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【雑記・9/22】私とデジタルお絵かき道具

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私が誰かに教えられることがあるとすれば漫画絵のことになるので、おもに漫画絵の視点で選んできた道具とその理由について思い出しながら描いてみました。
でも基本的には「デジタルでどんな絵が書きたいか」によって、適している道具というのは変わってくると思います。

ただ、お子さんはそこがまだ漠然としている場合もあり、本当に初心者でラクガキ程度であれば、直感的に色や画材を選んでお絵描き出来そうなソフトを。
もし既に自分のスマホを所持しているなどの御年齢で、ある程度明確な使用目的がありそうな場合には、イラストも漫画も描けるクリスタをオススメしていました。わからない事があってもネットで検索すれば大抵の事は見つかるであろうことと、何かあった時に自分が教えられるということも挙げられます。

ただそれも、液タブが高額でパソコンが必須だった時代までの話。
現在は、アドバイスを求める側もスマホやタブレットで最初から画面に直接描くことを前提に考えておられる事がほとんどです。
非常に多くの体験版アプリがダウンロード試用できる時代でもありますので、用途に合わせて色々使ってみて決められると良いと思います。
(ただし、もし「プロを目指すことを前提に必要な道具を揃えたい」というのであれば、もう少し別の観点からもお答えできることがあるとは思っていますが。)

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とにかく実感するのは「パソコンが無いとデジタル絵は描けなかった時代」と「今」ではだいぶ事情が違うということです。

自分はこの先も、当面はデスクトップPCと大型液タブ(…とサブでiPad Pro)で作画するつもりでいますが、例えば今からプロを目指そうと言う方に同じモノをオススメするかと思うとなかなか難しいものです。
今は少し先の未来でも、漫画を取り巻く環境がどうなっているかわからないからです。

大きな液タブじゃないと目がツライから描きたくないー、などと常々思っていた私が、少なくとも現在はiPad Proでの作画時間が増えていることを考えても、です。
(詳しくは前回の【雑記・9/16】iPad Proと絵と私の関係 にて。)

街の家電量販店へ行ってももはやデスクトップPCやプロ仕様のモニターは置いてありません。ノートPCもあれば良いほうです。すっかりスマホとタブレットの売り場に変わってしまいました。
板タブすらもAndroid対応のものが登場してきたわけで、
道理でお子さんからの相談の内容が『パソコンで絵を描きたい』だったのが、『タブレット(iPad Pro)で絵を描きたい』に変わるわけです。

私は、長年手が痛くても紙にペンとインクで描くのが好きだったので、漫画連載を続けるためにかつて散々悩み抜いて決行したデジタル移行でした。
しかし、あれから10年以上経った今は近眼が進み老眼も入ってきて、紙に細かい絵を描くのは難しくなってきました。
数ページならなんとかなるかもしれませんが、まとまった枚数の漫画はアナログではもうおそらく描けないでしょう。

優柔不断は相変わらずですが、悩んでいた当時自分の前に現れた『液タブ』という新たな画材への好奇心が勝ったことによって、今でも手を痛めることなく描き続けていられます。
板タブのペンもモノは一緒なので同様の恩恵は得ていたと思いますし、「いつ板タブに戻ろうか」というのも常々考えていたくらいだったのが、近年ここまでiPadなどが普及してきて『板タブか液タブか』以前に、『PCのほうが先に要らなくなるのかも』…と考えるようになるとは思いもしなかった、というのが正直なところです。

少なくとも今の私にはデスクトップPCはめちゃめちゃ必要で、当分は手放す気なんか更々無いレベルなのでまるで実感は無いんですが、人によって作風や必要なマシンスペックは違いますし、PCにしか無かったソフトがタブレット用のアプリにも徐々に登場し始めてもきているので、今すぐ『要らなくなる』というよりは、おそらく『手放す』のが早いか遅いかの差なのだろうと。
それでも自分にとってはまだまだ何年かは先のことだとは思っていますが、どうでしょうね。
いつかPCを手放して新しい画期的な何かに乗り換えた時に、あらためてこの記事を掘り起こして答え合わせをしてみたいものです(笑)。


これからも、自分の身体は年月とともに変化してゆくでしょう。それに合わせて、自分が漫画を描くために必要な道具もどんどん変わってゆくのでしょう。
その時々で自分に合いそうな道具を楽しく悩んで選んで試して、長く絵を描いていられる自分でいたいなと思う今日この頃です。

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【追記】
※スタンディングデスクはまだ買っていません。メインの古い機器を少しずつ買い替えているところなので、一通り終わってからまた考えてみようかと。

※作中に、過去に使用していた古い道具の大体の価格を一応ネットで調べて表記しておりますが、いかんせん昔の記憶と照らし合わせてのことなので間違いがありましたら申し訳ございません。判明次第訂正させていただきますので何卒ご容赦下さい。

※スクリーントーンのトラウマについては、多分需要は無いと思いますので割愛しますが(笑)、ざっくり言うと自分が子供の頃はまだ、今ほど漫画というものに関して大人達の理解は無かったものなんですよー…というお話です。(※当然個人差はあります。※)

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