🌟Blueのこと🌟 バックパッカー① バリ島に３ヶ月住んでいた時のこと

ボディーボードが好きだったので、バリ島に３ヶ月滞在していたことがあります。３ヶ月も何をしていたかというと、バリ島内をうろうろしたり、波乗りしたり、買い物したり、絵を描いたり好きなことをして暮らしてました。

海外に住んでいた事をあまり人に話したことがなくて、書き残してみようかと思いました。なぜ話したことがないかというと、あまりにも長く住むと、生活の一部になり、当たり前の話になり話さないからです。でも、最近話し始めたら、面白いね！もっと聞きたいと言われることがあって。

バリ島は、昔のヒンドゥー教が残っていて、とてもユニークな昔の動物崇拝です。その神様達は動物で鬼のような鳥のような、躍動感のある素敵なデザイン。インドの面影はかなりありますね。その後インドのヒンドゥー教は進化して今のガネーシャとか人の形をした神様のヒンドゥー教になったみたいです。バリ島に残っているヒンドゥー教はとても珍しい様です。インドネシアにはのもう一箇所ヒンドゥー教があり、ジャワ島の神々の島と呼ばれているブロモ山。ヒンドゥー教がその二箇所だけなのかは定かではないですが、ブロモ山に住んでいたのは、馬に乗る不思議な民族でした。そこで見た朝日の絵もNFTで描いています。その民族も珍しかったですがその話はまた今度。

バリ島には、バリニーズとジャワニーズという人がいて、バリニーズはヒンドゥー教、ジャワニーズはモスリム教で、バリニーズとジャワニーズは見てすぐにわかるぐらい違います。バリニーズはヒンドゥー教のせいか、優しくておっとりしていて、ホテルや地元で働いていますが、ジャワニーズはジャワ島から来た出稼ぎの人たちなので、路上やビーチでお土産を売っていて、買わないとものすごい暴言を吐いてきます。いらないというと「ばーかばーか」とか言われてました。ばかと言われるぐらいならまだマシな方ですが、、。

バリ島で、一番思い出に残っていることは、結婚式に参加したことです。ダイビングライセンスをライセンスを取りにいこうと思い、バリ島の北部までローカルバスで移動して、それもローカルバスなので、ハイエースバンみたいな車に積荷の隙間に乗れと言われ、積荷の間に数時間乗っていたり。一緒に乗っている鶏や山羊の方が、普通に乗ってましたが、、。動物も人も同じレベルなのがいいなと思いました。

何回かそのダイビングショップには行っていた気がします。オーナーと仲良くなって、ある日オーナーから「明日弟の結婚式なんだよね、参加してよ」と言われて、参加することに。
結婚式は、民族衣装で本当に綺麗でした。お嫁さんはお人形さんみたいに綺麗でした。何が何だかわからないけど、ずっと見惚れていました。結婚式が終わったのは午後遅い時間で、その頃になると親戚の男の人たちが、一つの広い部屋に集められて、ご飯を食べるから一緒に食べろと言われて、ご飯が出るまで２０人ぐらいで輪になって話をしていたんです。みんな英語も話せなくて、当時インドネシア語が少しだけ話せたので、片言のインドネシア語で話してましたが、彼らが話す言葉はバリ語。全くわからない、、。女性は私ともう一人の友達だけで、多分バリの女性は男性と一緒にはご飯食べないのだと思います。外国人だからその場に参加できたみたいです。
ご飯が出てきたら、びっくり。人の半分ぐらいの大きさの丸いステンレスの皿？の様なものがあったかと思いますが、バナナの葉っぱの上に乗った１０人分のお米とお肉みたいなものが２０人で二つの皿に盛られて運ばれてきて、目の前に置かれて、食べろと、、。スプーンはないのかと聞いてもないよ、手で食べろと言われて、それも１０人一皿シェア！食べ物は屋台でもどこでも食べれたけど、知らない人と、大皿シェアそれも手で食べるのは、すごく抵抗があって、こうやって食べるんだよと見本まで見せられて、、。仕方なくご飯と肉を混ぜて食べてみたら、それがめちゃめちゃ美味しすぎてびっくり。ちょっと屋台とかでは食べたことないメニューでした。郷土料理なんでしょうね。

