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レトロTCG回顧録①~ブリーチ ソウルカードバトル~

0.初めに

いつも当店のnoteをご閲覧頂き、誠にありがとうございます。
当店では現行TCGの他に、レトロTCGという呼び名で、メーカーサポートの終わったカードゲームの販売及び買取を行っております。

今回から不定期で『レトロTCG回顧録』と題しまして、
古いカードゲームの当時の状況や環境推移などを記事にしてみました。
当時を知らない方にも是非見て頂き、楽しんでいただければと思います。

第一回は生誕20周年で読切掲載があった「BLEACH」を題材にしたカードゲーム「ブリーチ ソウルカードバトル」の特集となります。

「ブリーチ ソウルカードバトル」のルールに関しましては、下記サイトをご確認ください。
(ルールがわからなくても読めるようにはなってます)

※筆者がプレイしていたのは1弾~7弾頃までです。
※一応大会等も出ていましたが、ガッチガチの環境プレイヤーではなかったので、環境推移が間違ってたらごめんなさい。
※15年近く前の出来事となりますので、所々記憶違いがあるかもしれません、予めご了承ください。(もし違う点があればTwitterでリプライ頂ければ!)

1.「ブリーチ ソウルカードバトル」との出会いと1弾

『ぼくは ただ きみに さよならを言う練習をする』

筆者はバリバリのBLEACH世代です。
連載1話目からBLEACHの魅力に引き込まれ、コミックスも発売日には買うぐらいのファンでした。

当時通っていた地元のカードショップで「ブリーチ ソウルカードバトル」に出会い、BLEACHが好きだった自分は既にプレイしていたTCGをやめて、このゲームにのめり込みました。

第1弾では、主人公である一護やライバルポジションの雨竜、親友ポジションの茶渡などがメインでの収録でした。
敵側としては恋次や白夜といった、大体コミックス7巻ぐらいまでの範囲がカード化されました。

やはり第1弾ということで、最強のキャラは主人公である一護…

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…ではありませんでした。

このフィッシュボーンD、主に仲間カードとして使うのですが、
他のキャラが1ctでA300~400程度の所、何故かA500という破格のスペックを持ってます。
もちろんデメリットテキストも要しているのですが、それを差し引いても優秀な仲間カードでした。

またバトルをアシストするバトルカードも、一護や雨竜も恵まれた収録ではあったのですが、

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見づらいですが、この2種のバトルカードがあります。
1枚目は自分の攻撃力を+300し、2枚目は霊圧というマナのような概念のカードを1ct使って、自分の攻撃力を+400します。

基本的に各々が使うバトルカードの基本ステータスは、0ct=+300、1ct=+400と考えて頂ければ大丈夫です。

それを踏まえた上で、下記が虚専用のバトルカードとなります。

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まさかの0ctで攻撃力を+400するぶっ壊れバトルカードです。
一応デメリットテキストとして、敵のBPが700以上でないとプレイできないのですが、そもそもフィッシュボーンDの攻撃力が500の為、相手は自然と600以上の攻撃力で攻撃する必要があります。
またこのゲームは原則全てのカードを0ct+100のバトルカードとして使えるので、手札の要らないカードを1枚捨てれば攻撃力600、相手がそれに対して700以上にしたら、カウンターでこの魂喰いを使うと、攻撃力1000まで上昇します。

1弾環境では、最強の仲間カードはこのフィッシュボーンDであり、主人公として一護を使おうが雨竜を使おうが、横には必ずフィッシュボーンDがいます。

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また1弾で登場したこの紬屋 雨は必須アシストキャラとして、
義魂丸は0ctで霊圧を1枚増やせるため、基本的には全てのデッキに確定3積みの超汎用必須カードとして、長らく活躍します。

1弾はパックも品薄で、ノーマルカードのこのカードをデッキ個数分入手するのはかなり骨が折れました。
確か再録もしばらくなかった為、新規プレイヤーが始める際の障害にもなってました。

