無職になっておめでとう!ドイツで転職活動
1ヶ月前に30になりました。歳はただの数字、なんて友達に言われるけど、なんか節目の歳だからか、周囲の結婚・出産報告にただ敏感になってるだけなのか、それとも最近の失恋が原因なのか。ズーンと重い、なんか不思議な気持ちでございます。
寂しさを紛らわすために、ドイツでの転職活動の感想を書き残したいと思います。
30歳になる2週間前に、新しい仕事を見つけました。以前、「ドイツで無職になるとどうなるんですか」と質問をいただいたので、これを機に答えていきたいと思います。
ドイツで無職になる
ドイツでは、1年以上働くと失業手当がもらえます。もらえるのは給与の約7割弱。
もらい方は至って簡単で、オンラインで連邦雇用庁に登録するだけです。30分くらいで済みます。詳しくは、ドイツニュースダイジェストが日本語でわかりやすく書いています、そして政府のホームページを翻訳するのが良いかと。
自分で辞めた場合は、3ヶ月間もらえません。解雇された場合は、解雇された直後からもらえます。わたしは3年ちょっと働いて税金を納めたので、1年間もらえるということになります。
無職になった時の周りの反応
これが一番びっくりでした。特に私の世代は、無職や転職は結構一般的で、履歴書のギャップなんてのもあんまり気にしない。
だから、
「おおー、無職!おめでとう、そして羨ましい!思いっきり遊びな。楽しみな!」
なんて友達には盛大に祝ってもらいました。
そう言った意味で、ドイツに来てから、無職であることに対する気持ちがだいぶポジティブになったのはよかったかと。
勉強するためのバウチャー制度
連邦雇用庁に登録すると、まずは担当者がつきます。そして、キャリアカウンセリングや語学学習のための授業、コースや学校などに通うためのバウチャーをもらうことができます。条件としては、勉強する内容が、仕事を見つけるために役にたつことであること。
場合によっては、3ヶ月から1年に及ぶ、合計200万円以上するコーディングブートキャンプなどにも無料で参加することができる。ちょっとびっくりです。
一方で、こういった学校やブートキャンプは大抵このバウチャー制度を使っている人ばかりなので、「自費で行きたい」と思えなくなってしまうかも。クオリティーも良し悪しありらしいです。
転職活動
失業手当が出ている最中は、国外への旅行などには行ってはいけないことになっていて、連邦雇用庁の担当者から急に面談が入ることもあるそうですが、わたしの周りの多くは旅行もするし、結構のびのびと過ごしている印象でした。
わたしは、しばらくエンジョイしていた無職生活も、仕事をすること、そして生活リズムとルーティーンが恋しくなり、ちょこちょこと転職活動を始めました。(ルーティンが恋しい。。。歳ですかね)
転職活動は主に、LinkedInとリクルーター友達、そしてMeetupを通じて行なっていました。
仕事は、技術ライター的なことをやっています。書くことにはずっとコンプレックスを抱いてきたので、英語で書く仕事ができるとは思っていませんでした。ちょっと嬉しかったり。
また、今回は知り合いの弁護士等に契約書を見てもらったり、給与交渉の練習を友達のリクルーターにしてもらったり、いろんな方にサポートしてもらえて、ありがたさに心がぽっかぽっかになりすぎて、それだけでも無職になってよかったと思いました。
あとは、なんとかなるぞ精神が少し成長した転職活動でした。
これから
ドイツでは、試用期間みたいなものが存在します。契約にもよりますが、最初の6ヶ月間は、雇用主、雇用者双方とも、簡単に解雇・辞職することができる制度です。なので、わたしはとりあえずこの6ヶ月間は相性を確かめ合いつつ、無理しない程度に頑張ります。
日が登りました。近くのパン屋さんに行ってきます。
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