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こんな場所があったらいいのに(構想のヒント)

前回のnoteCo-labイベントのつくり方で紹介したCo-labのコンセプトは、なんとなくぼーっとしていたら、急にアイデアが降ってきました。

なんてことはなく、「こんな場所が日本にもあったらいいのに」と感じる体験を自分自身がしたことがきっかけ生まれたものでした。

そんな体験をしたのは、日本から遠く離れたデンマークです。

デンマークを含む北欧諸国には、フォルケホイスコーレという18歳以上であればだれでも通える学校があります。長くなるので今回のnoteでは割愛しますが、ひょんなきっかけからフィンランドでのホームステイを経験した私は、現地の人々が持つ「心の豊かさ」がどうやって生まれたのかに興味を持ちました。気になって気になって調べていくうちに辿り着いたのが、このフォルケホイスコーレです。

もしかしたらここに何かヒントがあるかも。興味を持ったらまっしぐらな私は、検索してヒットした学校に片っ端から電話・メール・・・。仕事があり長期休みはとれないので、1週間だけ見学させてくれないかと交渉するものの、スルーと断りの嵐。。(それもそのはずで、基本的に見学は受け付けておらず、長期の受け入れがほとんどなのです。)

心が折れかけていた時に、たまたまデンマークの学校とつながりのある方が現地の方とつないでくださり、2017年のGWに視察にいくことができました。

(学校の庭の写真。学校によって全く違うようですが、私が訪れた学校は敷地がとても広く設備が充実していました。)

学校といっても、決められた授業をひたすら受ける、というものではなく、朝9時から16時までの間に自分が学びたい授業を自由に取得できる仕組みになっています。そうなっているのは、ここが「全教科の平均点をあげるため」にあるのではなく、「自分の好きなこと・得意なことをさらに伸ばすため」にあるからです。

通っていた人たちは、大学を卒業したばかりで自分の進路に悩んでいる人、社会人3年目を終え次のキャリアを築くために専門性を磨きにきた人、50歳になって新たな趣味を見つけにきた人など、さまざまでした。

日本だと、理由がなんであれ働かない期間を「ブランク」と捉え、マイナスに受け止められてしまうこともあります。でもデンマークで私が出会った人たちは真逆の考え方を持っていて、立ち止まるからこそ見えるものがあると話してくれました。

自分の人生を立ち止まって考えることが良しとされ、いくつになっても学び直すことができ、好きを追求して得意を伸ばすことができる。現地の人たちにとって当たり前のその空間が、私にとってはかけがえのないものに感じられました。

いきなり同じものをつくるのは難しい。小さくていいから、自分の興味あることを学んだり、好きなことを誰かに表現したりする場を身近につくりたい。そう思って日本に帰国したのが、2017年5月。

そこから実現に至るまではあっという間で、「こんなことやりたい」と周りに言いふらしていたら、あれよあれよという間に一緒にやってくれる人とお邪魔させてもらえる場所が見つかり、2ヶ月後の7月からCo-labがスタートしました。

こんな場所があったらいいのに。
そんな自分の体験からうまれたのが、Co-labです。


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