なるべく他の人とはご飯が混ざらない様に食べていたら、すぐにお皿は空っぽに。今度は白いお酒の様なものが運ばれてきて、何これと聞くと、酒だと。みたことないけど、どうやって作るのかと聞いたら、自慢げに話し始めて何やら、穀物に人の唾を入れて発酵させて作ると、、まじか、嘘だよね、と何度も聞くが、本当らしい、、。これは飲めないぞ、、。とみんなが飲むのをしばらくみてました。そうすると、誰かが楽器みたいなものを持ってきて、演奏して歌い出して、それが単純な曲で多分２、３分で終わる歌。その歌も良いし、面白いし、みんな交代で歌うんです。同じ歌をみんな一人づつ何かの楽器太鼓か忘れましたが、何かあって延々と同じ歌を歌い続ける。たまに誰かが間違って歌うと、茶化して笑うみたいな。なんなんだこれは、、こんな単純な歌でみんな酔っ払って楽しそうに円になって男２０人が歌ってる、、。でも、私も楽しくなってきて、お酒も何度も勧められて、飲んでみました。そしたら、意外にも美味しくて、もうどうやって作られたなんて関係なくなって、酔っ払ってみんなの歌を延々２時間ぐらい聴きながらみんなんと笑ってました。そのどぶろくがまた強いお酒で、ちびちび飲まないと倒れてしまいそうなぐらい強くて。なんか、アフリカの原住民が儀式で同じ歌を歌って、延々と円を回るみたいなそんな感じでした。日本の昔もこうだったのだろうか、とか考えました。その時の時間はとてもシンプルに楽しむだけ。懐かしさの様なものを感じました。

私たちは、散々酔っ払って楽しくなってロスメン（ダイビングショップの宿）に戻り寝ました。
そのあと、クタの街中に戻ってその歌の話をしても、バリニーズ達はそんなの知らないとか言います。大皿でみんなで食べたんだよーと言っても、「今時そんな食べ方しないよ、ひとりづつ食べるよと。」どんなに後から、ネットで調べても、その歌がなんだったのか分からないのです。バリのガムランとかとは全く違うものでした。

あの時間は一体なんだったのか、今でもとても不思議な感じです。また不思議なのは、その時日本語話せたオーナーは一緒ではなく、私と友達だけだったのです。なぜ英語も全く話せない、インドネシア語も通じない、バリ語だけの世界で地元の人たちと数時間楽しく過ごしていたのかも謎です。バリ語は全く分からなかったので。言葉を超えた何かがあったんでしょうね。２０人バリニーズ男性の中に日本人女性二人でどぶろく飲んで、ずっと笑ってるなんて不思議すぎますね。貴重な体験でした（笑）

下が私が滞在していた場所、上がダイビングしていた場所

あと、バリのお葬式も行きました。マジで、、、と思うことも多かったです。違う文化って違っていて面白いです。3ヶ月しかいないのに冠婚葬祭参加とは、、。その話はまた今度。

そしてもう一つおまけの話。
朝にダイビングショップで海を見ながら朝ごはんを食べていたら、オーナーが凄く興奮して叫んでいて、何だろうと思ってオーナーの指さす先をみたら、目の前でシャチが大きくダイビングジャンプをして海の中に消えたのです。一瞬何が起こったのかわからなくて固まってました。シャチって野生で見れるの！?ここ、南国だよね、、。オーナーに聞いたら、珍しいよと。イルカを追いかけて食べようとしてたんだよねと、、。え、イルカ食べるの？知ってるけど、シャチ見たのはすごいけど！なんか微妙な心境でした。

最後まで読んでいただき有難うございました！