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有効率95%の意味

この95%を多くの方は「100人の罹患者の内で95人が発症しない」と勘違いしておられます。その元凶は大手メディアがそう報道したからでしょう。私が2020年12月のある日に見た報道番組では、MCが「そうなんですよね?」と問うと、専門家と称する人が「その通りです」と答えておりました。単に答えた専門家が無知だったのか、TV台本にそう書いてあったのかは分かりません。その後に訂正したのかは存じません♫ 今更ですが、自分が理解したことをお伝えしてみようかなあと思います。

※フ〇〇〇〇製薬:コ〇〇〇における薬剤添付文書より転載します(17.1.1 海外第I/II/III相試験(C4591001試験)第II/III相パート)

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有効性について同じ95%という数値なので、恐らくここがピックアップされたのでしょう。単に有効率95.0%と聞くと、100人の内で95人が防げると思い込んでしまいそうですが、左の生の数値を見ると95%の有効性ではないことが一目瞭然です。この95%は単なる相対比較によるものだ、ということです。計算式はこうなります。

162 - 8 / 162 = 0.95(95%)

これを有効率95%と報道しているのでしょうね。ということで、数値のマジックでも何でもありません。国民を接種に走らせる為の陰謀論かは分かりません。報道の仕方の結果に過ぎません。どうして全国民が同じ勘違いしている状況を専門家も国も放置しているのかは不思議な感じがします。そう思うのは私だけ? そう、私だけ。

改めて見てみましょう。

接種した人が18,198人いて、発症した人が8人でした。
 *発症率:0.044%
プラセボの人が18,325人で、発症した人が162人でした。
 *発症率:0.884%

効いているかな? 一桁違うから、効いているのかな?
計算する部分を逆にしてみましょう

接種した人が18,198人いて、発症しなかった人が18,190人でした。
 *未発症率:99.956%
プラセボの人が18,325人で、発症しなかった人が18,163人でした。
 *未発症率:99.116%

打たずとも99%以上は発症しないことになります。要は、皆さんの免疫で99.116%は防げますよ、という数値になります。この2つの数値、ぱっと見ると誤差にしか見えないのは私だけ? そう。私だけ。

例えを変えてみましょう。
目指せT大学! の受験生を比較してみます。

K塾へ通った受験生18,198人いて、T大学不合格者8人。
 *不合格率:0.044% /合格率:99.956%
K塾へ通っていない受験生18,325人いて、T大学不合格者162人。
 *不合格率:0.884% /合格率:99.116%

故に、K塾へ通うべきだ! 合格率が95%だ! と世間では信じられている、ということなのです。K塾へ行かずとも、合格率は99%を超えます。何が何でも行くべきですか?

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