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【大学4年間の現地観戦 試合・個人成績まとめてみた オリックスバファローズ編】

 noteに投稿するのはかなり久しぶりです。

「大学生の4年間で現地観戦200試合」

それは、いつしか自分の中に芽生えた目標です。しかし2021年末現在185試合と目標達成に難しい状況となってしまいました。

 今回は2008年頃からゆるーく応援し始めて中学生になった2011年からガチで応援している『オリックスバファローズ』のここ4年間の公式戦の現地観戦の成績についてまとめていきます!

 ご存知の方もいると思いますが2021年にオリックスバファローズは25年ぶりに優勝し、日本シリーズに進出しました!V知らずの私にとってこれほど嬉しいことはないんじゃないかと思うくらい最高な出来事でした。
 優勝した2021年まで、助っ人やFAによる大型補強をするもののけが人続出により定位置のBクラスが長年続くなど暗黒期真っ只中でした。特に2019年、2020年は「山本由伸」や「吉田正尚」といった個人タイトルを獲得した選手を擁するものの2年連続で最下位でシーズンを終えるなど「個」で戦っているようなチームでした。

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51試合:22勝6分23敗(勝率.488)

なんと51試合も4年間で球場に足を運んでいました。
内訳 : 札幌ドーム→34試合12勝4分18敗(勝率.400)
     スタルヒン球場→1試合1勝(勝率1.00)
     帯広の森野球場→1試合1敗(勝率.000)
     京セラドーム→11試合7勝2分2敗(勝率.777)
     ほっともっとフィールド神戸→4試合2勝2敗(勝率.500)
結果的には借金1つ。よくやった方じゃないでしょうか。
それにしても札ドでは勝てませんね。早く北広島に行きましょう。

【打者成績】

ここでは各部門20打席以上立った打者24名に限定し、上位5名(敬称略)を挙げていきます!

➀打率(平均:.242)
1位 中島宏之 .357(26-10)
2位 ロメロ .354(65-23)
3位 吉田正尚 .329(164-54)
4位 ジョーンズ .316(38-12)
5位 西野真弘 .310(42-13)

➁安打数
1位 吉田正尚 54本
2位 福田周平 38本
3位 宗佑磨 31本
4位 安達了一  29本
5位 ロメロ 23本

➂打点
1位   吉田正尚 22打点
2位        安達了一 12打点
3位タイ 福田周平 11打点
3位タイ モヤ 11打点
5位        杉本裕太郎 10打点

➃四死球
1位 吉田正尚 26個
2位 福田周平 22個
3位 杉本裕太郎 19個
4位 宗佑磨 10個
5位 安達了一 8個

➄出塁率(平均:.291)
1位 杉本裕太郎 .455( 77-35)
2位 吉田正尚 .418(189-69)
3位 中島宏之 .385(26-10)
4位 ジョーンズ .381(42-16)
5位 福田周平 .357(168-60)

⑥三振率(平均:.198)
1位 西野真弘 .071(42-3)
2位 吉田正尚 .0853(164-14)
3位 福田周平 .0857(140-12)
4位 宗佑磨 .119(117-14)
5位 安達了一 .142(112-16)

ここまで各部門のトップ5を紹介しました。

各部門にランクインしたのは吉田正尚選手!流石すぎます。

 個人的に一番驚いたのは西野真弘選手の成績です。打席数こそ少ないものの、三振率もかなり低くしっかりと打球を捉えられていることがデータより示されています。

 そして特筆すべきであるのが杉本裕太郎選手の出塁率が.455とかなり高くなっていることです。リーグ優勝を飾った2021年に才能が開花しましたが、それまでの年の現地成績はほぼほぼ三振でした...。この出塁率が上がった理由としては2021年では安打数も増えただけではなく、四死球の数が増えたためであることが挙げられます。吉田正尚選手との勝負を避けて申告敬遠という場面を現地で多く見ましたが、杉本裕太郎選手の場合はほとんどが四球を選ぶという選球眼もこの2021年で大きく成長したのかなと思います。
 大学生活の現地観戦で一番印象に残っているラオウのホームランを貼らせていただきます。4点を追う9回表に福田(四球)→宗(安打)→吉田正尚(2点適時ツーベース)→ラオウ(同点ツーランホームラン)で追いついた試合で、約100人のビジター指定はお祭り騒ぎでしたw(下の画像はYouTube パーソル パ・リーグ公式チャンネル 2021/09/02投稿サムネより)