まとめると、1弾環境は主人公に一護か雨竜を選び、横にフィッシュボーンDを置き、攻撃を主人公、防御をフィッシュボーンDに任せた上で、義魂丸等で霊圧を貯めて、攻防を繰り返していく環境でした。
雨竜主人公で横を一護とフィッシュボーンDっていう構成が一般的だったと記憶しています。

2弾が発売されましたが、2弾は1弾のサポート的なカードが多く、主人公として浦原や雨が使えるようになりましたが、基本的には雨竜主人公で横に一護とフィッシュボーンDという構成は変わらなかった記憶があります。

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2弾で登場したこのカードも雨竜&一護デッキをアシストする優良カードでした。

2.大きく動き出した3弾環境環境、そして初の大型大会

流石に一護・雨竜・フィッシュボーンDの盤面は見飽きたな…となっていたところに、大きく環境を変える第3弾&スターターの発売がありました。

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まず環境の中心となったのは、この3弾から登場した新しいソウルブラストを有した雨竜デッキです。
ソウルブラストとは、霊圧としてこの2枚が揃ったときに、場のメインカードの上に重ねて置くことができます。

この雨竜は、攻撃や防御がほぼノーコストで飛び道具(飛行のようなものです)になります。
今までも飛び道具はあったのですが、コストの割に使いづらいカードが多く、あまり実用的ではありませんでしたが、ほぼノーコストであれば強すぎる効果であった為、一気にぶっ壊れ効果になりました。

そして3弾発売後、初の大型公式大会が大阪と東京で開催されました。
先に開催された大阪大会では、確かこの雨竜デッキが優勝を飾っていたはずです。
当時の週刊少年ジャンプの記事にも、大会参加の大半がこの雨竜を選択していたと書いてあったと記憶しております。

このまま3弾環境は雨竜デッキが覇権と取るのか…と思い始めたころ、雨竜デッキに対抗できる新しいデッキが出てきました。

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3弾と同時発売したスターターデッキに収録されていた、阿散井恋次を使った吠えろ蛇尾丸!デッキです。
この恋次は、0ctで攻撃400と、高く設定されている代わりに、初期ライフが6→3になる非常に弱いデメリットテキストを持っていました。

また、1弾~2弾までに登場した護廷十三隊の隊長&副隊長は全員コストが重すぎて、まともに運用することができませんでした。
しかし、この恋次は副隊長でありながら主人公にもなれる為、雨竜デッキへの対抗馬として一躍注目を集めました。

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※いい画像が見つかりませんでした…
特にバトルカードの吠えろ蛇尾丸は、霊圧が多ければ多いほど攻撃力を上げ、更に庇えない(相手のライフに直接ダメージを叩き込める)効果もあるため、恋次に霊圧を貯めまくって蛇尾丸をブッパなすと、相手のライフが一気に無くなるため、一撃必殺のバトルカードでした。

恋次も吠えろ蛇尾丸もスターターのカードであった為、新規のプレイヤーの参入障壁も一気に…

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恋次デッキは霊圧を貯めまくるデッキなので、もちろんこれも必須です。
1弾は絶版、再録はなし…

とまあ、雨竜デッキに対抗するような形で恋次デッキが出てきた状態で、東京大会を迎えました。
当時高校生だった筆者も、確か池袋の会場に行き参加しました。
会場には300人程度ぐらいがいて、予選ガンスリンガー決勝トーナメントという、当時のバンダイTCGあるあるフォーマットで開催されました。
予選のガンスリンガーは3つのテーブルで分かれており、

初心者ゾーン→中級者ゾーン→上級者ゾーン

といった形となっており、負けると下がり、勝つと上がるような仕組みだったと思います。
上級者ゾーンで5勝した時点で決勝トーナメントに参加でき、16人の枠が決まるまでといった形だったと思います。

