見出し画像

チリも積もれば|5/5 対カープ8回戦を振り返る

🎏ご覧いただきありがとうございます。🎏
フルで振り返っていきます。

試合振り返り

1回

大貫と九里という先発。
初回の九里は三者凡退。
少し荒れてカウントが崩れる部分もありつつ、スライダー、カーブがよく曲がっていて変化球の調子は悪くなさそうでした。

一方の大貫は先頭の秋山にヒットを打たれると、野間の打席はエンドランが進塁打となり、一死2塁。
さらに小園に対しては球が上ずってストレートの四球とピンチを招きます。
坂倉はカウント有利を作るとインコースに真っ直ぐを投げ切って見逃し三振。
田中にはうまく拾われ単打で繋がれるものの、田村をファーストゴロで何とか切り抜けます。
非常に危ない初回でした。
手応えのある球が見つかりきらないように思え、試行錯誤の中で何とか打ち損じを誘うことができたように思えます。
ただ比較的見逃しのストライクは取れており、その辺りのカープ打線の姿勢にも助けられたかなと感じました。

2回

この回は6球で三者凡退。
いずれも変化球に手を出し打ち損じたもので、変化球に対して若干絞りきれていない印象は受けました。

反対に大貫は初回と違って三者凡退。
球の上ずりも減り、外を中心にまとまりが生まれ、立ち直るきっかけになってくれるんじゃないかなという期待ができるイニングでした。

3回

この回も三者凡退。
山本の打席での4球目、インコースのシュートを振らされたあたりからはやはり内外の変化球に対して絞りきれていない印象が窺えました。

その裏、1番からの打順で非常に大事なイニングだったかと思いますが、三者凡退。
前のイニングで掴んだのか、左打者が並ぶ中で外から入ってくる変化球を上手く使ってあっさり抑えました。
この相手打線に合わせる修正力が大貫の良いところだと思いますし、非常に内容が良いイニングでした。

4回

この回は先頭の桑原がヒットで出塁すると、蝦名の打席でエンドランが進塁打になり一死2塁とチャンスを作ります。
すると佐野がチェンジアップを思いきり弾き飛ばして1号2ラン。
続く牧、宮﨑も変化球を思いきり引っ張る姿が見られ、それまでの若干絞りきれていない印象が消えたイニングでした。
どこまで指示があったのかはわかりませんが、綺麗に打とうとしすぎるよりも、ある程度タイミングを合わせて強く振れば、詰まっても牧のように外野の前に、捉えれば佐野のように長打にという形が望めて良いスイングだったなと思います。

その裏の大貫は5球で三者凡退。
やはり2回以降は落ち着いた投球でカウントを作ることができていました。

5回

この回は先頭の度会がヒットを放ち、二死から大貫もヒットを放つも無得点。
ただこの打席の度会はファールを打ちに行くというよりも振った結果ファールになったような姿も見られ、対応しすぎていた部分のバランスが取れていたように思えます。
非常にシンプルに打席に入ることができていたのかもしれません。

その裏、下位打線に対して三者凡退。
大貫の攻め方としては先ほどまでの外から入ってくる変化球が多めでしたが、打ち取った当たりを石上と牧の好プレー二つでしっかり取り切ったイニングでした。
この二遊間は非常に体幹が強く、不安定な体勢からでも強い送球が放てるのが良いなと思います。

6回

先頭の蝦名が強く叩いた当たりは三遊間、小園の飛びついたグラブを弾く内野安打に。
続く佐野は良い捉え方をした逆方向への打球もレフトフライ。
しかし牧がフルカウントから2ランホームランを放ちます。
さらに二死から度会、山本の連打でチャンスを作るなど、打順の都合上得点には結びつかなかったものの良い対応が出来ていたなと思います。
特に牧はフルカウントということで自動ランエンドヒットの形になったため、むしろすんなりバットが出てきたのかなと思いました。

その裏、またも1番からの打順で、攻撃を長くした後、さらに自身が打者で終わった直後、6回、と怖い要素が非常に多いイニングではありましたが、隙を見せずに三者凡退。
少し野間に対して惜しいボールを取ってもらえないシーンもありつつ、そこを我慢して耐え切ったのは良かったと思います。