ラオウ

 それと福田周平選手の活躍について。2018年4月24日に初めて札幌ドームで野球を見た試合で、プロ初安打を放ったことはとても印象深いです。そこからキャプテンとしてチームを引っ張るなど必要不可欠な存在となっていることはとても嬉しいです。2022年から背番号を「1」に変更するというサプライズもあり、今後の活躍に期待です!

 「あだっちゃん」こと安達了一選手、なんと打点ランキング2位にランクイン。札ドで相性が良い気がします。2019年8月の試合でバックスクリーンに叩き込んだ3ランホームランは忘れられないです。
 あだっちゃんと言えば早打ち。初球やファーストストライクを打ちに行く特徴があるので、三振率が比較的に低いのかなと思いました。四球をもう少し選べれば相手にとって更に曲者になること間違いなしですね!

【投手成績】

 ここからは投手成績について見ていきます!ただ「投手」といっても先発、中継ぎ、抑えという役割があり指標として登板数や登板イニングに差が出てしまうので、「先発」「リリーフ(先発部門)」「総合」に分けたいと思います。「総合」という部門を設けたのは先発とリリーフを経験した選手が41人中10人もいたからです。
 ピックアップする選手に関しては先発で3試合以上、リリーフで5試合以上とします。

【先発部門】

 3試合以上投げたのは、西勇輝・山崎福也・山岡泰輔・榊原翼・山本由伸・田嶋大樹・アルバース・竹安大知・山崎颯一郎の9名。そしてそれぞれトップ5を挙げていきます。

➀登板数
1位タイ 山岡泰輔 7試合
1位タイ 田嶋大樹 7試合
3位        山本由伸 5試合
4位タイ  山崎福也 4試合
4位タイ 竹安大知 4試合

➁防御率(先発平均:3.53)
1位 山本由伸 0.75
2位 山崎颯一郎 1.22
3位 榊原翼 2.03
4位 山岡泰輔 2.88
5位 竹安大知 4.00

➂(被安打+与四死球)/イニング数  (先発平均:1.31)
1位 山本由伸 0.75
2位 山崎颯一郎 0.95
3位 榊原翼 1.01
4位 山岡泰輔 1.26
5位 竹安大知 1.27

➃奪三振率(=奪三振数/打者)  (先発平均:19.7%)
1位 山本由伸 28.2%
2位 山岡泰輔 23.9%
3位 山崎颯一郎 20.69%
4位 榊原翼 20.29%
5位 田嶋大樹 19.7%

➄1登板当たり奪三振数
1位        山本由伸 7.4個
2位        山岡泰輔 7.14個
3位      田嶋大樹 4.71個
4位タイ アルバース 4.66個
4位タイ 榊原翼 4.66個

 結果はこのようになりました。

 私と同じ98年組の山本由伸選手・山崎颯一郎選手・榊原翼選手の現地成績がめちゃめちゃ良かったので嬉しかったです。山本由伸選手は流石の一言ですね。エグすぎます。山崎颯一郎選手は2021年の3試合のみの現地でしたが、素晴らしい投球内容でした。あとスタイルが良すぎて羨ましいです。榊原翼選手は2022シーズンは育成契約となりましたが、支配下登録されてまた1軍で躍動する姿を観たいです。

 山岡泰輔選手と田嶋大樹選手の登板数が一番多かったことは意外でした。個人的な感覚ですが、山岡選手は札幌ドームとの相性は比較的良い方なのではないかと思います。田嶋選手は調子の良い試合と悪い試合がはっきりしすぎていて、札ドで6回無失点で抑えたり3回8失点といったような現地成績でした。しかし、2021年CS2戦目の投球には痺れました。今後の活躍に期待です!


