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もっとセカイをレインボーに

4月25日から5月6日まで、東京プライドウィークが開催されています。

外出自粛でレインボーの旗を目にすることもないなか、今この行事が行われていると、そしてそもそもこのプライドというイベントの事を知っている人はどのくらいいるのでしょうか。

今日は、まだまだ日本では認知度が低かったり、一部の人のためのイベントという認識が強かったりするPRIDEについて、私が思っていることを書きたいと思います。

留学をきっかけに、私のPRIDEに対するイメージが大きく変わったから。

そもそもプライドって何!?

プライドはLGBTの人達の権利主張等を目的としてアメリカから始まったお祭り。

今ではイベントが世界中に広がり、東京でも紆余曲折を経て2012年から東京プライドウィーク(TRP)が開催されています。

多様性を表すレインボーがシンボルで、期間中は様々なところで使われているので見たことがある人も多いのではないでしょうか。

※イベントがここまで大きくなるまでには様々な歴史があるので気になる人はこちらをどうぞ。
https://www.outjapan.co.jp/lgbtcolumn_news/out_proud/2021.html


イギリスのLGBT事情

イギリスだけとはいわず、
ヨーロッパ全体としてLGBTに対する寛容度はめちゃくちゃ高いなあ
と感じました。

街を歩いていてもカップルらしき男性(女性)二人組は普通に見かけたし、通っていた学校の先生にも普通にゲイの先生がいて。

その人たちはゲイであることを隠しているとか、周りを気にしているとかそんなことは全然なくて、普通に社会に溶け込んで、普通に日々を生きていました。

「普通に」って言葉を使うのがなんだか不思議なくらいに。

ちなみに最近はLGBTの代わりにLGBTQ+を使ったりSOGIという新たな言葉が出てきたりしています。

LGBTの4つ以外にも色んな概念や価値観があって、そのすべてをひっくるめたのがLGBTQ+。(SOGIは説明が難しいので気になる人は調べてね..!笑)

この言葉通り、ヨーロッパは性に関する多様性がすごく浸透している感じがしました。


ロンドンのPRIDE

ロンドンのプライド、と書きましたが正確には私が行ったのはロンドンから電車で1時間くらいの港町、ブライトンで開催されたプライド。

ここはゲイの街として有名らしく、イベント自体もヨーロッパ最大規模らしい。


確かにすごい人だった。行きも帰りも駅に人が入れないくらい混雑していました。

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(人がいすぎて駅から出られない私たち。笑)

街中は虹色で埋め尽くされていて、
沿道にはレインボーの笛とか、顔に書けるクレヨン、首飾りなど様々なパレード盛り上げグッズが売り出されていました。


そしていざ!パレードが始まってみると様々なフロートにのった人たちが踊ったり歌ったり、手を振ったり。

とっても賑やか!!!!!

ドラァグクイーンと呼ばれる人たちが出てきたり、Queenのフレディ・マーキュリーの格好をして歌ってみたり・・・

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デモみたいに街を練りあるく、とかいうのでは
なくて、イメージとしてはディズニーランドのパレードみたいな感じ。

なかでもすごく意外だったのは、パレードの参加者がLGBTQ+の人だけではないこと。

パレードの半分くらいは地元のチャリティ団体やNGOの人達でした。

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そう、私が目にしたプライドは、
もはやLGBTQ+の人のためだけのイベントではなくて、

みんなが楽しい、みんながハッピーになれる、みんなのためのイベント

でした。

性的指向、人種、国籍、障害、いろんなマイノリティの人々、そんなの全部関係なくて、
コミュニティに存在する全ての人々が幸せに暮らせる社会のためのイベント、そんな感じがしました。

その場にいるみんながキラキラしているPRIDE、いいなあと思いました。


もっとカラフルな社会

私は今まであんまりLGBTQ+というトピックにそこまで関心がありませんでした。
否定的であったわけではもちろんないけれど、特段何か思っていたわけでもありませんでした。

だけど留学をしてみて、アジアって日本ってまだまだこの問題の後進国なんだなとつくづく思いました。

日本でカミングアウトするのはまだまだ勇気がいると思うし、実際に日常生活でもあんまり見かけることはない。

これらは私の単なる主観だけど、同じこと感じている人もいるんじゃないかなと思います。


実際に電通が発表したデータによると、
日本人の8.9%がLGBT層にあたるらしい。(2018年のデータ)

これは約11人に1人で、
なんと左利きの人と同じ割合。

私的には結構驚きのデータ。


本来ならば代々木公園で開催されるはずだった東京のプライド。

行けなかったのは残念だけど、
25・26日で開催されていたオンラインのイベント、”おうちでプライド”は約44万人が視聴したらしい。それってすごい数ですよね。

日本も少しずつ変わってきているのかも。


だけどやっぱりまだまだ一部の人の問題、LGBTQ+の人々の権利、自由って意味合いが強い気がする日本のプライド。

もちろんそれも素敵だけれど、

そんなことを主張しなくてもいいくらい、その概念が当たり前になって、

みんなが楽しい、どんな考え方にも寛容な、

もっとカラフルでレインボーなそんな社会に、

日本がなったらいいなって。

イギリスに7.8月あたりに行く機会がある人はぜひPRIDEチェックしてみてください。
とっても楽しいから!

東京レインボープライド(TRP2020)公式サイトhttps://tokyorainbowpride.com/
Brighton pride公式サイトhttps://www.brighton-pride.org/












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