死者の呪縛

親は子に
我知らず呪いをかける
特に逆縁では
遺された兄弟姉妹に

兄は賢かった
姉は美しかった
弟は病気だった
妹は事故だった

あなたはその分も生きなきゃね

おとうさん　おかあさん
私の人生はどこにありますか
あなたの目に映るのは
私ですか　死者ですか

泣きながら訴えても
血を吐くような手紙を書いても
親は理解しない　できない　したくない

だが君は
私を見て笑う
怒る　泣く
私の中に亡霊を見ない

悲しむときは共に
君は私の人生に寄り添う
それがどんなに救いか
君自身にもわかるまい

君が私を親にしてくれたら
ありのままの子を愛そう
どんな欠点があってもいい
生きているだけで尊いと

家族よ
喜びを分かち合う君たちよ
君たちが私の人生の光

それが　愛
永遠の希望
たとえ死が私たちを分かつとも
君たちと暮らした日々は消えないよ

願わくは私もまた
君たちの道を照らせることを
たとえ私が先に逝こうとも