【リリーフ部門】

 4年間の現地で中継ぎ・抑えを任された選手は32名います。その中でも5試合以上投げた20名を抽出し、それぞれトップ5を挙げていきます。

➀登板数
1位        山田修義 16試合
2位        澤田圭佑 12試合
3位タイ 比嘉幹貴 11試合
3位タイ ヒギンス 11試合
5位         吉田凌 10試合

➁防御率(リリーフ平均:3.42)
1位 平野佳寿 0.00 (5試合)
2位 近藤大亮 1.17 (7試合)
3位 吉田一将 1.63 (9試合)
4位 比嘉幹貴 1.68
5位 吉田凌 1.86

➂(被安打+与四死球)/イニング数  (リリーフ平均:1.20)
1位 富山凌雅 0.32 (8試合)
2位 平野佳寿 0.60
3位 吉田凌 0.62
4位 ヒギンス 0.93
5位 山田修義 1.07

➃奪三振率(=奪三振数/打者)  (リリーフ平均:20.3%)
1位 富山凌雅 36.6%
2位 平野佳寿 35.2%
3位 ヒギンス 33.3%
4位 齊藤網記 27.7% (7試合)
5位 増井浩俊 26.2% (9試合)

➄1登板当たり奪三振数
1位  富山凌雅 1.37個
2位 ヒギンス 1.27個
3位  増井浩俊 1.22個
4位 平野佳寿 1.20個
5位 吉田一将 1.00個


 以上のようになりました。

 登板数に関しては山田修義選手が堂々の1位。中嶋監督の体制になってから3連投は絶対にさせないという方針のもとですが、それより前の体制で連投・酷使されていたことがひょっとすると大きく影響しているのかもしれませんね。

 その中嶋体制で異彩を放っていた2人の選手を紹介します。「富山凌雅」選手・「吉田凌」選手です。
 まずは富山選手について。2021年チームの中継ぎとしては最多となる51試合に登板し、勝利の方程式の一角となっていました。上のデータからも示されるように、被安打・与四死球が少なく、三振が取れる素晴らしい左腕です。まだ年齢も若く、近い将来抑えを任される日がやってくるかもしれませんね。
 そしてもう一人、吉田凌選手。2021年の後半戦に頭角を現しました。本人の代名詞とも言える、縦スラ。相手打者を手玉に取り、シーズン終盤では7回を任されるようになりました。それとあと吉田凌選手と言えば「WanteD!WanteD!」の登場曲がめちゃめちゃかっこいいいです。

 勝利の方程式で言うと、セットアッパーのヒギンス選手。2021年で惜しくも退団となってしまいましたが、チームに欠かせない存在でした。奥さんが日本にいると最強のピッチングをしていましたね。被安打数・与四死球も比較的少なく、三振も取れる良いピッチャーでした。また、どこかで合えることを楽しみにしています!
 そして抑えの平野佳寿選手。2021年に4年ぶりにNPB復帰となりました。その復帰会見で頭を丸めてきたのは面白かったです。そして現地で観れたのは5試合ながらも圧巻のピッチング。まだまだ現役として頑張ってほしいです。「打たれた平野佳寿です」好きすぎる。

ワ―ニン

 さてここからはリリーフならでは(?)の興味深いデータを示します。ここでは登板数の制約なしで「登板機会当たりの投球回数」について見ていきます。上に行くほど対戦打者数が少なくなっています。

1位 比嘉幹貴 0.48回
2位 荒西祐大 0.55回(3試合)
3位 齊藤網記 0.57回
4位 岩本輝 0.66回(8試合)
5位 山田修義 0.87回

 お判りいただけでしょうか。太字で示した3人の選手は左腕の選手です。ということは、ワンポイントとしての起用がかなり多くなっていることが示されます。比嘉幹貴選手に関しては打者1人を2球で打ち取って登板が終わるという試合を現地で観ていたようです。このように左腕の投手の起用法が分かるのは面白いですね。

