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夕暮れの旅人たち

表現集団蘭舞「夕暮れの旅人たち」

みくてのあかりが好き(X回目)

終演致しました

心を向けてくださった全ての方へ、感謝申し上げます

作品のことに触れると言うより、ちょっと「概念」の話をします

私たちが生きる日本には、大小様々な劇団があります。
その全てを把握し切ることは恐らく不可能で、各々が自身の表現を信じて作品を創っていることでしょう。

恐らく、その内の多くの劇団が、自団体の劇場やアトリエを持たないものばかりです。
もってる団体の方が圧倒的に少ないと思います。
持ち小屋のない団体は、各地にある劇場を刹那的に利用して、また次の劇場へ向かう、というルーティンで生きています。

表現集団蘭舞は、私の知り得る限り、M0(開演直前に流れる曲)が固定されています。
私が関わったのはどうやら6年も前かららしいのだけど、ずっとずっと聴いてきて、馴染みのある曲。

ある時は阿佐ヶ谷
ある時は新宿
ある時はまた阿佐ヶ谷
そして今回の西荻窪

に、辿り着いた、「表現集団蘭舞」という概念。

かたちはありません。
人はいるけど。
都度かたち(ゲストの俳優、そしてご来場いただく貴方)を変えながら、この曲が流れたら、蘭舞の作品が、ここに在る。はじまる。続く。

そして、ふとした時に、儚く消え去る

そんなことを考えてて、演劇作品の尊さを感じたなー。

主宰脚本演出のはなちゃんのすごいところは、変わりゆく演劇界の「流行」とか、培われつつある「当たり前」に流されず、自分の創りたい世界観を守り続けるところ。
そんなの当たり前じゃんって思うかもしれません。
また、何かを否定するものでもありません。
じゃなくて、すごいんですよ彼。
未だに紙媒体でアンケートを実施するし、絶対的に守りたいものを提示してくれるし、蘭舞のもつ「儚さ」「尊さ」の世界観を守ってくれる。
嘘をつかない。
特別に派手な演出があるわけではないけど、みんながんばれーって、小さなエールをおくりたくなる作品を、ちゃんと届けてくれる。
から、信頼もしてるし、その分たくさん意見も言うし泣き言も言う。
迷惑はかけてるかもしれないけど、感謝はすごい大きい。

作品の振り返りというより、蘭舞そのものへの何かになりましたが。
自分にとって大切な場所があるということは、有難いことですね。

結構本気で心拍数あがってたこれ

個人的な感想としては、栞が繋とのエピソードをうっかり旅先で喋ってくれたことで、今どんな感じで過ごしてるのか垣間見えてよかったです。
日に日になんだか恥ずかしさが増していき、千穐楽は変な汗かいてました。笑
私自身がそんなに惚気たり恋愛相談したりするタイプではなく、自分の恋愛を応援などされると、どんな顔していいかわからん……笑 の気持ち。
こんなに人ってドキドキするんだね。
こんな感情久し振りでした。
なんなら木漏れ日の栞の時より好きでした。

人間の心って不思議ね。
外的な要因から、こんなに心を揺らがせてもらえるのね。
だから演劇って好きなのよね。
自分の想像の外側へ心を連れてってもらえるから。

これからも もっともっと
ときめくことしよう。

ね!


彩花

頂いたサポートは、今後の活動に使わせ頂きます。巡り巡る表現の為、応援して頂けましたら、しあわせます。