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チリも積もれば|4/28 対巨人6回戦を振り返る

ご覧いただきありがとうございます。
今日の試合は久しぶりにフルで見られました。

試合振り返り

1回

大貫と高橋礼という投げ合いでスタート。
二死から吉川が二塁打で岡本、萩尾は連続四球。非常に球審のゾーンが分からない初回でした。
しかしなんとか中山を抑えて無失点。
調子自体は悪くないと思いましたが、決まったと思った球が取ってもらえないことがいくつかあり、その中で少しづつ修正をしていったかなと思います。

その裏、度会、石上と逆方向に強い当たりを放つもレフトフライ。
アンダースローに対して引きつけて強く叩くイメージができていたかなと思います。
二死から佐野はストレートの四球を選びますが、牧は空振り三振。
右打者は狙い球を絞ることが難しいのかなという印象でした。

2回

この回は下位打線を三者凡退。
高橋礼に少し粘られたとはいえ、四球を出さずに我慢しきったのは良かったと思います。
ゾーンを大きく外れるシーンはあまり見られなかっただけにもっとポンポンアウトになって良いのになという印象でした。

その裏、二死から関根が四球で出塁するも無得点。
突発的に四球があるものの、二死からではどうしても点にはなりにくく難しい攻撃になっていました。

3回

先頭の丸がヒットで出ると、佐々木、吉川はきっちり抑えたものの、岡本に避け気味の四球。
さらに萩尾のあたりはどん詰まりも内野安打となりまたも満塁。
中山をセカンドゴロで無失点でなんとか切り抜けます。
このセカンドゴロは、牧が横の打球に対していっぱいっぱいの追いつき方となったことで前後のバウンドを上手く合わせることができずに突かれた捕球になりました。
そこからスローイングへ無理矢理いったため、かなり逸れましたが佐野がナイスカバーで助けた形となりました。

その裏は三者凡退。
ストレート中心に攻められつつ最後に変化で打たされてという形にハマりつつありました。

4回

一死から門脇がポテンヒットで二塁打になると、二死から丸がタイムリー。
ここは初球が甘く入ってのものだったのでそれまでの2打席を考えるともっと慎重にいってほしい場面だったかと思います。
少なくとも歩かせることを視野に入れた上で次の打者と2人で一つのアウトを取りに行く攻め方をしたかったと思いますし、バッテリーもこのやられ方はもっとじっくりコミュニケーション取ってればなぁと後悔が残る形だったんじゃないかなと感じました。
さらに続く佐々木の打席で完全にモーションを盗まれると思わず投球をやめてしまいボークに。
そして佐々木の打球は一塁線を抜けていく三塁打となりこの回2失点となりました。
この三塁打は佐野が捕球するにはかなり難しい打球だったと思いますが、せめて下から上にグラブを出す形であれば諦めがついたんじゃないかなと思います。

その裏、先頭の佐野が四球で出塁すると牧が二塁打、さらに宮﨑も四球で無死満塁のチャンスを作ります。
そこから楠本は打点付きのゲッツー崩れセカンドゴロ。
一死2,3塁から同じく関根も打点付きのセカンドゴロで同点に追いつきます。
もちろんもっと良い結果があったとは思いますが、昨日楠本が何もできなかったことを今日は改善して少なくともバットに当てて2得点出来たという部分は高評価すべきなのかなと思います。
下位打線に向かうところだったのでこの2人で点が取れなければキツかったという点も考慮すると最高ではなくても簡単に最低限とはいえない仕事だったと個人的には感じました。

5回

岡本から始まる打順でしたが三者凡退。
球数がかなり増えていましたが丁寧に投げきったイニングだと思います。
次のイニングで打席が回ってきたため交代となりましたが、今年の大貫はもう一イニング見たいなと思うくらい中盤に上げてくる印象があり、例年よりも引っ張ってほしいなと個人的には思っています。

その裏、一死から三連続四球で満塁を作るも堀田にスイッチすると牧が併殺打。
結果飛んだコースが悪いのであれば仕方ないとして、牧自身が後悔のない打席に出来たのかという部分だと思います。
追い込まれてからチェンジアップを打たされてしまったようには見えたものの、カウント球を打つには難しかったかなと思うので仕方ないと割りきれる部分なのかなと感じました。

6回

この回から上茶谷が登板。
先頭の小林にヒットを打たれます。
真っ直ぐで押せていて、振り遅れ気味に見えましたがラストボールにカットを使ったことで上手くタイミングが合ってしまったのは悔やまれるように思えます。
しかし続く門脇のバントを好フィールディングで二塁アウトにします。
強いバントをさせられたのも真っ直ぐで差し込めたからに思えました。
続く打席には代打ウレーニャ。
2球目に盗塁を許しましたがしっかりスタートを切られており、良い送球がいったとしてもアウトにするのは難しかったかと思います。
せっかくバントを防いだだけにもう少し警戒心というか投球の間を変えることでタイミングを測らせない工夫が必要だったかなと感じました。
ウレーニャは三振で抑えるも丸にライトオーバーのタイムリー二塁打。
ここもカットボールでしたし、先ほどと同じく歩かせる余地があっての失点だったため後悔が残ってしまうのではないかなと思いました。
さらに続く佐々木はストレートを左中間オーバーまで運ばれてさらに失点。
カットボールを打たれて真っ直ぐに切り替えたら反対に真っ直ぐを狙われやすい状況になってしまっていたという形に見えました。
ここで石川達也にスイッチ。
吉川をセンターフライで抑えてこの回2失点で食い止めます。