ガンスリンガー形式ということもあり、一撃必殺かつゲーム時間が短く終わる恋次デッキは東京大会では大人気で、筆者も恋次デッキで参加し、無事に決勝トーナメントに参加することが出来ました。

決勝トーナメントでは時間を気にする必要はなかった為、雨竜デッキでの参加も視野に入れてましたが、せっかく予選は恋次だったしということで、恋次デッキをそのまま使用しました。

そして始まった一回戦、相手は雨竜かな?恋次かな?ワンチャン一護かな?と思いながら相手の主人公を見ると…

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茶渡!?まさかの茶渡主人公!
正直申し上げて、茶渡はカードプールすら見てないレベルであったので、どういうデッキなのか全く知りませんでした。

まあ相手が誰であろうと恋次がやることは変わりません、霊圧を貯めて蛇尾丸をブッパするだけです。
いつものように霊圧を貯めて、killラインになったところで吠えろ蛇尾丸をブッパなしました。
攻撃力2000越えの吠えろ蛇尾丸!流石に勝ったなと思っていると…

攻撃力+300のバトルカードからの…

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攻撃力2倍!更に倍!!!

まさかの4倍反撃パンチを食らい、吠えろ蛇尾丸の攻撃力を上回られてしまいました。
吠えろ蛇尾丸ブッパに全てを賭けているデッキの為、この時点で敗北確定となってしまい、決勝トーナメント初戦敗退が決まりました。

対戦後にお話を伺ったところ、この茶渡デッキは恋次デッキへのメタデッキとして持ち込んでおり、恋次と当たったらほぼ勝てる構成とのことでした。
お相手の茶渡デッキはその後も恋次の海を勝ちを続けて、優勝を飾っていました。

恐らく茶渡デッキは環境初期の覇者である雨竜デッキに対しては厳しそうですが、代わりに恋次デッキに対しては圧倒的な有効性を発揮できるため、

雨竜に強い恋次→恋次に強い茶渡→茶渡に強い雨竜

といった感じで、綺麗な3すくみが成り立っているように見えました。
ただ相性差がハッキリ出ているので、よりじゃんけんに近い構造ではありますが…
以上が3弾環境でした。

また3弾から新たにウルトラレアというレアリティが追加され

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イラストから加工までめちゃくちゃカッコいいカードが登場しました。
どれもコストが重すぎて、実用性はあまりありませんでしたが、その中でも特に日番谷はキャラ人気も相まって、当時2000円程度で取引されていた記憶があります。

3.そして卍解へ

公式大会が終わり、次は4弾環境です。
4弾からはアニメもルキア奪還編のクライマックスに近づいており、カードでもとうとう卍解が実装されることとなりました!

特に一護の卍解である天鎖斬月は、パックの目玉と言うこともあり、どちらもSECRETレアのような扱いでした。

どちらも…?そうです、この卍解カード

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2枚揃えないと使えない仕様なのです。
もちろん、どちらもSECRETレアの為、出づらいです。
デッキにするのであれば、どちらも3積みです。

組めるか!!!

ちなみに当時は自販機版とブースター版があり、光り方が違うということもありました。

なお実際の性能は卍解出来たら強いですが、コストが重いため、この時点では使いづらいといった印象でした。
卍解したら勝つけど、それまでに負けるといった印象です。

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夜一が初の人の姿で収録され、ウルトラレアというレアリティも相まって、そこそこ高かったです。
能力もまあまあ強かった為、天鎖斬月以外では夜一が注目されていたと思います。

そして5弾…の前に、コイン+という特殊セットが発売しました。

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※画像が荒くて申し訳ないです…

この一護は、今までの0コストキャラでも群を抜いて最強であり、
全てのデッキの主人公が一護になるレベルで使われました。
実質攻撃力500の主人公です、あのフィッシュボーンDと同等の攻撃力を持ち、かつオマケのような効果も付いている。
これは見た瞬間にたまげました、まさしく主人公の貫禄を持った最強カードでした。

