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令和6年版パ・リーグユニフォームランキング

 4月の1日にエイプリールフールをやろうかと考えたが、それで炎上を招いてしまったら僕の人生がウェルダンになると考えたので辞めてしまった。というわけで今回は堅実に前回のセ・リーグユニフォームランキングの続き物。パ・リーグでもやろうと思う。今回も昇順で行こう。

最下位:ソフトバンク

 球団名が「福岡ソフトバンクホークス」となった平成17年から使用されているお馴染みのユニフォームは、今季で20年目を迎える。王貞治元監督から彼の教え子の小久保裕紀監督まで、全ての監督がこのユニフォームを着たことを考えると「伝統」に当たるのだろうが、このユニフォームからはそれが感じられない。

 その最大の要因は「無個性」にあるのではないか。ロゴやマークは全て明朝体、地域の名前が入っているポイントもどこにもない。唯一の個性と言える袖の二本線ラインはどこか平成に取り残されているような雰囲気だ。ただ昇華プリントは素晴らしい。影や光のムラが再現されているので、遠目から見たらきちんと刺繍されているように見えるのだ。だからこそ、デザインをもう少し張り切って欲しいものだ。袖のラインを細くして、ピッツバーグ・パイレーツのようにしたり、ロゴをオリジナリティー溢れるものにしたりともう少し変えようがあるのではないか。

5位:西武

 こちらも昨年の据え置き。ホーム・ユニフォームとビジター・ユニフォームのギャップが著しいのだ。ホーム・ユニフォームは正統派の野球ユニフォームと言った感じ。西鉄を踏襲したクラシックなデザインに、近年蓋をされがちであった空色のライオンズブルーを掛け合わせた良作だ。

 ただ、それとは対照的にビジター・ユニフォームがケバケバしい。昇華プリントでしか出来ないデザインを否定する訳では無いが、ホーム・ユニフォームに合わせてクラシックなデザインを採り入れるか、もしくはホーム・ユニフォームをこちらに合わせてケバケバしくするかの2択だろう。

4位:日ハム

 スカイブルーの胸ロゴに黄金の胸番号という明るいデザインに刷新された伝統のアシンメトリー・ユニフォームは早くも3年目。当初は引越業者に例えられたり、西武みたいだと評判の悪かったデザインも新球場と共に徐々に見慣れてきて、悪く言う声も次第に消えていった。

 このユニフォームの素晴らしい点は、昇華プリントを一切使わず、且つ選手たちが動きやすいユニフォームを成立させている点だ。胸ロゴは小さいながらもくっきりと「FIGHTERS」の文字が読み取りやすく、一つ一つの文字が分断されているので俗に言う「柔らかい刺繍」になっているのではないか。そしてビジター・ユニフォームのパンツはグレー。近年のNPBでは淘汰されてしまったが、これはホームチームが主役という考えの下での「マナー」である。ただホーム・ユニフォームの胸番号が金色で、少し見づらい。ここを改善するか、思い切ってビジター・ユニフォーム同様に胸番号のないユニフォームにすると文句無しの1位となるだろう。

3位:楽天

 今季パ・リーグで唯一ユニフォームを刷新した楽天が3位。今季は球界再編から20周年ということで、この年に産まれた楽天も20年目のシーズンを迎える。そのような背景の中、星野監督一下で初優勝を遂げた当時を思い出すようなラインの入ったユニフォームとなった。

 このユニフォームの素晴らしい点は、チームの伝統に基づき新しい要素であるラケットラインを採り入れた事だ。昨年までの無個性なユニフォームとは打って変わって、落ち着きを残しながらも力強さのあるデザインとなったのだ。帽子も'47社製からミズノ製に。後述する2球団は共に海外メーカーの帽子を採り入れているが、やはりNPBは日本のプロ野球なのだ。ナショナルブランドを使った方がいいに決まっているだろう。

2位:ロッテ

 トップ2は昨年と変わらず、ロッテとオリックスに。この2球団はパ・リーグにとどまらず、国内外を問わず現在の球界でも一線を画す素晴らしいデザインだ。

 やはりこの球団の素晴らしき点はユニフォームの伝統。マイナーチェンジを繰り返しながらも、ピンストライプにMマークのお馴染みのユニフォームは今季で30年目を迎える長老だ。ただ減点の理由はカモメの袖マークを無くしてしまったことだ。オリックスのように帽子のこめかみ辺りにつけたり、中日のように広告の上にズラしても良かったのではないか。

優勝:オリックス

 セの阪神と同じく、優勝は大阪のオリックスとさせて頂いた。何かと機能性を求められる昨今のユニフォームの中で、大きな胸マーク、胸ロゴを継続する素晴らしいユニフォームだ。このユニフォームの素晴らしさは、ここで語るまでもないだろう。パッと見ただけで、「いい」と思えるような、素晴らしいユニフォームだ。

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