連休の1日を成瀬に捧げてきた ～『成瀬は天下を取りにいく』の舞台レポート～
こんにちは、audiobook.jp運営のイトウです。
先日、2024年本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』のオーディオブックを配信開始しました！もうお聴きいただけましたか？
本屋大賞を含めて14冠を達成し、いま最も話題の文芸作品を、音声・音楽・効果音にこだわって全編ドラマ形式で音声化した本作。
大好きな作品が音声化できたのがうれしく、audiobook.jpで個人的にいま一番聴いてほしい1冊です！
今回は、スタッフのおすすめ番外編として、この『成瀬は天下を取りにいく』の魅力と、本作の舞台となっている滋賀県大津市への旅のレポートをお届けしたいと思います。
主人公の成瀬あかりが‟最高”だから聴いてほしい
本作の魅力は、何と言っても主人公の成瀬あかりが‟最高”なこと！
中2の夏には閉店間近の西武大津店に毎日通ってテレビ中継に映り、今度は友達を巻き込んでM-1グランプリでお笑いの頂点を目指そうとし、高校では競技かるたに全力で取り組む。
話し方も独特だし、少し周りからは浮いているかもしれないけれど、そんなことは全く気にせず我が道を突き進み、自分なりの挑戦を続ける成瀬。聴いていて本当にすがすがしく、もっと聴きたい！と思ってしまいます。
その言動に触れているとだんだん成瀬のペースに引き込まれていき、気づけば元気をもらっている。そしてワクワクしながら聴いているとさらに期待を超えてくる。そんな素敵な主人公なのです。
オーディオブック版は、総勢12名の豪華声優陣によるドラマ形式で全編を音声化しました。成瀬あかり役を山根綺さん、島崎みゆき役を緒方佑奈さんがつとめ、2人の掛け合いも楽しめます。
こちらのサンプル動画にて作品の雰囲気を掴んでいただけますので、ぜひ聴いてみてくださいね！
物語の舞台は滋賀県大津市
そして、本作のもう1つの魅力は、滋賀県大津市の実在の場所を舞台としていること。そして、成瀬や島崎を含む登場人物たちの地元への愛着が物語を通してひしひしと伝わってくることです。
『成瀬は天下を取りにいく』には、地域の名前やお店、神社、琵琶湖を実際に航行している遊覧船など、実在の場所がたくさん登場しています。成瀬やその幼馴染の島崎がどんな中学・高校生活を送っているのか、実在の場所でイメージすることができるのです。
個人的な話ですが何度か大津には行ったことがあって、知っている場所も登場していて親近感がわいたこともあり、また大津に行って聖地巡礼してみたい気持ちになりました。
ということで、GWのお休みを利用して成瀬の地元・滋賀県大津市に行ってきたので、ここからは大津の魅力をほんの少しだけ写真でお伝えしたいと思います。大津の魅力に触れていただいた後、ぜひ作品を聴いてみてくださいね！（重要なネタバレはしないのでご安心を）
作品をすでに読んだ・聴いた方は思い出しながらご覧ください！
成瀬の地元でスタンプラリーに参加してきた
成瀬の地元・滋賀県大津市では、4月1日から6月30日まで、『成瀬は天下を取りにいく』にちなんだ場所をめぐるデジタルスタンプラリー「この春を成瀬に捧げるスタンプラリー」を開催中です。
スタンプラリーを達成すると作品グッズのクリアファイルがもらえるとのことで、こちらに参加してみました。（残りわずかとのことなので、これから行かれる方はご注意を）
スタンプラリーには続編の『成瀬は信じた道をいく』（audiobook.jpでも6月配信予定）のスポットも含まれているため、今回は『成瀬は天下を取りにいく』にちなんだ場所を中心にご紹介します。
膳所駅周辺
雨のぱらつく連休のある日。京都駅まで新幹線で行き、そこから琵琶湖線に乗り換えてJR膳所駅に到着しました。
JRの膳所駅改札を出て左に曲がり、京阪膳所駅の方へ向かう階段のところに、成瀬と島崎が出迎える大きな看板が！これが最初のスタンプラリーの対象スポットになっています。
テンションが上がります。
駅を出ると、さっそく作品の舞台の一つである「ときめき坂」の表示があります。
そして左手を見ると、踏切を渡った先に、西武大津店の跡地や琵琶湖畔へと続いていく「ときめき坂」が見えてきました。こちら側はあまり背の高い建物がなく、空が大きく広がっています。（晴れていると良かったですね…）
ときめき坂の途中には、島崎おすすめのパン屋さん「よりみちぱん」や、成瀬達が通っていた小学校「ときめき小」のモデルとなっている小学校などがあります。飲食店も多く、雨の中でも多くの人が行き交い、車もよく通っていました。
そして、坂を半分ほど下っていくと、『成瀬は天下を取りにいく』の「線がつながる」に登場する美容院「プラージュ膳所店」が見えてきます。こちらもスタンプラリーのスポットになっていました。
