。

なによりこの意味のわからなさがイイ。意味の分からないものって記憶に残りやすいし。

っていうテキトーな思考過程を通って、事務用たんぽぽっていう謎ハンドルネームを名乗り始めました。おしまい!

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