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モノにだって“撫でられたら気持ちいいとこ”はあるはず。猫みたいに。

猫に限らず、動物には”撫でられたら気持ちいいとこ”があるというのは、動物と関わったことのある人ならわかってくれるはず。

例えば猫は、顔周り(額や首元)や尻尾の付け根なんかを撫でると気持ちよさそうに喉をゴロゴロと鳴らして、ぐでぇんと体を倒します。うちの猫はそうでした。

(ピンク)撫でられたら気持ちいいとこ
(青)撫でられたくないとこ

反対に、尻尾そのものを触ったり、ぷよぷよのお腹を触ろうとすると、やめろと言わんばかりに噛みついてきます。


そんな”撫でられたら気持ちいいとこ”があるのは、なにも動物だけではないと思うのです。

例えばホチキス
複数の紙をパチンと留めるのに必要な、アレです。

普段皆さんは、ホチキスの上部を握るように掴んでは、バチィンッッ!!と勢いよく紙を綴じているのではないですか?

それではホチキスが可愛そうです。
たまには労ってあげましょう。

そんなホチキスの”撫でられたら気持ちいいとこ”は、「芯が詰まっている上部の、内側」です。これは確実です。

人間でいうと、口の上の部分。
ホチキスはきっとこの部分を撫でられると、ごろにゃんと喉を鳴らすに違いありません。

今回はそんな、いろんな道具の”撫でられたら気持ちいいとこ”を考えていきます。

では。


【ハサミ】

皆さんも一度は使ったことがあるであろうハサミ。
小学校のときにお道具袋に入っていたハサミを今も使っているという人も少なくないはずです。

そんなハサミの”撫でられたら気持ちいいとこ”は、「持ち手側の支点部分」です。

ここで大切なとこは、持ち手側というところにあります。

ハサミの輪っか部分(指を通す所)は、ハサミにとってなんともない場所である可能性が高いです。なぜなら人々はそこに指を通して物を切るから。

反対に、刃の部分はハサミにとっていちばん大切な部分
そうやすやすと触ろうもんならその刃が自分に向くことは想像に難くないですよね。

ハサミの他にも、洗濯バサミや栓抜きなど、テコの原理を生かした物はどれも、支点近くにある可能性が高いです。


【メガネ】

目が悪い私は、家にいるときなどはよくメガネをかけて生活しています。

メガネの構造は基本的に同じなのですが、フレームや鼻あての素材、レンズの性質など、細かく見るとそれぞれ大きく異なっていることがわかります。

JINSのメガネ

そんなメガネの”撫でられたら気持ちいいとこ”は、「耳に当たるカーブ」です。

メガネを作るとき、そのフィット感を確実なものにするために、この耳元カーブの部分を最終調整するのです。

ずっと荷物を肩にかけていたら、いつの間にか肩こりがひどくなるというのは、人間にとってよくある話。

メガネからしたら、この耳元カーブの部分に知らないうちに負担がかかっているのですきっと。

そのため、マッサージをするように、コリをほぐすように入念に撫でてあげましょう。


【マウス】

大学生になって、マウスを手にするようになった人も多いのではないでしょうか。

社会人にとって、マウスとはもはや文房具の一つであり、ペンを握るよりマウスを手にしているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな年を取るにつれ、需要が増えてくるマウスの”撫でられたら気持ちいいとこ”は、「ボタンの境のすぐ下」です。

マウスにとってホイール(クルクルするとこ)、左右のボタン、サイドのボタン(あれば)は触られ慣れているため、執拗に撫で続けると嫌な顔をしてくる可能性が高いです。

しかし人間に握られることのみを考えられてできた丸みを帯びたボディ。
この持ち手側のどこかに”撫でられたら気持ちいいとこ”があると私は考えました。

その結果、ボタンのすぐ下の部分という結論に至ったのです。
根拠は何一つありませんが、どうもそこしか考えられない。

猫カフェならぬマウスカフェがあったとしたら、親指の腹でこのボタンのすぐ下の部分を撫でまくる老若男女の姿が浮かぶ浮かぶ。
逆にそれ以外浮かばない。。。


【ギター】

ギターを持っている人はあまり多くない気がしますが、最後にこれだけ。

ギターこそアコースティックギターやエレキギターのように種類がたくさんあり、エレキギターの中でもテレキャスターやジャズマスターといったように多くの姿形が存在しているのです。

Ovationのエレアコ

ギターの形問わず、ギターにとっての”撫でられたら気持ちいいとこ”は、共通して「ネックの持ち手側」です。

これはギターを弾く人ならピンとくるかもしれません。

ギターはネックと呼ばれる、弦が張られている長ーい板に手をかけ、指先で弦を抑えて音の高低を操作する楽器です。

ネックの後ろ側は、基本的には手のひらが当たる部分になります。

ギターの表側は多くの人にさらされたり、メンテナンスにおいてよく掃除される場所であったりします。

しかし、ネックの後ろ側の滑り具合というものがギターのプレイに結構影響するというのも事実。

そんなネックの後ろ側は、縁の下の力持ちのような気がして、無性に愛くるしくなってしまうのです。


今回は、色々な道具の“撫でられたら気持ちいいとこ”を探してみました。

物にも魂は宿るというもの。
皆さんも、今使っているものを大切にしてあげてはいかがでしょうか。

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