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【FF11】17年目のバストゥークの雨の話【漫画】

「ファイナルファンタジーXI Boy meets Girl III 『てっぺんのうた』(2006年)」
より
非公式のアナザーストーリー短編でした。

シリーズ3作目『てっぺんのうた』(※単行本は2冊目に収録)に関しては17年前の漫画ですし、
他に私がネットに上げているBoy meets Girlシリーズの絵や漫画は
いくら非公式外伝とはいえ、そのたびに

『なんか(絵とかキャラの性格とか)変わりました?』

…と言われるのも怖くて
(職業柄いろんな絵柄を描きますので絵は変わっているかと思いますし、もうあの頃と同じ絵は描けません…)

なかなか気軽に描けない題材になってきているのを年々感じています。

Boy meetsGirlシリーズを描き終えた後も、
FF11というゲーム = ヴァナ・ディールという名の世界は続いている限り、彼らの冒険も続いていると心の中では思っていますが、

お仕事としてそれを私が紙の上に写しとるかたちで描くことについては
FF11の10周年の節目に一旦ペンを置いたわけですから、
連載終了後からは、敢えて何かの為にネタ出しをする形で描くということはしていません。

そうして何年も経ちましたが、
頭の片隅に離れて幾度と巡る季節の中で、ふとした時に突然、漫画のヴァナ・ディールから彼らが私の頭のドアをノックしてくることが今でもあるのです。

私がFF11関係の何かをネットにアップしているのは、決まってそういう時です。
そんな時だけは、突き動かされるままに描くようにしています。

今回もそうでした。
つい先日の、
暑い暑い日のことでした。

頭の中で久しぶりに会ったコウとアカネは、漫画で初登場した時と変わらぬ姿で、セルビナで暑い暑いと言っていました。
2人が暑がっている絵でもそのうち軽めに描いてあげようと思っていたら、
私がモタモタしていたせいで
そのうちどんより雨模様になりました。

最近の私のダメなパターンです。
せっかく何か描く気になったのに、
タイミングが合わず間に合わないのです。
そんな描きかけがフォルダにいっぱいあります。悔しい。

ああ、もう炎天下で暑がっていた2人は
頭の中から消えてしまったなぁ…と思っていたら、
今度は
「雨だけどあそこに行きたいんだ」と、またノックしてきたのです。

驚きました。

雨のバストゥークは見たことが無いけれど、私も見てみたい。
この二人にとっては、砂漠に雨が必要なこともあるかもしれない。
これは連れて行ってあげなければと思いました。

時間の限られる中、少ないページで何をどれだけ描き出せるものか苦心しましたが、なんとか描けてよかったです。

そうやって自然に任せて彼らの報告を待ちながら、これからも私と彼等のヴァナ・ディールの行末を両方楽しみながら過ごせたらなぁと思います。

願わくば、こそっとしたらくがきや漫画も
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

沢山の仲間との出会いとともに
今でも新しい世界を見せてくれるヴァナ・ディール。

21周年おめでとうございます。
どうぞこれからも末長く冒険者と共にありますように。

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