4.5弾環境&第二回公式大会

コイン+の後に、5弾が発売されました。
この5弾も3弾並みに環境が大きく変わる強いパックでした。

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今までウルトラレアと言えば、実用性のない高コストカードばかりだったのですが、このギンは専用デッキで組むことで登場コストを軽くでき、かつ能力も使い勝手が良かった為、環境デッキの一角を担ってましたが、キャラ人気も相まって1枚2000円程度していたため、組みづらさから大会ではそこまで見かけませんでした(当時の2000円はかなり高いカード)

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5弾環境と言えば間違いなく筆頭に挙げられるのが、この更木を使ったデッキです。
上記で紹介したコイン一護を主人公とし、何とかしてこの更木を引いて、一護と更木だけで勝つデッキです。
このカードはスペックは価格なのですが、場に出すだけでライフが6→1に減少し、1点喰らうだけで負けになります。
しかし、この更木の圧倒的な制圧力があれば、ライフが6だろうが1だろうが関係ありません。
初手に更木があれば勝ち!なければ負け!なんとわかりやすいデッキでしょう。

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5弾のSECRETレアです。
性能もまずまずで、場に出ればこの1枚だけで攻防に参加することが出来るため、優秀なカードでした。
このカードを出す下地はもちろんコイン一護です。

そして、この5弾環境化で、二回目の公式大会がジャンプフェスタの会場にて開催されました。
今回も予選ガンスリンガー決勝トーナメントという形式で、前回のようなクラス分けはなく、先に5勝(この辺は怪しいです)した人から抜けていく形式だったと思います。

筆者は当時一護&ルキアのデッキを選択して参加しました。
この時はインターネットは多少普及していましたが、SNS等は全く発達していなかったため、環境等の情報が一切わかりません。
なので、大会に出て初めて知るデッキや動きというのが多くありました。
実は大会参加時、筆者は更木デッキの存在を知りませんでした。
一緒にプレイしていた友達もみな辞めてしまい、一人寂しくプレイしていた為、調整等もままなりません。

そんな中で、大会に来てみれば圧倒的な更木デッキの数、特にガンスリンガーという形式も相まって、勝つのも負けるのも早いこのデッキを、上位プレイヤーはみんな選択していました。

その光景を見て、開始数分で「今日は負けだな…」と確信しました。
一護&ルキアのデッキ自体はそこまで弱いというわけではありませんでしたが、更木の試合スピードがとにかく速く、速攻で決勝トーナメントの枠が埋まり、予選落ちという形で終了しました。

その後はガンスリンガーで遊びながら、決勝の様子を見ていたのですが、
優勝は案の定更木デッキ…ではなく

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お…お前は!!!
久しぶりに見ました、元祖最強仲間キャラのフィッシュボーンDさん。
弾数を重ね、流石に虚をデッキに入れることもなくなってきたときに、まさかの虚デッキの爆誕です。
そのデッキのメインキャラは…

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虚一護デッキでした。
主人公はコイン一護、その上にこの一護を上書きし、その他虚と一緒に戦っていくデッキです。
この一護、死神でありながら虚でもあるため

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このぶっ壊れ最強バトルカードが使えます。
ただ正直これだけであれば、このデッキが優勝することはなかったと思います。
今回の優勝者は、誰も注目していなかった物凄いカードを引っ提げてきました。

■E-072 特殊硬化霊子隔壁発生装置
使用者:ALL 斬魄刀
消費霊圧:0
自分の斬魄刀を自分の山札の1番下にさす。斬魄刀が解除されるまで、敵はBP+200以下のバトルカードを使用できない。

※画像が見つからない為、テキストのみ

見た目はただのノーマルカードで、普通のデッキでは全く約にたちそうもないカードですが、虚一護デッキとの抜群の相性でした。
虚一護デッキは、虚一護になった途端、斬魄刀が必要なくなります。
ですので、本来不要になった斬魄刀を、このカードのコストにすることで、有効活用しつつ、相手の妨害も図ることができるようになりました。

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ちなみにこの虚一護、右下にP-007と書いてある通り、プロモーションカードとなります。
入手方法は、前に開催された公式大会(3弾環境)で、5勝した時のポイントで交換できるプロモーションカードでした。
もちろんデッキに3枚必須のプロモーションカードの為、手に入れるには前の大会で15勝する必要があります。

貯まるか!!!