その裏、井上が登板。
二死から関根が安打で出塁するも無得点。
非常に井上のボールに勢いを感じ、打ち崩すには難しいかなと思うようなイニングでした。

7回

引き続き石川達也がイニング跨ぎ。
先頭の岡本は痛烈なレフト線への二塁打も後続を抑えて無失点。
勢い任せだけでなく、丁寧さや引き出しも増えてきて非常良い投球が続いている印象です。
オープン戦ではかなり心配というかなんなら苦しいかなとまで思っていたものの、武器である真っ直ぐがある程度まで戻ってきた上で上積みもあるということで、いまや全く問題はないのかなと思います。

その裏はゴロ3つで三者凡退。
やはり打つのは難しい相手だったかなと思いますし、彼が出てくるまでにどうにか点を取るしかなかったのかなという日になってしまいました。

8回

この回は松本が登板。
先頭の門脇に四球を与えると続く湯浅の打席でバントの構えから初球盗塁成功。
さらにバント成功で犠牲フライと実に無駄のない失点の仕方でした。
もしも一点を取りに行くのであればこの形で盗塁を絡めて一死三塁を作るのが理想的ですし、反対に自分たちがやりたい野球を相手にされないように防ぐ術も持っておく必要があるよなと感じました。
さらに二死から連打を喰らって追加点を取られるとさらに満塁までピンチが広がりますが、中山に対して3ボール0ストライクというカウントでファーストゴロ。
助けてもらったような形にはなりますが自分1人でこの状況を終わらせました。
ルーキーながらこういう日もあるよなと思って切り替えてほしいですが、ある程度球種が絞りやすくデータが集まってきているのも事実だと思うので、さらに威力を上げたり無駄な四球を出さないなどの進化をするためのきっかけにしていってほしいなと思います。

その裏は泉が登板。
クリーンナップ3人でそれぞれ3球以内と早いカウントで打ち損じて三者凡退。
比較的強く打ちに行った中で結果が出なかったことに関してはとにかく捉えきってほしいとしか言いようがないかなと思います。

9回

この回は中川虎大が登板。
最速156キロ、真っ直ぐがほとんどという球種割合でゴリ押しで三者凡退。
今年の初登板ではありましたがかなり自身の良さを見せつけた形となり、今後も登板を重ねていく中で制圧力を活かして序列が徐々に上がっていくのではないかなと思います。

その裏は泉がイニング跨ぎ。
戸柱がフェンス直撃の二塁打を放つものの無得点でゲームセットとなりました。

総括

打線の停滞感が徐々に辛くなってきたかなと思います。

まず投手陣、特に松本はこういう日もあるよなという結果ではありましたが、石川や中川のように若くて真っ直ぐに勢いのあるリリーフが結果を残せたのはポジティブに捉えたい部分かなと思います。
一方で大貫の失点は丸に対して慎重にいけたんじゃないかという点、上茶谷の失点は真っ直ぐに合っていない打者にカットボールを打たれた点と丸と勝負をした点は後悔が残るのではないかなと感じます。
結果論とはいえ間違えないように慎重にいったのかと言われるとそうではないように思える内容だったため、次回は大胆と慎重のバランスに気をつけてほしいなと思います。

問題は打線で、4回のチャンスできっちり同点にする仕事は良かったものの、5回のチャンスを逃して以降は反撃することができず、結果的にはきっかけを作れないまま進んでいってしまいました。
1ヶ月が経ちますがどうしても本来期待されるまでの得点力まで上がってこないことが苦しい一方で打開策となるようなものも特に思い当たりません。
個人的には一軍ベンチ選手と二軍選手の入れ替えをどんどんしていって欲しいなと思うものの、二軍で突き抜けた成績を残している選手がおらず、現状だと一軍に推薦されて上がってくるということは期待できないのではないかなと思っています。
なので起爆剤という点ではオースティンや筒香の復帰を待ちつつ、ショートや外野というポジション争いをしていた部分の選択肢がもっと広がってくれば良いのかな程度で考えています。
またある程度思い切って使おうと決めていたであろう度会や石上に関してはどこまで今の形が続くのか実際のところは分かりませんが、もし起用法を変える選択肢があるのであれば開幕からの期限を決めていると思います。
その期限として考えられそうなのが1ヶ月経った今頃から交流戦あたりまでだと思うので、そろそろ起用の変化もある頃かなと予想しています。
我慢することも大事なだけに非常に難しい判断になるとは思いますが、どちらにせよ一軍でも二軍でも打てば使われる状況だと思うので少ないチャンスだとしてもとにかく打つことが最優先で頑張って欲しいなと思っています。

明日以降も試合が続きますが、首脳陣の判断、打線の結果のどちらにおいても良い結果が早く出て欲しいなと思う日々です。

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