坂道を降りて少し道幅が広くなった辺りにあります。
さらに坂を下っていくと、大きな交差点に出ます。
右手にある公園は、成瀬と島崎が一緒に過ごす場面が登場する馬場（ばんば）公園。ここにも「ときめき坂」の表示があり、ここが坂の一番下のようです。雨なので今日はだれもいないようでした。
奥が馬場公園の遊具です。
そして交差点で左を見ると、こちらも『成瀬は天下を取りにいく』の冒頭、「ありがとう西武大津店」で言及されている「Oh!Me（オーミー）大津テラス」がそびえています。
坂を下りてきたこの交差点の正面（写真の右側の手前）の、写真に映っていない辺り、かつて西武大津店が建っていた跡地には今はマンションが建っています。
オーミーも近くにあったらとても便利な商業施設だなと感じましたが、ここにさらに西武の百貨店があった時にはもっといろいろな用事をこの駅で済ませることができたのでしょう。また、ときめき坂の上と下では町の様子がかなり違うんだなというのが今回実際に行ってみての発見でした。
成瀬と島崎の住むマンションもこの辺りのはず
このオーミーの中にある「フレンドマート大津テラス店」は、続編の『成瀬は信じた道をいく』に登場する「フレンドマート大津打出浜店」のモデルとなっています。フレンドマートの制服を着た成瀬が出迎えてくれて、読者の声を書くスペースが設けられていたので、メッセージを書いてきました。物語に登場する平和堂のHOPマネーも実際に使われており、成瀬の地元に来たんだなという感じがしてきます。
訪れたらぜひ書いてみてください。
ここから歩いて大津港方面に行こうと思ったものの、雨が激しくなってきたため、予定を変更して電車で近江神宮へ行くことに。
近江神宮周辺
近江神宮といえば、漫画「ちはやふる」でも知られている競技かるたの聖地。成瀬も出場した、全国高等学校選手権大会が開催される会場です。この日はお参りする人、お祝い事で訪れる人でにぎわっていました。
近江神宮内には「近江勧学館」という施設があり、競技かるたの大会会場として使われていますが、成瀬が団体戦予選で試合をしていたのは近江神宮の隣駅、「南滋賀駅」の近くにある「滋賀市民センター」です。5つ目の短篇「レッツゴーミシガン」で広島からやってきた西浦が成瀬を見つけた、運命？の場所ですね。
大津港周辺
少し晴れてきたところで、大津港に移動しました。赤い大きな外輪がついた、琵琶湖を代表する遊覧船・ミシガンが1日数便発着しています。
ちょうど、ミシガンが出港する少し前の時間で、港に停泊していたので写真を撮ることができました！
『成瀬は天下を取りにいく』では、ミシガンに乗った成瀬が船内を案内してくれています。大津市民憲章に沿って旅の人を全力でもてなす成瀬がいろいろと詳しく教えてくれますので、気になる方はぜひ「レッツゴーミシガン」をオーディオブックで聴いてみてくださいね！
ふたたび膳所駅周辺へ
この後、『成瀬は信じた道をいく』に登場するスポットを巡って、13か所のスタンプラリーを達成したので、また膳所駅近くの「オーミー大津テラス」に戻ってきました。1階に大きな登場スポットMAPが展示されています。
京阪電車にゆられる楽しい旅でした。
そして、フレンドマート大津テラス店にてクリアファイルを入手して、約半日のスタンプラリーは終了となりました。
あまり寄り道しなければ4時間くらいで回り切ることができると思います。
スタンプラリーしながらゲットしたものはこちら！
クリアファイルはブルーとピンクの2種類から選ぶことができます。私は『成瀬は天下を取りにいく』のブルーバージョンにしました。
（おしゃぶり昆布は、成瀬の好物としてフレンドマートで販売されていたので思わず買ってしまいました。梅味、程よい塩気でおいしかったです）
audiobook.jpでも、成瀬のクリアファイルがもらえる！
今回のスタンプラリーでもらえるクリアファイルが欲しい！でも滋賀に行くのは難しい…という方のために、最後にaudiobook.jpで開催中の「#聴く成瀬」キャンペーンのご案内です。
X(旧Twitter)でaudiobook.jpの公式アカウント(@audiobook_jp)をフォローして、キャンペーン対象ポストに「#聴く成瀬」をつけて引用ポストしてください。
抽選で10名様に「成瀬は天下を取りにいく」＆「成瀬は信じた道をいく」のクリアファイルをプレゼントします！
※当選された方にはブルー、ピンクのいずれかをプレゼントいたします。
詳しくはこちらのnoteをご参照の上、オーディオブックで『成瀬は天下を取りにいく』を聴いてご応募くださいね！
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