介護美容を施設に取り入れることができなかった件
こんにちは!愛知県名古屋市で、美容を通じて"生きがい”支援をしています ありこ といいます。
わたしは作業療法士の資格を持ちながら、有料老人ホームで介護士として働いていました。
なぜ作業療法士が介護士に?
「なんで作業療法士が介護職?」「国家資格も持ってるのにもったいないよ。」
そんな声もありましたが、わたしは自分の目標のために介護士として働くことを決めましました。
その目標とは、自分が働いている法人内で"美容を取り入れる"ことです。
数年前の経営計画発表会。法人が施設を持つことを聞いたとき、
「絶対にエステやメイクが受けられるような仕組みを提案したい!」
そう決意しました。
そして1年半前。わたしは施設への異動を決意。
初任者研修も取り、わたしは作業療法士から介護職に転身し、有料老人ホームで働くことになりました。
レクリエーションを始めてみた
"やりたいこと"のために、"やらなくてはいけないこと"もする。
「排泄介助、できるかな?早番、できるかな?」
介護は初心者。そんな不安を抱えながら、まずは働いている介護士さんたちに、認めてもらう努力をしてきました。
そしてやっとコミュニケーションが取ってもらえるようになった頃。
コロナ禍ということもあったか、レクリエーションも、利用者様同士の交流もない施設で、まずは集団レクリエーションから導入することを決意。
季節のイベント、小さな集まり、美容イベント、1年通して毎月行いました。
レクリエーションをしている場合か
しかし、1年後
「掃除の手が回らない」
「事務作業が終わらない」
「やっぱりこの施設は、
レクリエーションをやってる場合じゃないよね?」
そんな意見が上がるようになりました。
その意見はごもっとも。
レクリエーションを増やしたものの、減らした業務はない。
施設の業務はとにかく毎日盛りだくさん。
少ない職員数の中、日常的な体調管理や、身の回りのお手伝い。緊急の対応。小規模な施設なので、事務仕事、レセプト関係も掃除も洗濯も全て介護職員が行っています。
大なり小なりレクリエーションの準備には時間がかかるもの。そんな時間も取れない状況…。
毎日帰ったら、すぐに倒れて寝てしまうくらいには大変な日常がありました。
"もっと利用者様が楽しめるような暮らしを提案したい。"
"利用者様1人ひとりがその人らしい生活を送れるお手伝いがしたい。"
それぞれがその想いを持ちながらも、叶わない現実がありました。
施設で働いたからこそ気がつけたこと、やはり介護現場は忙しい。
介護現場にいては、自分の想いや夢は叶わない。
介護施設の外から、
"利用者様の生活に彩りを届ける。"
"いつか行いたいと思っていた美容を届ける人になろう。"
今はそう決意をし、活動をしようとしています。
介護の現場で働いてよかった!
介護施設で働いたことは、とても素晴らしい経験になりました。
医療職としてではなく、1家族の視点でその人を見ること。
そして今では排泄介助も早出も、苦から得意なことに。
貴重な経験をさせていただいたことに、感謝です。
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