7回

この回からケムナが登板。
先頭の桑原が四球を選ぶと蝦名は空振り三振も佐野が先ほどと同じように逆方向へ。
今度はしっかり左中間へ抜けていきタイムリー二塁打となりました。
特に桑原はしっかりゾーン内はスイングを仕掛けてファウルにしつつ、ゾーン外を見極めた良い内容だったと思います。
また蝦名はランナーと共に仕掛けたい打席だったか少しカウント負けしてしまった印象です。
ただ、蝦名の特徴として待球気味な部分を考えるとカウント負けしたことそのものよりも、追い込まれてからどう対応するかという部分でより良い内容が求められてくるのかなと思います。
追い込まれる前に打って結果を出す打席もありますし、もう一段階追い込まれた後の対応をファームで出来ていたレベルで実行できたらもはや使わない理由は無くなるんじゃないかなと思います。

その裏の大貫、坂倉に安打を打たれると田中にストレートの四球とピンチを招きます。
個人的には条件の揃っていた6回ではなくこっちだったかぁと思いました。
ただ、後続に対しては変化球を丁寧に投げ込んで無失点で切り抜けます。
大貫の総括に関しては後述します。

8回

森浦が登板。
先頭の度会がヒットを放つと代走神里が盗塁成功。
さらに山本四球、石上バントで一死2,3塁のチャンスを作ります。
ここで代打大和が四球を選ぶも桑原はサードゴロ併殺となり無得点でした。
度会は上手く打とうとしすぎずシンプルに振れた先に良い結果があったような3安打でした。

その裏は中川虎大が登板。
このイニングの登板については後述しますが、石上の好プレーもエラーもありつつしっかり無失点で我慢しきれたという結果でした。

9回

この回は黒原が登板。
先頭の蝦名がヒットで出塁するも盗塁失敗。
無得点のイニングでした。
ただその蝦名のヒットは2球で簡単に追い込まれた後の3球目を捉えたもので、決め球が甘くなったとはいえ先ほどの打席から考えるとすぐに自分の良さを出せた、そんな修正ができたように思えます。

総括

まず大貫に関して、全体的に左打者との対戦が多かった1日でしたが、2回以降は外からゾーンに入ってくるスライダー、カーブを上手く使ってカウントを有利に進められていた印象です。
真っ直ぐ自体は球速や腕の振り的にあまり良さそうに思えない日でしたが、そういった工夫で試合中にすぐ立て直すことができていたのがさすが大貫だなと思いましたし、らしい投球だなとも思いました。
最後の7回は少し苦しかったものの、無失点で投げ切りましたし、今日の試合を勝たせるという意味では十分すぎる仕事だったと思います。

また8回の中川虎大の登板ですが、まずこの場面で中川を投げさせた采配に意図を感じます。
昨日、徳山が火消しで打たれており、負担軽減のためにも制圧力のあるリリーフがもう一枚は欲しいという部分からビハインドだけでなく勝ちゲームで中川虎大を試したかったのではないかなと思いますし、先々を見据えた早い手を打った印象です。
結果的に石上のエラーにも動じず、カバーすることができ、中川のアピールにもなりましたし、起用の柔軟性に関しても非常に良いシーンだったかなと思います。
今後はもしかすると徳山と場面を分け合う形で起用される可能性、あるいは多少序列が前後しても近い部分で投げるのではないかなと思いますし、リリーフ運用に関してかなりキーマンになってくる存在に思え、期待が高まります。

打線に関しては、前述したように強く振ることを最優先出来た印象です。
打球方向や芯で捉えたかどうかよりも、それがズレたとしてもとにかく強いポイントで振ることが出来ていたように思えますし、最近少しづつこういった傾向も見られてきているので、4月の打てない時期よりは迷わず振れているのかなと感じます。
その上で良い結果になるかどうかは守備位置次第なところはありますが、まず打者ができる強く打つということは出来ている、継続する価値のある打席を送れているということで、今月は打線にも非常に期待を寄せたいなと思います。

今日の試合に勝つと借金1、負けると借金3でかなり気持ち的に変わってくるゲームでしたが、快勝で明日の試合を迎えることができて良かったなと思います。
明日勝って、GWで借金完済が1番キリが良くて再スタートもしやすいと思うので気持ちよく勝って欲しいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?