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最近のあれこれ

仕事先から会社に戻っていると、学生服にランドセルを背負った子供たちがわらわらと歩いて来た。ちょうど近くの小学校の下校時刻だったらしい。子供たちのカラフルなランドセルに時代を感じていると、信号待ちで後ろからやって来た男の子と女の子の会話が耳に飛び込んできて、つい振り返ってしまった。女の子が男の子に向かって「お前は犬みたいだな。ほら、ワンて鳴いてみろ」と言ったのだ。男の子は怒るわけでもなく、笑顔で「ワン」と鳴いていた。
何だかすごいモノを見た気がする。
Adoが歌った「新時代」ってこのこと?
その後の会話でも「小山先生、来月産休に入るらしいよ」という男の子の言葉に対して、女の子は「そんなことにも気づかないなんて、マジうんこだね」と返していた。
私は小学生のするフラットな産休の話と女の子の口調の強さに面食らって、青になった横断歩道を駆け出した二人を呆然と眺めた。そんな私の心配をよそに、二人はとても仲が良さそうだった。
皆さん、新時代です。

日本酒の専門店で日本酒を買った。
その日は何となく日本酒が呑みたい気分で、吸い寄せられるようにその専門店に入った。店主の女性に普段はワインを飲むこと、冷やして飲む方が好きなこと、夕飯を作りながらライトに飲めるようなものがいいこと、普段スーパーで見かけるものは辛口ばかりな気がすることを話すと、それならばという3本が私の前に並んだ。ひと通り説明を聞き、結局は店主の一番おすすめのものを購入した。
店主は話し好きでもなく、押しつけがましくもなく、聞いたことには丁寧に自分の知識や考えを話してくれる方だった。首に巻いたパステルグリーンのストールが明るめのショートカットによく似合って、素敵な人だなと思った。他の2本も順番に試したいとお礼を言って、店を後にした。
ところがどっこい、おすすめしてもらった日本酒にどんハマりしてしまった。
冷蔵庫でキンキンに冷やしたものをガラスのお猪口に注いでひと口飲んでみると、甘くて華やかで飲みやすーい。冷やしてワイングラスでどうぞと聞いていたけれど、これは確かにワインのように飲める日本酒で女性受けがいいだろう。それでいて日本酒らしい重みもある。ワイン過ぎてしまうのならばワインを飲んだ方がいいと思う加減も、この日本酒はきちんと弁えていた。
季節にしては暑い日の夕方に、オンザロックで飲んでみたけど、もう大好き。こりゃカイジだって言うね。「キンキンに冷えてやがる」って。
しかし、体重の調整で大好きな米を控えているのに、酒で米を摂取するとは。もう米の方からも呼ばれているとしか思えない。
さあ、GW後半前にこの日本酒を調達しなきゃって、再びその酒販を訪れたわけだけど、お店に入って「すみませ~ん、前回買ったやつを」と言った瞬間に返って来た言葉が「コレを知ってしまうと、そうなってしまうのよぉ~」だった。
どうやらお見通しだったらしい。
アイツはまたこれを買いに来るぞ。ほぉら、やっぱり来た!というところだろうか。恥ずかしいじゃないか。
知ってしまった私の旅は始まったばかりだ 。
て、ことで他の2本にたどり着くのはもう少し先になりそう。

ご紹介が遅れました。
乾坤一<ケンコンイチ>HEAVEN&EARTH
宮城県 大沼酒造店

HEAVEN&EARTHってなんやねんと思っていたのだけど、乾坤一はそもそも辛口のお酒で同じササニシキを使って全く別の甘口に仕上げたのがこちらでした。
天と地、なるほど。ラベルも味わいもso cute!


連休前半は長野、群馬へ。
今回は山登りではなくてドライブだったけど、山に囲まれた時間が本当に幸せだった。長野は特に見渡す限りの山々で、私は車の窓を全開にして「ホンモノだ」を連呼して風に乗せた。山にホンモノもニセモノもないけれど、それでもやっぱりホンモノだと思った。
片っ端から道の駅に寄り、野沢菜とリンゴジュースなどを買い、おやきを食べる。椎茸の原木を買っているものもいた。標高2000mの美ヶ原高原にはまだ雪が残っていて、出発前「多分12℃くらいは気温下がるよ」と言っていた自分がラクな短パンを履いてきてしまって寒みー寒みー。靴下を引っ張り上げて「全然寒くないよ」と言ってホットコーヒーなど飲む。向けられたソフトクリームをひと口食べて美味しいというつもりが「寒くない」と言った。

移動中、満開の枝垂れ桜が雪のように舞っていて、もう時間が止まってしまえば良かった。止まるなら今だ。海でも山でもそうだけど、目の前にするとただの自分でいられる気がするよ。
その後、蕎麦を食べ群馬に移動して釜飯を食べ、もう食べられないよと言いながら焼きまんじゅうを食べた。

連休明け、出社すると社長がカレンダーを眺めて「気付いた時には、誰かが全てのカレンダーを捲ってくれてるんだよな」と首を傾げている。
私は「そんなことにも気づかないなんてマジうんこだね」と思って「不思議ですね」と言った。
それなのに昼休みに玉子スープをノートパソコンにぶち撒けてしまった。即刻タオルで拭き、パソコンをひっくり返して謝り倒したけど、塩分によって恐らく壊れてしまうのだろう。マジうんこは私である。うんこが過ぎて生きているのが辛い。ああああああー。時間を止めるなら絶対スープをぶち撒ける前だったよ。
自分の感覚なんて訂正ばかりだな。
誰かに真剣に叱られたい。

ホンモノの山
帰宅後も話題に上りまくる美味しいおやき(ふきみそ)
じーん。
また夏に会おう


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