虚一護デッキの強さを見て、頑張ってそのガンスリンガーでポイントを貯め、何とか虚一護を3枚集めました(このジャンプフェスタ大会でも入手可)

存在を知らなかった更木デッキといい虚一護といい、強い人たちは凄いデッキ作るなぁ…と遠目で見てました。

5.初の禁止制限発表、そして6弾環境へ…

その後、CD購入でプロモーションカードが付くことが発表されました。
まあ

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※画質が見づらくて申し訳ないです。

自分の抹消の枚数だけカードを引く、0ctのイベントカードです。
抹消の枚数…枚数…

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それらのカードを抹消する…抹消する…!!!

ごごごごご…0マナ5枚ドロー!!!!!!
これはパワー9どころの騒ぎではありませんよ。

当時地元のCDショップを回りまくって、何とか3枚確保しました。
あまりにも売ってなかったため、本当にきつかった記憶があります。
CDは1枚1000円でしたが、このプロモーションカードは最終的に1枚5000円まで跳ね上がりました。

今まで強かった更木デッキが、ぶっ壊れプロモーションカードの登場で、一強どころの騒ぎではなく、ただのぶっ壊れデッキとなりました。

この事態を重く見たのか、公式は初の禁止制限を設けました。
※この辺の時系列及び制限内容はおぼろげです、間違えてたらごめんなさい。

◇禁止カード
→特殊硬化霊子隔壁発生装置
◇制限カード(デッキに2枚まで)
→更木 剣八(S-155)

流石に0マナ5枚ドローは許されんということで、更木が3枚から2枚となりました。
1枚減っただけじゃ変わらないように思えるかもしれませんが、更木デッキは初手に更木がいない=ほぼ負けのようなデッキだった為、2枚では流石に厳しいデッキでした。

また特殊硬化霊子隔壁発生装置は確か禁止だったと思ってます。
当時公式の声明で「このカードブリーチカードの醍醐味全部消してるから禁止します」的な声明があったような記憶がありますが、おぼろげです(1枚制限だったかも?)

この禁止制限により、虚一護と更木デッキは弱体化します。

初の禁止制限で揺れる中、6弾が発売されました。

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※画像これしかなく…すみません

汎用で実質マナを伸ばせる檜佐木の登場で、環境は一気に激変しました。
1ターンに1回しかできない駆けつけフェイズをもう一回行えるということで、これまでコストが重くて使えなかったカードも一気に環境デッキの仲間入りです。

このカードは字レアとノーマルの次のレアリティでしたが、6弾の実質トップレア的な扱いでした。

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イラスト、加工、背景共に最強のカードです。
能力も使えなくはないぐらいの性能で、キャラ人気も相まってそこそこ高かった記憶があります。

その環境化で、三回目の公式大会が開催されました。
今回は2チームに分けたチーム戦で、チーム内で一番連勝をした人がそのチームで優勝といった内容でした。

6弾環境とは言うと…

①虚一護デッキ

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特殊硬化霊子隔壁発生装置は無くなりましたが、それでも環境入りできるレベルで環境には入ってました。
しかしパワー不足は否めず、デッキパワーは低めな印象でした。

②更木デッキ

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2枚しかなくても引けば良いんだろ引けば!
右手全一選手権用デッキです。
しかし今回はガンスリンガーではなく連勝を伸ばす大会だったので、安定性の欠片もないこのデッキを使っている人は少なかったです。

