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金沢|地元に根付く、茶の湯文化にふれる旅
金沢は茶の湯の街として知られており、その始まりは、加賀前田家初代当主の前田利家と二代目の利長が、千利休から学んだことにあります。
前田家は徳川家に次ぐお金持ちでしたが、徳川家に警戒されることを避けるため、芸能や工芸に財力を使う「文化奨励策」を取りました。その結果、京都や江戸から文人や茶人が金沢に来たり、お茶の栽培が始まりました。
今日は、金沢に根付く、茶の湯文化をふれる旅をご紹介します。
金沢市立中村記念美術館
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まず向かったのは、「金沢市立中村記念美術館」。地元の酒造会社の社長だった中村栄俊さんが収集した茶器や加賀蒔絵などの工芸品がコレクションされている美術館です。美術館には喫茶室、庭園、茶室などがあります。
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「寿ぎの工芸」という展示会が行われていて、祝福や願望を込めた装飾の工芸品や絵画を見ることができました。その中でも印象に残ったのが、深皿のような形をした水差。鮮やかな青の龍に惹かれました。
今回は、メンテナンス中で訪れることはできなかったのですが、隣にある「鈴木大拙館」も次回訪問したい場所です。鈴木大拙さんは、金沢出身の仏教哲学者であり、コロンビア大学、ハーバード、ケンブリッジなど世界の名だたる大学でも講義を行い、世界で禅を広めた方です。
21世紀美術館 茶室
21世紀美術館の敷地内には、「松濤庵(しょうとうあん)」と「山宇亭(さんうてい)」茶室を無料で見学することができます。現在でもお茶会で利用されているそう。
金沢市内には、他にも見学できる茶室があり、中にはお抹茶がいただけるところもあります。「おどろきの金沢」という本で、石川では会議の時にお抹茶が出てくる時があると書いてあり、茶の湯が根付いているんだなぁとびっくりした覚えがあります。
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兼六園の中にある茶室「時雨亭」
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次に向かったのは、兼六園。園内にある五代目の前田綱紀(つなのり)が 建てた蓮池御亭(れんちおちん)がルーツの「時雨亭」に立ち寄りました。ここでは、お抹茶やお煎茶をいただくことができます。
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朝イチで行って一番だと思ったのですが、お庭に先客がいました。サギちゃんです。
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前田家お気に入りのマークを現代風にデザインした壁紙が気になりました。アクセントとして家で使いたいな。
金沢城石川門にある豆皿カフェ
金沢城・石川門は、兼六園と金沢城公園をつなぐ入り口です。この門をくぐると、金沢城公園のシンボル的な建物である五十間長屋が見えてきます。
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五十間長屋は、かつて武器や什器が収められていた倉庫で、復元された建物です。倉庫とは思えないほど、立派な建物ですよね。
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軽いランチを取るために向かったのが、鶴の丸休憩館にある「豆皿カフェ」です。橋爪門と五十間長屋が眺められる場所で、和菓子や名産である柿の葉ずしなど石川県の名産品を豆皿で提供しています。
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外を眺めなら、柿の葉寿司や能登の和菓子店の「おだまき」をいただきました。おだまきは、地元のお米を使用した米粉の皮で餡を包んだものです。季節によっては、金沢柚子や能登栗を使ったものも提供されるそうです。
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豆皿だと食べ終わっても、カラフルで可愛いですね。
金沢城・玉泉院丸休憩に、「玉泉庵」というお抹茶をいただける休憩所があります。江戸時代の庭を再現した立派な庭園を眺めることができます。震災の影響で、庭園の周辺は立ち入りできない場所もありました。また訪れたいと思います。
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