【総合部門】

 ここからは先発・リリーフを経験した投手についてピックアップします。なんと10名もいました!先発が1試合のみだった投手はディクソン・張奕・山田修義・K-鈴木・荒西祐大・増井浩俊の4名でした。

 ここで取り上げるのは4人の選手。

 まず1人目は山本由伸選手です。2018年は主にセットアッパー、2019年からは先発に転向しているため、ここで扱うデータは2018年のものとなります。
先発成績(5試合)
 →防御率 : 0.75 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 0.75 , 奪三振率 : 28.2%%
リリーフ成績(5試合)
 →防御率 : 3.60 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 1.40 , 奪三振率 : 14.2%
総合(10試合)
 →防御率 : 1.09 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 0.82 , 奪三振率 : 26.3%
 なんとリリーフの方が成績が悪いという結果になりました。良く言えばリリーフでの経験が活きて成長していると言えるかもしれないですね。それにしてもすごすぎます。。。 

 2人目は山崎福也選手です。中嶋体制になってから才能が開花したといっても過言ではない、遅咲きの選手です。2018年・2019年は主にリリーフ、2020年・2021年は先発の舞台で勝負しています。
先発成績(4試合)
 →防御率 : 9.00 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 2.18 , 奪三振率 : 7.40%
リリーフ成績(3試合)
 →防御率 : 1.80 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 1.40 , 奪三振率 : 10.0%
総合(10試合)
 →防御率 : 7.28 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 2.00 , 奪三振率 : 7.92%
 一言で言います。札幌ドームとかなり相性が悪いです。めっちゃ打たれます。けど京セラドームで見るとめっちゃええピッチングします。私は2022年の3rdユニフォームのネームを山崎福也選手で買うことを決めています。頑張れ福也!

 3人目は東明大貴選手。2020年オフに戦力外通告を受けましたが、私の現地での成績はめっちゃいいので紹介します。
先発成績(2試合)
 →防御率 : 1.63 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 0.90 , 奪三振率 : 13.9%
リリーフ成績(1試合)
 →防御率 : 0.00 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 0.6 , 奪三振率 : 0%
総合(3試合)
 →防御率 : 1.42 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 0.86 , 奪三振率 : 12.7%
 2019年には開幕2戦目で先発を任されるなど期待されていた逸材だったのですが、この成績だけを見ると放出したのが痛い戦力ですね。ただ、シーズンを通して活躍出来ていなかったような記憶が残っています。今も現役を続けているのかどうか分かりませんが、頑張ってほしいです。

 そして最後4人目が張奕選手。野手、それも育成契約で入団するも投手に転向すると、台湾代表にも選ばれた才能のある選手です。ここで取り上げる先発の1試合は2019年8月の旭川の試合でプロ初先発・初勝利を飾った試合なので、個人的には思い入れのある選手です。
先発成績(1試合)
 →防御率 : 1.50 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 0.33 , 奪三振率 : 30.0%
リリーフ成績(2試合)
 →防御率 : 4.50 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 1.00 , 奪三振率 : 25.0%
総合(3試合)
 →防御率 : 2.25 , (被安打+与四死球)/イニング数 : 0.5 , 奪三振率 : 28.5%
 (被安打+与四死球)/イニング数 、そして奪三振率を見ると試合数が少ないので何とも言えませんが、山本由伸選手を上回る数字を叩きだしています。2021年は一時期抑えを任されることもありましたが、少し伸び悩んでいる様子です。2022年は覚醒を期待しています!加油!


以上です。いかがでしたでしょうか。
データとしてまとめるのがかなり大変でしたが、色々と発見があって面白かったです。

2022年も優勝して新たな時代を作っていきましょう!

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