③ギンデッキ

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虚一護&更木の弱体化によって、相対的に強くなりました。
ただ相変わらずギン自体が高いor売ってない為、全体的な数は少なめ。
確か前回優勝者が使っていた記憶はあります、上位プレイヤーはこぞって使っていた印象があるので、恐らく環境の覇者

④白夜デッキ

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※例のごとく画像荒いです…

5弾の時点で既にデッキとしては確立されてました。
3ct使うことで、コスト無視で白夜を出すイベント「何処へ行く」を使い、白夜を早出し、場を制圧するデッキです。
多分使用者は一番多かったと思います。
今までは更木で良いじゃん!という感じでしたが、更木が弱体化したことによって、このデッキも相対的に強くなりました。
場に出す白夜はぶっちゃけ誰でも良かったので、みんなバラバラだった記憶があります。

⑤卍解一護デッキ

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上記で「檜佐木の登場で重めのカードもワンチャン」と書きましたが、その恩恵を一番に受けたのはこのデッキでしょう。
卍解すればほぼほぼ勝ちというのは6弾環境でも健在で、このデッキはまさしく檜佐木がラストピースであったと言えるでしょう。

ただギンデッキと同じく、あまりにもカードが集めづらいため、使用者はかなり少なかったです。

ざっとこの5強と言った印象でした。
ただデッキパワー自体はギンと卍解一護が頭抜けてるぐらいで、割と均衡であった為、3弾環境から雨竜や恋次と言ったデッキでも普通に戦えるぐらいは良環境だったと思います。

筆者はこれが最後の公式大会となりました。
使用デッキは、頑張って卍解一護を3枚ずつ揃え、卍解一護で参加しました。

この日は引きもかなり冴えていて、終盤に白夜に負けてしまったものの、連勝を16まで伸ばすことができ、十分優勝を狙える記録でした。

大会が終わり、まず敵チームの結果から発表がありました。

連勝数…15!

向こうは15連勝で優勝です、内心これは「優勝来たか…!」と胸が高鳴ったのを覚えてます。

続いて自チーム内の連勝一位が発表されました。

連勝数…18!

…グハッ…

終盤の白夜にさえ負けなければ、もうちょい伸ばせたと思ったので、惜しかったですが、優勝できませんでした。
優勝以外は特に何もなく、勝ち星に応じてプロモーションカードを交換できるだけだった為、ガッカリした記憶があります。

6.最後に

その後は7弾と8弾の発売がありましたが、
上記でも述べた通り、地元では筆者しかプレイヤーがおらず、
その頃から別のカードゲームを重点的にプレイしたいという気持ちも出てきて、この頃にブリーチカードゲームを引退しました。

3回目の大会を最後に、徐々にユーザー数も減少してしまった印象です。
原作有のカードゲームは、どうしてもその時の原作やアニメの勢いと比例してしまう為、破面編に突入した辺りで、残念ながら勢いが落ちてしまった印象があります。

2年程度ではありましたが、非常に楽しくプレイできたカードゲームでした。
今回、BLEACH20周年&読切掲載ということで、良い機会でしたので、レトロTCG回顧録ということで、記事を書かせて頂きました。

また当時の情報を調べるにあたって

上記のサイトを使わせて頂きました。
15弾までではありますが(全20弾)、今なおカードリストが残っております。
当時のトップチームの方々が運営していたwebサイトだったと記憶しています。
この時代に、本当に希少な記録だと思います。
届くかどうかはわかりませんが、この場でお礼申し上げます。

2000年代TCGは、インターネットが一般化される少し前ということもあり、資料やレポートが残っていない時代でもあります。

このレトロTCG回顧録では、その時代の記憶を、少しでも今の時代に残せるよう、不定期ではありますが、評判が良ければ続けていこうと思います。

また宣伝にはなりますが、当店ではブリーチカードゲームを始めとして、レトロTCGの販売及び買取を行っております!

上記で紹介したBLEACHのカードも在庫ございます!
気になった方は、上記のnoteをご確認の上、是非お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。

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