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【ご報告】2024.02.24 オンライントーク

地元在住でお世話になっている嶽林寺のご住職の応援も受けて今年1月に発足した『田中正人サポーターズクラブ』は、現在50名ほどの方が会員登録してくださっています。

先日、クラブ会員向けのオンライントークを実施しました。
話の内容はアドベンチャーレースとかけ離れ、1月に起きた能登半島地震にまつわり、2011年の東日本大震災時に災害支援として入った東北での活動の様子をお話しました。

それは、最近ネットニュースを見て思うところがあったからです。
能登半島地震、ボランティアの数少なく 自粛や「SNSでたたかれる」萎縮する人も 1カ月で2739人、阪神・淡路は62万人」という現状がボランティア活動の課題が大きなものであると感じさせられたのです。

阪神淡路大震災のときに迷惑ボランティアに対する批判があり、東日本大震災時にも自粛ムードがありました。
しかし、現地に行くと大歓迎されボランティア活動の重要性を目の当たりにしました。
行政は避難者数単位での物資を避難所に配布していましたが、公に認識されていない小さい避難所もあり、そこには支援が行き届いていませんでした。民間ボランティア団体は、そうした隠れた避難所を探し出し、定期的に巡回して御用聞きをして必要な物資だけを届けていました。こうしたきめ細かい対応は民間ボランティアでなければできないと思わされました。
つまり、行政の対応と民間ボランティアの活動は両方とも重要だということです。

しかしながら行政管理によるボランティア活動は停滞気味です。
そりゃ、何万人もの登録者を管理して動かすなんて不可能でしょう。
それこそ地元職員に負担を掛ける行為ではないのかと思います。

自ら動くボランティア団体は既に自主的に能登入りして活動をしています。そうした団体に合流するのも良いですが、もっとも良いのは自己完結できる活動チームを自分たちで作ったうえで行政や他の支援団体と連携することだと思います。
誰かの世話になったり指示待ちする体制では、結局誰かの手を煩わしていることになります。
自ら考えて行動できる自立した活動が重要であり、そうしたことができる人間が増えていかなければならないと感じています。

【東日本大震災での活動】
東日本大震災発生後すぐにみなかみ町のアウトドアガイド有志たちで『みなかみレスキュー&サポートチーム(通称MRST)』を結成し、1週間後に物資を届けました。その後、被災宅の床下ヘドロの掻き出しなど、数か月間の支援活動を続けました。

浸水住宅のヘドロ出しは大変感謝されました。活動者も人の役に立っている喜びを感じます。

民間ボランティア活動は行政末端的な位置づけと思いますが、支援活動を通じて被災者の方々との交流を十分に取ることができ、差し入れなどの厚意を受けることも多かったです。
支援活動に感謝され、逆に元気をもらうという対等な立場が重要な気がします。
そういう関係が民間ボランティアの人のほうが築きやすいと実感しています。
(なので、被災地でカレーをご馳走になってもいいんじゃないかと個人的には感じています)

飲み物をいただきながらの談笑は元気が出ます。
相手の好意を受けることは、支援の非対称性の解消にも役立つと感じます!

本来、自治は自分たちの問題であり、誰かに(一般的には行政に)頼り切るのはどうなのかとも感じています。行政にやってもらうにしてもおんぶにだっこで不満や文句を言うのではなく、行政ができないなら自分たちでできることは無いかと考えてみるのも面白いものです。

ボランティアの現場では、それを実践している人たちに多く出会いました。主体性、積極性、責任感、前向きさなどがある魅力ある人たちが集まっています。
皆さんにもボランティア活動の魅力の一端を知っていただけたら幸いです。

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